トゲウオ
カワカマス
そのため、カワカマスがトゲウオの群に近づくとさっと逃げる。
しかしその後、小さな偵察隊に別れてカワカマスに近づいて危険性を確かめる。
もしカワカマスが空腹ではなかったら、自分たちも餌探しを再開できる。
偵察隊は二匹で構成されていて、彼らは何度かスパートをしかけ前方に躍り出て、カワカマスのお腹の減り具合(襲ってくるかどうか)を調べる。
この時、カワカマスが襲ってくればさっと身を翻して逃げる。
この二匹の行動は「囚人のジレンマ」問題に還元できるのではないかとある研究者が考えた。
どちらの魚も、前に進んでいる時に、協力的に一緒に、もしくは先頭を切って進むか、あるいは、裏切り者になって相手を先に行かせようとするか、である。
その結果、トゲウオは今までずっと協力してくれた相手に対しては裏切りを大目にみるが、協力的でなかった相手の裏切りは許さなかった。
つまり、トゲウオは「寛大なお返し戦略」を用いていた。
それと、偵察に選ぶパートナーも常に協力的な相手を選ぶこともわかった。
このように、トゲウオは個体認識ができるばかりか、その相手が過去にどのように振舞ったのかということをちゃんと覚えていて、その相手相手によって自分の振舞い方を変えているのだ。
吸血コウモリと同様に。
相棒は大事に!(・∀・)ノ
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