2012年10月31日水曜日

病原菌は弱毒化できない!?

病原菌は弱毒化する傾向があると以前のブログに書いた。

その前提条件としては、その病原菌が宿主を殺しまくって宿主が絶滅したら何にもならないから、というものであった。

確かに、それは成り立つだろう。
ただし、単独に病原菌が感染した場合なら。


もし、二種類の異なった病原菌が同時に宿主に感染した場合にはどうなるか?

今回、それを考えてみる。

もし宿主が病原菌Aに感染して死にそうになっていたら、後から感染してきた病原菌Bはどのように振舞うのが得策であろうか?

自分はさらに宿主を弱めないように手加減するのか、それとも自分も負けずに宿主を弱らせてでも繁殖しようとするか。

ホールケーキがあって、先にAさんがばくばく食べているところに、後からやってきたBさんは手加減して食べた方がよいのか、Aさんに負けずにたべまくるのか?



という例えで考えてみれば答えは分かろう。

後から感染した病原菌が手を抜いたらゆっくり増えればいいや、と思っても先の子に宿主が殺されてしまうかもしれない。

つまり、複数種の病原菌が混在するような環境では病原菌は弱毒化できない。

病気で弱った体は免疫が弱まって病原菌の千客万来状態になる。

病原菌さん、ヒトをケーキ扱いしないで下さいね。

(人類は衰退しました、増殖する妖精さん)


2012年10月30日火曜日

病原菌に操られです?(2)狂犬病

昨日の続き。

病原菌が宿主を操って感染を広げる例として、さらに能動的なものを挙げよう。

それは有名な狂犬病。


(Fate/zero、狂犬バーサーカー)

狂犬病ウイルスは、傷口から体内に侵入すると神経繊維細胞を伝わって脳に移動し、攻撃性を制御する部位に集る。

そこで宿主の犬の攻撃性をあやつり、他個体に噛み付くようにしむける。
それにより他個体に感染する。

それにプラス、ものを呑み込む際の筋肉を麻痺させることで、唾液が口に溜まり、よだれを垂らしながら、相手に噛み付く。これにより多くのウイルスが相手の傷口に入り込める。

このウイルスは人にも感染する。

日本では昭和31年を最後に狂犬病の発生はないが、1996年当時、狂犬病の発生していない国は世界に日本を含め10余国しかない。

全世界での死亡は年間35000~50000人にもなっている。以外と怖い。

外国旅行で犬に気軽に近づくまい。



狂犬病にかかった人間は、人にやたらに噛み付くわけではないが、犬に噛まれて人が変わるようになるため、バンパイア伝説のモデルになったという説もある。


バンパイア、お約束のロザバンです

2012年10月29日月曜日

病原菌に操られです?(1)

病気によって体が衰弱する。

これは病原菌にとってよいことなのだろうか、悪いことなのだろうか?

とダーウィン医学(進化医学)は考える。

病原菌にとって最も気になる関心事は、どうやって次にできるだけ多くの人間に感染するかである。

体が衰弱して動けなくなると、歩いて病気を他の人に伝染させることができなくなる。

(Fate/Zero、蟲に蝕まれてかわいそうな雁夜おじさん。でも戦います)


即効性の病気よりは、潜伏期間が長い方が病気を広めるには都合がよいのと同じ。

しかし中には、病人を衰弱して動けなくした方が病原菌にとって都合のよいような病気もある。

それがマラリアだ。

マラリアはハマダラカがマラリア原虫を媒介して蚊にさされることによって伝播する。
そして、その病人の血をハマダラカが吸ってまた違う人間を蟄すことによって広がる。


そのため、病人を弱らせることで蚊が蟄しやすくなり、マラリア原虫にとってはハッピーというわけだ。

このように、虫や他の媒介によって伝搬される病気は、人同士の接触によって感染が広まるものに比べて一般的に毒性が高くなる傾向がある。

病原菌が宿主をどのように操って病原菌感染を促進するか、次回に続く。


2012年10月28日日曜日

ジャコメッティ

アルベルト・ジャコメッティの作品は一度見たら忘れられない。

人間が細長く薄っぺらく引き伸されている。


『歩く男』

『長い薄い頭』


ジャコメッティはスイス出身の20世紀の芸術家。

バーゼル美術館にも所蔵品があった。

スイスの100スイスフラン(約8500円)紙幣にもなっている。



紙幣は横に描かれるものと思っているのは思い込み。

縦の紙幣にちょうどジャコメッティの細長い人が合っている(笑)

お金のついでに無粋な話し。

ジャコメッティの作品は多くなく、あまりオークションにも出回らない。
そのため、数年前にオークションに出品された歩く男は約83億4400万円で落札された。
彫刻の中で最も高額。

xxxHOLiC、侑子さん
CLAMPのキャラもかなりの引き伸され率、平べったくはないけど。



2012年10月27日土曜日

スイスのヨーグルト

以前、ドイツ語圏のバーゼルはあまり食事がおいしくないと書いたが、これは!と思う美味しいものももちろんある。

やっぱり、乳製品に関しては酪農王国スイスは伝統がある。

本来ならば、ここでチーズを是非紹介すべきところではあるが、すでにチーズフォンデュのところで触れたことでもあるし、自分自身がそれほどチーズ好きというわけではないので、今回はヨーグルト(バターはいずれ)。

スイスのヨーグルトは安くて美味しい。

特にフルーツが入っているものがおいしい!



その中でもアメリカンチェリーやブルーベリーが入っているものが個人的には好みだった。

(これはイメージです笑)

西洋のサクランボはアメリカンチェリーを想像してもらえればよい、あの大味なやつ。
生でもよく食べていた。大味だが安いからばくばく食べられる。




しかし、スイスでは堂々と腐った実が分けられずにサクランボが売られているのには驚いた(笑)

ちなみに、日本人程、商品にうるさい国民はないと言われる。
キュウリの曲り方とか、見た目にこだわり過ぎる日本人の意識は改めた方がよいと思うが、腐ったものくらい取り除いておいてくださいよ、と思うのも日本人だから?


(えびてん、腐った女子は取り除くべき?笑)


2012年10月26日金曜日

グローバル化によるうつ

人は他人と競うようにできている。

(Fate/staynaigh、聖杯争奪戦!)


もちろん、それが向上心にもつながるしひいては人類の発展にも繋がる。


昔の石器時代の人類集団の規模はおよそ150人程度だったと考えられている。

その中で競い合って、150人の頂点に立てばそれなりに満足感が得られた。

しかし、
今日グローバル化したことによって桁違いに競い合う人間の数が増えてしまった。

オリンピックでは70億人と競い合わなきゃならない。

いくらがんばっても1番は一人だけ。

人間は頂点を目指すようにできているが、それとセットでそれが叶わなかった時には落ち込むようにできている。

それがグローバル化に伴ううつと呼ばれる現象だ。

うつが殖えていると言われているが、それはライバルが無限にいる現代の宿命で、まさしく関わる他個体が増えてしまったことによるヒトという生物の不幸である。


競うつもりがなくても、日々テレビでは、美男子、美女、すごいやつらが登場し、片や自分や自分の恋人を振り返ればそれに見劣りするのは必定。

でもそんなことで落ち込んでいたらほとんどの人はうつになる。

人類は今いばらの道を進んでいる。

現実逃避!という常套手段



2012年10月25日木曜日

うつは授かりもの!

ストレスの多い現代社会においてうつ病は深刻な病気である。

うつを「鬱」と書くだけでうつ感が増すのでここはひらがなで。

進化医学(別名、ダーウィン医学)は人類のこれまでの進化から病気を理解しようとする学問。

現在では病気として扱われるが、何かその病気に昔適応的な意味があったのではないか(今でもあるのではないか)、と考えようという立場である。

(栃内新、ブルーバックス)

まだ1991年に提唱された学問分野だから、生れて間もないが、このような視点から病気の本質的意義が発見されれば、現在病気で悩んでいる人にとっても病気と向かい合いやすくなるだろうし、将来の治療法の開発に役立つだろうと期待されている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/進化医学

よく知られている例では、風邪を引いて熱がでるのはウイルスが引き起こしているのではなく、我々の体の防御反応の一つであり、高温にすることによりウイルスの増殖を抑制しようとしている。

なので、熱が出たからと言って解熱剤を使うと却ってウイルスの増殖を助けてしまい、風邪の治りが遅くなる(あまりの高熱は脳神経によくないので解熱剤が全く悪いというわけではない)。

その他にも、病原菌による下痢や食中毒、悪阻(つわり)なども生物学的に意義があるとされる。


うつ病もそのような文脈で語られるべき人の適応反応ではないかと提唱されている。

うつ病の中には、季節性うつ病(冬季うつ病)というものがあり、高緯度地方に住む人がかかりやすく、冬季に日長が長くなるとうつを発病する。


これは、原始時代あまり食物が得られにくい冬季には活動度を落として体力を温存しておくのに役立ったのかも知れないと考えられている。

そうでない人は餌がないのにやたらに元気で体力を消耗してしまって、死にやすかった可能性は高い(トイレの100W、という例えがあるが無駄な明るさ、元気は命取りか?)。

つまり、冬季に食糧が少なくなる昔の狩猟採集時代の適応の結果が、現代病気として扱われているという解釈である。


我々はいつも元気で活発な方がいいと頭から信じ込まされているが、そうではなく沈鬱の方がよいこともあるのだ。

また女性に季節性うつが多い。

これは食糧が少なくなる冬場に向かって生殖活動を下げる目的があるのではないかと考えられている。

これらを理解すれば、なぜ南欧のスペイン人やイタリア人が陽気で、北欧人やドイツ人は沈鬱気質なのかも合点がゆく。

冬の厳しい地方の方が沈鬱になる生物学的意義があるのだ。

日本でも北国の人は無口で忍耐強いとか言われるが、それらにも長い冬を耐え忍んできたご先祖の歴史が刻み込まれているものと推察する。

人間はその土地土地に適応した気質をもつように進化してきたのであるから、うつ気質をことさら病気扱いするのは間違いなのだ。

うつは人類みなの共通問題としてしっかりと考えなければならない問題だ。

最近は、嫌なことをしようとする(会社での仕事等)と発症する「新型うつ」なるものも社会的地位を得つつある。これに関しても、いやなことから逃げようとする動物的な適応反応である。

うつアニメランキングが載っていた。異論は許す。
最近ではBlood-Cもかなりのもんだったな。

http://anime.biglobe.ne.jp/userranking/title/28385/


怖いってww





2012年10月24日水曜日

プロラクチンと家族愛

きのうのつづき。

鳩のオスにもメスにもピジョンミルクの分泌を促すプロラクチン。



このように母性(親性)ホルモンとも呼べるプロラクチン。

人間の場合、このプロラクチンの血中濃度は成人女性4.128.9ng/mlに対して成人男性で3.616.3ng/ml取立てて男性が低いわけではない。

女性では妊娠期、授乳期に高く、男性でも子育て期間に高まる。


一方、オスの射精時のオーガズム後にプロラクチンが放出されて急速に性欲を失わせる。
賢者タイムとも呼ばれている現象。

この生物学的意義の不明だが、

プロラクチンが母性(親性)ホルモンであることを考えれば、オスにおけるこのプロラクチンの効果は今交わったメスとの絆を強めることに貢献するのかもしれない。

もし性行為をした後でまだ性欲が高いままだと、オスは他のメスに走ってしまうことになりかねない(子孫を増やすためには同じメスと番うより他のメスを相手にした方がよいから)。

ヒトも含めて父親も子育てに協力する種では、もしプロラクチンの分泌が少ないオスがいた場合、そのようなオスは結局は1個体のメスと強固な夫婦関係(家族愛)は築けない。
すると子が産まれてもそのような父無し子は育たなかった可能性がある。

浮気性の男性は結局は自分の子供の数を減らしてしまうことになりかねない(ただしこの議論は、猫や犬のようにオスが子育てに参加しない動物では成り立たない)。

このようにプロラクチンが男性の浮気防止に多少は貢献しているのかもしれない。

ただこれは浮気相手の女性でも同様に起こる。

プロラクチンが一人の異性にしか眼がいかないような作用をもたない限り浮気防止の根本解決は難しい、、か。


家族愛に感動!、おおかみこども
お父さんは。。


2012年10月23日火曜日

神のいたずら

人間の子育てには手間がかかるが、一般的に哺乳類は子供の面倒見が良い。

鳥類も同様に手厚い子育てをする。

ハトは乳も子供に与える。



しかしおっぱいからではなく口から乳を与える。

それが「ピジョン・ミルク(鳩乳)」。

食道と胃袋の中間に嗉囊(そのう)という器官があり、ここに血管から脂肪やタンパク質が分泌される。

http://www.mind-games.in.ua/キジバト_ピジョンミルクをヒナに与える親バト_2012_5_27/vi/hAKDFXJffz4.html#.UIZ12rTvN3U

このピジョンミルクの分泌は哺乳類と同様にプロラクチンと言うホルモンにより促進される。

プロラクチンは、乳腺の発達、乳汁の分泌、育児の世話等の母性行動を誘発する。

このように母性ホルモンとも呼べるプロラクチンだが、オスにも分泌されてオスもミルクを出すようになる。

つまり、母親も父親もこどもにおっぱいを与えることができるのだ。

ピジョンミルクを与えるお父さん

鳥類ができて、哺乳類ができなかった理由は謎。

というのも、哺乳類のオスにもプロラクチンは存在する。

男もおっぱいが大きくなって子供に授乳することをなぜ神様はお許しにならなかったのか!(笑)

(Fate zoro、キャスター)
「神は決して人間を罰しない!ただ玩弄するだけです!」




2012年10月22日月曜日

蝶の毒


毒をもつ蝶はこれまでにも見つかっている。
鳥にとかに襲われないように。
(ツマベニチョウ)

今回、新たに見つかった東南アジアのツマベニチョウの羽の猛毒は蝶としては破格の猛毒。最新号の米科学アカデミー紀要(PNAS)に発表された。
驚きなのが、以前このブログでも紹介した巻貝の一種イモガイの毒と同じペプチド(アミノ酸が繋がったもの)性の毒。
イモガイは人もときどき殺す。
幼虫も同様に毒をもっていた。

日本でも沖縄や九州の一部にいるらしい。


ただこの蝶、人に危害を加えることはないので食べない限り安心か。

まだまだ未知の毒が自然界にはある
きれいだからって近づくとやばい、という好例(笑)

(祝ジョジョアニメ)
アニメに毒されても死にません

2012年10月21日日曜日

原罪とルオー

今朝の日曜美術館は20世紀最大の宗教画家とも言われるジュルジュ・ルオー。

好きな画家の一人。

好んでキリスト、道化師を画題にした。

「受難」に暖かい眼差しを注いで描いた。

「人は誰しも背負うべき十字架を持っている。私の十字架は私の芸術だ」

キリスト教的な考え、人は生まれながらにして罪を背負っている、原罪という考え。

それはアダムとイヴから受け継いでいるとされる。

人間を生まれつき罪深いものとする考えるその考え方は、ユダヤ教が生まれた時代と場所の厳しい影響を受けているのであろう。


ルオーの絵は静謐、慈愛、安らぎ等の言葉で語られる。

「キリスト」
「女道化師」


「聖顔」



聖顔布は聖遺物の一つ。
ゴルゴダの丘に向かう時、キリストの顔の汗を拭いてあげた布に顔が現れたとされる。

聖顔布を手にする聖ヴェロニカ


キリストの汗を拭いたヴェロニカ(聖人となっている)の布とも言われる。
便利なプリント機能だ。

これらの絵は東京汐留のパナソニック汐留ミュージアムにある。
世界唯一のルオー美術館だという。

現在、特別展をやっている。


ジョルジュ・ルオー アイ・ラブ・サーカス展





(ロンギヌスの槍も聖遺物の一)

(聖杯も聖遺物の一)


2012年10月20日土曜日

スイスの窓辺には花

週末のスイス。

スイスの街角を歩いていると、よくヨーデルが窓辺から聞えてくる。

うそです。

ヨーデルは聞えてこないが、窓辺にはきれいな花がいつもかざられている。





住んでいたバーゼルもそう。


窓辺に花を飾ることが地方の法律で決まっている。

それもちゃんときれいに手入れされていることが重要。
枯れたり、萎れたりしているものはダメ。

ちゃんとしていないと、近所から苦情が来ることも。

スイスは観光立国を自負するだけではなく、ヨーロッパでは街を自家をきれいに保つことは市民の義務と心得ている。

町並みに統一感があるのもそのような意識に立脚する。

(ギリシャですが)


(人類は衰退しましたもヨーロッパ的な舞台)



2012年10月19日金曜日

白雪姫の毒殺

子殺し補遺の一席。

白雪姫は継母に毒殺されかけた。



義理の親が子供が虐待して殺してしまうというニュースは日本でも珍しくない。

両親とも実親の場合の虐待数に比べて、片親が義理親の場合の虐待数は明らかに高い。


さらに、子殺しも片親が義理の親である場合に顕著に高くなる。



子供に取って、義理の親というのはかくも危険な存在なのである。


ライオンのオスが前のオスを倒して、ハーレムを乗っ取った後には、ハーレムの子供を殺すことはよく知られている。

他人の子供を育てることは、オスにとって一文の特にもならない。

それだけでなく、乳飲み子がいるとメスは授乳期間は妊娠できないから自分の子供を身籠らせることもできない。

継母にとっても自分の遺伝子を持たない子供をかわいがるメリットは生物学的に言えばない。

義理の父もしくは母に愛されて育てられた人は幸せだ。

(偽物語、羽川翼)
義理の両親に苛めを受けてもいい子に育った




2012年10月18日木曜日

夫婦の口喧嘩

まずはデータを見てもらおう。


前回、浮気したい奥さんは旦那に殺されることを覚悟でどうぞ、という話しをした(いや、そこまでは言っていなかった、笑)。

確かに旦那に殺される妻の中では、嫉妬で殺される妻が多いのは一目瞭然。


ただそれ以上に、口論でお互い殺し合っている。

お互いの利益になる子づくりという一点で、結婚という契約をして同じところに長時間一緒に住む。

手を上げることもいきおい多くなろう。

それに所詮、血も繋がっていない者同士。

口論の内容はここでは分からないが、子育てとか、自分の言うことを聞かないとか、相手の振舞い方が気に食わないとか、自分の親の口喧嘩を思い出したら、きっかけは些細なことから始まったものもあるだろう。

妻に理屈では勝てずに手を挙げる夫もいるだろう。

夫も意外と妻に口論が原因で殺されている。

口は禍のもと、気をつけよう。

(Fate/Staynight、ま、まってくれセイバー、俺が悪かったー!!)

(問答無用!!)



2012年10月17日水曜日

夫の妻殺しと姦通罪


江戸時代には、妻の姦通現場を目撃した亭主は、妻と間男を殺害しても罪には問われなかった。
イスラム国家では、現在でも妻の姦通罪は重罪で死刑になる場合もある。

(アマガミSS、異議あり!)


世界各国で、夫の不貞より妻の不貞の方が重く裁かれる傾向が強いというダブルスタンダードがあるのは、子供における生物学的な父と母の不確実の差がそうさせている。
(子供を産んだ女性にとってその子が自分の子でないことは有り得ないが、夫にとっては....)



現在、先進国では姦通罪がなくなったものの、怨みから浮気した妻、相手の男性を殺す者は後を絶たない。


日本でも戦後の民法改正で姦通罪は廃止され、不倫は犯罪ではなくなったが、不倫を働いた妻を殺害する男性の気持ちは生物学的には理解できる。


一方、女性が男性の性的関係より自分から気持ちが離れることを嫌うのは、女性は結婚という契約において、男性が自分と自分の子供を面倒を一生見てくれるという点を重視することの証左か。

妻にとっては、自分の子供に対する夫の投資が減ることは、契約違反として夫を責めるのに十分値する。

女性の方が、離婚の際にがっぽり元旦那から慰謝料をせしめる傾向がある(旦那に離婚の原因がある場合には)。

これも言わば、逆のダブルスタンダード。

このように、男性と女性では結婚の契約条項の重要視している条項が異なる、ということがよく分かる。




殺人は勿論よくないが、嫉妬を法で縛ることは難しい。

(カラオケをアニソンでしばることは簡単です)