髪飾りをゴテゴテつけた女性の姿を現したのが、「繁」や「毒」だった。
あまりいい意味の漢字ではない。
今日は、逆にたくさんの髪飾りをつけながらいい意味をもつ漢字。
それが「齊」(「斉」の正字)。
この「齊」は髪につける三本の簪をきちんと挿した形。
髪飾りが揃えて挿すところから、「ととのう」、「ひとしい」の意味になった。
この字によく似た漢字が「齋」(斎)。
「さいとう」の系列に、「斉藤」、「齊藤」、「斎藤」「齋藤」があるが、このうちの前二つは同じで、後ろ二つが同じ(正字と新字の違い)。
こちらは「齊」の下に、神事の際に使うテーブルである「示」を加えたもの。
それにより、「齋」は、祭卓の前で髪飾りをつけた女性が神事を行う姿を表す。
そこから「ものいみ」、「つつしむ」という意味をなる。
平安時代には、伊勢神宮または賀茂神社に巫女として、未婚の内親王または女王(親王の娘)、「斎王」(さいおう)が朝廷から派遣された。
その斎王の御所が「斎宮」。
その斎宮の任に当たっていた藤原氏の子孫が「齋藤」を名乗ったとされる。
つつしみ深い人が「齋藤」さんというわけではない(笑)
「齊藤」の由来は定かではないが、「齋藤」の関係ではないかと考えられる。
つつしまずに今年もアニメも見ます宣言
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