「王」は王の力、霊力のシンボルである鉞(まさかり)の刃の部分を表している。
この「王」を使ってつくられた字として、今回は「往」。
旁は「王」の上に「之」を乗せた字形。
「之」は「止」に同じで、足跡の形で、行くことを表す。
偏の「彳」(テキ)は十字路の片側を表している。
ちなみに十字路を表しているのが「行」で、十字路のもう片側が「亍」(チョク)。
つまり、「往」は、王の命令で遠方に赴く任務を負った者が、旅の途中で事故に遭わないように、王の力の源である鉞の上に足を置いて、霊力を授かって、旅に赴く、ことを表している。
そこから「ゆく」と意味となった。
昔は今よりもずっと、旅は危険なものであった。
城郭の外は危険がいっぱい
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