2013年9月7日土曜日

こわい漢字(77)真。まことに怖い

今回も小山哲郎著『白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい』から。



死者の「首」を逆さに吊るした様から生まれた漢字が「県」だった。

http://ushitaka7.blogspot.jp/2013/09/76.html

「真」、正字では「眞」はその「県」からの派生語。

ということは…

そう、「真」も死者に関係する。

「眞」は「匕」(カ)と「県」からなる。

「匕」は、人が倒れた形を表す。

例えば「匕」は「化」に使われている。

この漢字は、「人」と「匕」からなるが、つまり、「化」とは、生きていた人が死んで転倒した形。

人が生きている状態から死んだ状態に「変化する」という意味が「化」の原義。


「眞」に話を戻すと、

行き倒れの死者を表す「匕」と、死者の首を表す「県」が合わさっていることから、不慮の災難で行き倒れた死者を表す。



死者はそれ以上に変化しないので、永遠のもの、まことの存在、というように字義が拡大、変化して、「まこと」の意味になった。

これがまことなら「真子」、「真美」とか自分の子供につけるのはこわい。

自分の名前に「真」が入っている方… 、実はそういうことです。

知らない方がよい「真実」もあるという一席。お後がよろしいようで。

宮崎監督の引退宣言
まことに惜しい…

0 件のコメント:

コメントを投稿