脳のキャパシティはその当時からそう進化していないため、現在でも我々は「内集団」(自分が密に接する自分が所属する集団)、親類、知り合い、友人、は多くてせいぜいその程度であるとされる。
内集団内での資源配分(とれた獲物の肉を分配する際とか)に我々人類は敏感であったはずである。
自分が損をしたくない、つまり、公平かどうかについて、ヒトは敏感になる。
「負けず嫌い」という言葉があるが、それは、ヒトが他人に遅れをとりたくない、他人より損をしたくないという、心理を的確に表している。
心理学の実験からは、1万円を得る喜びよりも、1万円を失うくやしさの方が強いという傾向があることもわかっている。
ものに対する「執着心」はそのような人間の適応的な心理状態と考えることができる。
持っているものを失う、ものへの執着心は自分が逃した資源を取り戻すのに有効に機能したと考えられる。
しかし、いつもその執着心がプラスに機能するとは限らない。
その執着心が大きいと、値を下げ始めた株を売れないでさらに株が下がり大損をするというしろうとがよく犯す過ちをしでかしてしまうことになる。
見損ねたアニメを悔やむ気持ちも
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