2014年2月24日月曜日

X染色体の"X"とは?(2)

我々の体の大半の細胞は「体細胞」と呼ばれる細胞からできている。

これらの細胞は次世代に遺伝子を残さない。

そのため、我々の肺とかに遺伝子変異が生じて癌ができても、その変異遺伝子は自分の体一大限りで終わる。

がん細胞が子孫に伝わることはない。

一方、子孫を残す細胞は「生殖細胞」と呼ばれている。

生殖細胞は男性なら精子、女性なら卵子。


減数分裂は、その配偶子(精子や卵子)をつくる際に、起こる特殊な細胞分裂であり、その過程で細胞中の染色体数が半分になる。

自分の遺伝子は息子や娘には半分しか伝えられない。

男性が半分提供して、女性が半分提供して、また1人分の遺伝子になる。

その減数分裂時に形の同じ相同染色体どうしの対合が起こる。

モーガンと同時代、別の研究者がより大きくてみやすい染色体を有するバッタのオスの減数分裂を観察していた。

その中の大きな1つの染色体だけ対合をしなかった。

なぜならば、対合すべき相同染色体が存在しなかったからだ。

そのため、対になる染色体をもつものと違って、通し番号も与えられず、ミステリアスな存在なものという意味で「X」と命名された。

その後、遅れてY染色体が発見されることになる。
(つづく)

ミステリアスな侑子さん
xxxHOLiC
祝、再開

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