2012年10月30日火曜日

病原菌に操られです?(2)狂犬病

昨日の続き。

病原菌が宿主を操って感染を広げる例として、さらに能動的なものを挙げよう。

それは有名な狂犬病。


(Fate/zero、狂犬バーサーカー)

狂犬病ウイルスは、傷口から体内に侵入すると神経繊維細胞を伝わって脳に移動し、攻撃性を制御する部位に集る。

そこで宿主の犬の攻撃性をあやつり、他個体に噛み付くようにしむける。
それにより他個体に感染する。

それにプラス、ものを呑み込む際の筋肉を麻痺させることで、唾液が口に溜まり、よだれを垂らしながら、相手に噛み付く。これにより多くのウイルスが相手の傷口に入り込める。

このウイルスは人にも感染する。

日本では昭和31年を最後に狂犬病の発生はないが、1996年当時、狂犬病の発生していない国は世界に日本を含め10余国しかない。

全世界での死亡は年間35000~50000人にもなっている。以外と怖い。

外国旅行で犬に気軽に近づくまい。



狂犬病にかかった人間は、人にやたらに噛み付くわけではないが、犬に噛まれて人が変わるようになるため、バンパイア伝説のモデルになったという説もある。


バンパイア、お約束のロザバンです

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