現代の女性と男性の生得的な特徴の性差が、人類の長い狩猟採集時代の男女の役割分担と関係していることは疑う余地はほぼない。
つまり、その性差を焙り出すことで、過去の人類の男女の役割分担の進化を考古学的に検証できるはず。
このように認知心理学と考古学を結びつけたものが「認知考古学」。
認知心理学の基礎概念に「知能」がある。
知能検査や学校の学力テストで測れるのは、せいぜい言語的知能や論理数学的知能くらいなものだ。
心理学者ハワード・ガードナーは「多重知能理論」を唱えた。
http://sky.geocities.jp/society_of_mile/page007.html
人は多重知性をもっているとした。
①言語的知能
話しことば・書きことばへの感受性、言語学習・運用能力など
(作家や演説家、弁護士に必須)
②論理数学的知能
問題を論理的に分析したり、数学的な操作をしたり、問題を科学的に究明する能力
(数学者や科学者に必須)
③音楽的知能
リズムや音程・和音・音色の識別、音楽演奏や作曲・鑑賞のスキル
(作曲家や演奏家に必須)
④身体運動的知能
体全体や身体部位を問題解決や創造のために使う能力
(ダンサーや俳優、スポーツ選手、工芸家に必須)
⑤空間的知能
空間のパターンを認識して操作する能力
(パイロットや画家、彫刻家、建築家、棋士に必須)
⑥対人的知能
他人の意図や動機・欲求を理解して、他人とうまくやっていく能力
(外交販売員や教師、政治的指導者に必須)
⑦内省的知能
自分自身を理解して、自己の作業モデルを用いて自分の生活を統制する能力
(精神分析家、宗教的指導者に必須)
⑧博物的知能
自然や人工物の種類を識別する能力
(生物学者や環境・生物保護活動家に必須)
そして、これらの個々の知能の背景にある「一般知能」(g因子)
人は、個々の知能にそれぞれ得手不得手をもつ。
アスペルガー症候群の人は、論理数学的知能は優れていても対人的知能は劣っているように。
認知考古学に照らして考察すると、
男性が優れている、②論理数学的知能、④身体運動的知能、⑤空間的知能は、狩猟には必要な知能だった。
女性が優れている、①言語的知能、⑥対人的知能は、子育てには重要な知能である。
食べられる実や植物を区別する能力、⑧博物的知能は男女ともに必要である。
それら性差だけでなく、これらの能力の発達を調べることで、芸術、宗教、人種差別、等、様々なものや感情が生まれた背景を探ろうとするのが認知考古学である。
女子アニメを理解する能力!(・∀・)ノ
カーニヴァル
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