ロドデノール
美白が行き過ぎて、白班を生じてしまっているからだ。
問題はカネボウがこの危険性を知りながら、今年になるまで回収を行わなかったために、白班を生じた10000人を超える患者が出てしまったことだ。
ロドデノールはメラニンの生合成に必要なチロシナーゼを阻害する物質として同定された。
http://www.kanebo-cosmetics.co.jp/company/pdf/20101221-01.pdf
あまりにも薬理作用が強すぎて、メラニンが作られないばかりか、色素細胞を殺してしまう。そうなると不可逆的にその部位は白抜きになってしまう。
一体、なぜ女性は美白を好むのであろうか。
色の白いは七難隠す、と昔から言われているように、白い肌に黒い髪が日本女性の美の基準とされた。
同じ白黒でも、黒い肌に白い髪ではぞっとしない。
肌の白さ、は実質的にはメリットはないと思われる。
例えば、白い肌の方が紫外線で皮膚がんになりやすい。
そもそも、メラニンは紫外線防御に必要だからこそつくられる。
白い肌はいわばメラニンが作れないまずい性質を私はもっています、と宣言しているようなもの。
生物としてはまずい。
しかし、これは性淘汰の「ハンディキャップ理論」で説明できる。
クジャクの羽が美しいオスは捕食者に目立つのにも関わらず、それをきれいに保ったまま生き抜いているという事は、「僕はいかに目立とうとも敵から逃げ果せるだけの体力と健康を有していますよ」とメスにアピールしている事になる。
同様に、
肌が白い女性は紫外線で皮膚がんになりやすいにも関わらず、そうならずに生き抜いているということは、「わたしは肌が白くてもがんになりにくいということは、がんになりにくいすばらしい体質なのよ」とオスにアピールしていることになる。
さらに、白い肌は老班が目立ちやすい。
それにもかかわらず、きれいな白い肌をしているという事は、「若々しさ」、「健康」をアピールしていることにもなる。
つまり、女性の白い肌は十二分に、その女性の若さ、健康、がんになりにくさ、をアピールするための信用できる看板になりえそうだ。
男性はそれを信用して女性を選べば良い。
雪女が一番、モテ女になりそうだ、この理論で言えば(笑)
ロザバン、白雪みぞれ
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