2014年2月12日水曜日

X染色体は誰とダンスを踊るのか?

減数分裂時には、全ての染色体が対合しなくてならない(その後組換えを起こす)。

常染色体は、減数分裂時にダンスを踊るパートナーの「相同染色体」がちゃんといる。



しかし、Y染色体は男性の細胞の中に1つしかない。

誰とダンスを踊るかというと、X染色体。

今でこそ、X染色体とY染色体は似ても似つかぬ形態をしているが、もとはY染色体はX染色体と同型であった。

左がX染色体、右がY染色体


一卵性双生児の片方が落ちぶれて、みる影もなくなったという風情だ。

しかし落ちぶれたとは言え、まだ昔の面影の片鱗は残している(X染色体と同じ配列部分)。

その部分で、X染色体はY染色体は対合する。

しかし、Y染色体がX染色体と対合できる部分は限定的なので、Y染色体のほとんどの部分はX染色体とは組換えを起こさない。

そのため、Y染色体は系統解析に適しているのだ。

それなら、X染色体も同じじゃね?

と思うかも知れないが、X染色体が女性の細胞に入った時には、X染色体は2本存在することになり、減数分裂時にその2本のX染色体は心置きなく対合をして全領域で組換えを起こす。

そのために、X染色体は系統解析には使えない、というわけ。

Anotherのダンスシーン
は良かった

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