2013年6月30日日曜日

こわい漢字(57)先

最後に「人」の頭の上に「止」が乗っかった漢字。

まず「止」だが、これは足の裏(足跡)を表し、元々は「足」を意味していた。



つまり、人の頭に足が乗っかってできた漢字が「先」。


シュールな図だが、「行く」という意味を表す。

先をどんどん進んで行くところから、「さき」、「まず」の意味に使われる。

古代中国殷では、未知の場所には魑魅魍魎が住んでいると信じられ、進軍する場合にはその除霊しながら進んだ。

しかし、その進軍の先頭がまずその邪霊に触れて穢れる。

その役をやらされたのが、捕虜として捉えられていた移民族だった。

先行者がいつも幸せとは限らない(笑)


日本アニメの創始アトム
パイオニアは偉大
手塚先生も今のアニメの隆盛を草葉の陰で喜ばれているだろう

2013年6月29日土曜日

こわい漢字(56)光

「人」を使った漢字。

「人」の上に「目」、「口」が乗っかったのが「見」、「兄」。

「人」の上に「火」が乗ったのが「光」。

古代中国殷では、放火犯は頭に火をつけて火炙りの刑に処した。

それを漢字にしたのが光。

嘘、です。

跪いた人が聖火を捧げている姿。



しかし、この漢字の元の字はどう見ても頭が燃えているけどね(笑)

火と宗教は分ち難い。

火が神聖なのは全てのものを浄化する力を持っているから。

それと生物学的に言うと、人類が火を手に入れてから劇的に生活は豊かになった。

暖をとる以外に、食生活で火を使って食べられるものの巾が広がった。

寄生虫がいるものも火を通す事でそれを殺す事ができるし、穀類のデンプンもアルファ化して消化できるようになった。

焚火、キャンプファイアー、花火、灯籠流し、クリスマスキャンドル、人間が夜、火を眺めて心が騒いだり、落ちつくのはそのような生物学的なフィットネスがあるためだ。

北欧ノルウェーで暖炉の火が燃える映像を延々と流し続けるテレビ番組企画が好評だった。

http://www.youtube.com/watch?v=eyU3bRy2x44


リラックスすると大好評(怒り新党でも採上げられてた)

とても心が安らぐ。

巨神兵東京に現る
東京浄化計画

2013年6月28日金曜日

ユーモアとウイット

新規探索傾向をもつ女性が男性の創造性を愛することをこれまでにみてきた。

その創造性を発揮に欠かせないのが、ユーモア、ウイットのセンスである。

ユーモアが異性を射止めるために発達してきたという仮説に対して、強く反対する者はいまい。

ユーモア、ウイットも知性に裏打ちされている(知性のよい指標になる)。

次の瞬間、どんなことを言って笑わせてくれるのか、予測もつかない方向から攻めてくる。



アメリカのドラマとかみていると、機智に富んだ会話を登場人物達が繰り広げている。

勿論、脚本家がよいのだろうが、日本人にはなかなか真似できない芸当だ。

日本と欧米でユーモアのセンスが違う、と言われたらそれまでだが。

しかしまあ、日本でもお笑い芸人がモテる。

みんながそのレベルまで底上げされれば、次のステージが見えてくるだろう、多分。


ウイットに富んだ二次創作、乙!
カーニバルファンタズム


2013年6月27日木曜日

女性の新し物好きに男はどう応えるか?

メスは新しいオスに惹かれる。

それは新規探索傾向をメスが持っているからだ。

もしオスが手をこまねいていると別のオスの元にメスが走ってしまう。

それを阻止するために、目新しいことをやってメスを楽しませなくてはならない。

それが、ヒトの高度な創造性を産み出したと考えられる。

その創造性は、文明、文化を形成するさまざまな学問、芸術、発明、工夫の源泉であったわけで、つまり、人類のオスがメスにモテたくて高度な文化、文明を副産物として手に入れたことになる。

なぜ、メスはオスの創造力(新しいものを産み出す力)にさほど惹かれるのだろう?

実は、創造性と知能との間には弱い相関があることが知られている。


創造力を発揮するためには、それを支えるだけの知能が必要だから。

やはり、女性は知性を指標にして男性を選んできたようだ。


しかし創造性の遺伝率は低く、一般的な知能の遺伝率よりもずっと低い。

具体的に言えば、ピカソの子供がピカソ並みになる確率は、東大出の親の子が東大に入る確率よりずっと低いということ。

ピカソさん画

ただ、創造性を目安に男性を選べば、そこそこの知能の男性であることは保証され、その子供にもある程度の確率で知能が保証される(子供に創造性は期待できなくとも)。

残念ながら、創造性が脳のどの場所でどのように生まれるのはまだ不明。

これが分かれば創造性の豊かなロボットが作れる。

作曲が得意なガンダムとか(笑)

GUNDAMusic



新し物好きの女子がヒトを進化させた


変幻自在の才は敵から逃げるときだけに有効なだけではない。

芸術、工芸、発明、工夫、と言われるもの、その全てに必要な創造性。

決まったインプットに異なるアウトプットを出す能力、もしくはインプットもなしにアウトプットを出す能力を創造性と呼ぶのであれば、まさしくそれは変幻自在の能力を必要とする。

そして創造的な人は人類にとって有用なだけではなく面白さに満ちている。

なぜなら、彼ら自身、および彼らの作り出すものは驚きに満ちているからだ。

我々の脳は、新規探索傾向と言って「新し物好き」にできている。

これは、性淘汰に関してとても有効である。

というのも、求愛誇示において新しいことをやることはメスの気を引くことにおいて重要だから。

ある種の鳥のメスは、より新規な歌を歌うオスを好む。

ナイチンゲール

ガンダムより、ナイチンゲール


このような新し物好きのメスの嗜好性によって、複雑なオスの囀りが進化したと考えられる。

チンパンジーのメスも見たことのないオスに非常に興味を示すことが知られている。

転校生(男子)に女子が「キャー」と言うようなものか(笑)

謎の転校生古泉
ハルヒ



2013年6月25日火曜日

予測不能な出来事を記憶する

昨日の続き。

変幻自在の才は、生物が捕食者から逃げる際の生き抜く振舞として重要であることを述べた。

ただ、捕食者もそうやすやすとそれを許す訳ではない。

脳はある程度予測ができる機械であるから、次の瞬間、外界で何が起こるかについて予測する。

例えば、歩きスマホで向うから知り合いがやってくる。

自分のことにはまだ気がついていない。

声をかけようか。

やあ、と声をかければ、よう、久しぶり、と会話が始まるだろう。

と。

しかし、その予測モデルから外れることが起こった時には注意が払われる。

次の瞬間、彼が画面から顔をあげて泣き出したら…

先生が生物の授業中に急にアニメの講義をし始めたら…
(それは予測可能、と言われても困るが)。

予測が外れて起こることは注意をひく。

そして注意は、
①その予想と違う事象に自分の行動を修正する。
②予測モデルを修正する。
という2つの学習を行わせる。

これは生物が生きていく上で決定的に必要であり、この2つの学習とも予測が外れた際にはそれを驚きを持って記憶することで成り立っている。

刀語のラストは予測不能だった、驚き!
記憶しました(・∀・)ノ

2013年6月24日月曜日

気まぐれは素晴らしい!(・∀・)ノ

インプットが与えられると最適解であるアウトプットを出す機械は最強と言えるか?

もし、その機械を敵も持っていたらどんな答えが出るのか敵に筒抜けになってしまう。

つまり、最適解がたとえあったとしてもその最適解を出す機械は戦闘には不向きであると言える。

生物界でその具体例を見てみよう。

キツネに追いかけられるウサギは、不意に右に触れたり左に飛んだりすることが知られている。

これは捕食者に次の瞬間の位置を予測させないために重要である。

イエバエが次の10秒間にどう動くかを予測することは、1000万年後の土星の位置を予測するよりも難しい。


逃げ足の早い妖精さん
人類は衰退しました


このような変幻自在行動を多くの生物は身につけている。


研究者が調べたところ、人間にもこの能力があることが分かっている。

と言っても、朝起きる時間が変幻自在だと学校に遅刻するので発揮しないように(笑)


変幻自在行動と性淘汰との関係を次回見たい。

アウトプットを正確に読ませないブレが大事。
軸がブレていることが大事(笑)
さよなら絶望先生


2013年6月23日日曜日

こわい漢字(55)兄、見

「大」の上に頭を載せてできた漢字が「天」だった。

このように、「人」の上にモノを載せてできている漢字がいくつかある。

「人」が、祝詞を収める箱「口」(サイ)を掲げ持つ形が「兄」。



兄弟のうち長兄が神を祭ることを担当したために、この字が「あに」を表すことになった。

人が眼を凝らして見つめている姿、「人」の頭に「目」が載っている形が「見」。


これに倣えば、人の上に「鼻」で「かぐ」、「口」(くち)で「食べる」でよかった。

バロムワン、クチビルゲ(食べる)


2013年6月22日土曜日

こわい漢字(54)大、天

「人」から生まれた漢字の続き。

「大」。これは人を正面から見た形。

さらにこの「大」の上に大きな頭を加えた形が「天」。

「天」は元々は頭を意味していたが、その後、空の上の方を表す「天」の意味に変わった。




さらに、「大」の頭に棒を突き刺している形が「夫」。

この棒は、頭に突き刺さった矢とかではなく、簪(かんざし)(笑)



これは、結婚式の時に髷(まげ)に簪を刺している男の姿。

そのため、「おっと」、「おとこ」の意味になる。

「夫」、エヴァ






芸術は何のために?

ずっと、言語、文芸、詩が性淘汰で発展した件について長々と語ってきた。

同じ理由で芸術全般も発展してきたと考えることができる。

芸術家、音楽家、舞踏家、役者、歌手、これらの男性が一般男性よりモテることは論を待たない。

絵をかけたからと言って、太古それで他の男性より獲物を上手に仕留めることができた訳ではないが、愛する女性のために装飾品になるように彫刻したり、絵をかいて送ればそれで女性の心を射止めるには十分だったであろう。

このように男性がつくる芸術は性淘汰と密接と関係を持ち進化してきたと考えられる。

言語と同じで、芸術を作る側は男性が多いが、芸術を鑑賞する能力は女性が優れているのではないか、との予測が立つ。

我々は芸術作品、工芸品をつくる人を尊敬する。

昔、スプーンを作るとき、左右対称につくることが美しいとされた。

しかし現在では、そのようなスプーンは大量生産に安価にできる。

そうなると、手作りで多少とも歪なスプーンに愛着をもつようになる。



同様に、写真が発明されると、現実を写実的に写すと言う絵画の役割は写真にその座を奪われることになる。

時を一にして、絵画の世界で、写実的な絵画ではない、印象派、キュビズム、シュールレアリズム、抽象画が勃興したのは偶然ではない。

モンドリアン


このように、我々は時代とともに美的感覚が変わることはあるが、それを作り出す人には変わらない尊敬を抱く。性淘汰は人類の芸術の原動力。

性淘汰、万歳!!


アニメも性淘汰で生まれた
空の境界、7月放送 (・∀・)ノ


2013年6月20日木曜日

女性は結婚後もなぜ夫と会話を楽しもうとするのか?

昨日の続き。

男性は意中の異性を射止めるまではその言語能力をフル活用するが(勿論それ以外にもいろいろと努力する)、射止めてしまった後はその努力を怠るようになるように進化してきた、という話。

一方、女性はステディな関係になった後でも会話を楽しもうとする。

これはなぜか?

オスはいったんメスを妊娠させた後には、別のメスのもとに向かおうとする。

このオスの新規探索本能は非常に古い本能なので、ヒトが一夫一妻制を採用するようになった後も男性のこの本能は燠火(おきび)のように心の中に燻り続けている。

隙あれば別の女の元に走ろうとする男を引き止めねばならない。

人間の子供があまりにも未熟で生まれてくるために、どうしても子育てに夫の手助けが必要なため、ヒトは一夫一妻制を採用している。

もし男性の心をうまいこと長くつなぎとめることのできた女性は、子育てをうまく成功させて、その子孫をふやしたであろう。

では女性はどのようにして男性を繋ぎ止めようとしたのか。

そのヒントが『アラビアンナイト(千夜一夜物語)』にある。



妻の不貞を見て女性不信となったシャフリヤール王が、国の若い女性と一夜を過ごしては殺していたのを止めさせる為、大臣の娘シェヘラザードが自ら王の元に嫁ぐ。そしてシャハラザードは千夜に渡って毎夜王に話をしては気を紛らわさせ、終に殺すのを止めさせたという物語。話が佳境に入った所で「続きはまた明日」とシャハラザードが打ち切る為、王は次の話が聞きたくて別の女性に伽をさせるのを思い留まり、それが千夜続いたという。

そう、巧みな会話は女性が長く男性の心を繋ぎ止めるのに有効である。

女性が会話上手に進化した一因はここら辺にあるのではないか、という一席。

心を繋ぎ止められてしまうものは多けれど
コードギアス 反逆のルルーシュ 5.1ch Blu-ray Box




2013年6月19日水曜日

ステディになるとなぜ男は会話が少なくなるか

かなり以前「男は黙ってサッポロビール」というCMのキャッチコピーがあった。

日本では、男はベラベラとしゃべるものではないという考え方がある。

そういう文化にあって、日本人の男はあまり喋らない。

しかし、傾向として結婚するとさらに男はしゃべらなくなる。

これは世界的な傾向のようだ。

イギリスの女性も、自分の恋人がちゃんと自分に話をしてくれないと不満を言う(らしい)。

恋人になる前にはあんなにいろいろと話してくれたのに、と。

その逆(彼女があまり話さないと男性がグチる)はあまりきかない。


もし言語が性淘汰で進化したならば、その理由は簡単だ。

男性のその言語能力は、異性を獲得しようとする際に最大限に発揮されるし努力もされると予想される。

しかし男性が恋人と肉体関係をもつようになった後には、その能力を最大限には発揮する必要はなくなる。

動物は、エネルギーを効率よく分配するように進化してきた。

しかし、男の「釣った魚に餌はやらない」というその手の話、男なら誰しも耳が痛い話。
反省すべき。

釣った魚は食べる

これは女性にとって許せない非情な背信行為に見えるだろうが、それは男がそのように進化してきたのは事実なのだ。

進化とはロマンスとは無縁な無慈悲なものだから。

男性が再びその努力を最大限に発揮させるのは、恋人が自分のもとを去ろうとする時。

彼氏が自分に冷たい時は別れ話を切り出せば、改善される筈。

現実は非情だ
進撃の巨人

2013年6月18日火曜日

詩歌は性淘汰で発達した

男性が異性を獲得するために言語が発達したのであれば、その言語能力をみせびらかすために生まれた最たるものが「詩」である。

詩は韻律とリズムを持ち、話し手に対して制限を設ける。

詩を作るには、ある意味を表す単語を見つけるだけではなく、正しい音数で正しく韻を踏んでつくらなければならない。

言語能力を十分に駆使できる人だけが韻律詩を書くことができる。

ラップのミュージシャンも韻を踏んで歌をつくっている。

日本語の詩歌である和歌(短歌)、俳句は正しい音数(リズム)制限しかないので、さらに韻を踏まねばならない詩型式よりは作るのは簡単ではあるだろう。

現に俳句なんざ、一説には数百万人の実作者がいると言われている。


うまい散文が話者の言語的能力のよい指標となり社会的地位を向上させるなら、うまい韻文(詩)は、さらによい指標となり社会的地位の向上に貢献する筈だ。

一般論ではそうかもしれない。

確かに欧米では詩人の方が小説家より尊敬されていると聞く。

しかし、現在の日本では詩人、歌人、俳人の方が小説家より尊敬を集めているという話はとんと聞かないし、そんな印象もない。

それは、日本の詩が上記の理由で、高度な言語能力が駆使できなければ作れないという質のものではないから、ということが原因しているのであろうか (^ ^;


しかし、日本でも歌を詠む能力は平安時代には貴族の必須の教養だったし、恋愛にも必須の能力だった(「詩=性淘汰」説にドンピシャ)。

戦国武将も多く辞世の歌を残している。

「夏の夜の夢路はかなきあとの名を雲井にあげよ山ほととぎす」
  柴田勝家

柴田勝家さん


かつては、詩歌に通じていることは権力者のたしなみであった。

今の日本の政治家にそんな風流を望むべくもない、か(笑)

別の世界線の柴田勝家さん
織田信奈の野望

2013年6月17日月曜日

女性の言語能力も性淘汰で磨かれた

クジャクの羽はメスにアピールすることできれいになった。

このように、性淘汰は通常、オスに大きな装飾形質を発達させる。

女性に対するアピールすることで、ヒトの言語が進化したのであれば(ヒトの言語が装飾形質として進化したのであれば)、男性の方がずっと高い言語能力を備えている筈である。

しかし、現実はその逆で、男性よりも女性の方が言語能力が優れているようにみえる。
(平均的に女性の方が男性よりも多くの単語を理解している)

これは一見矛盾しているようにみえるが、そう難問ではない。

クジャクの場合、オスはきれいな飾り羽をもっているが、その美くしさを判断するのはメスである。

つまり、メスは高度な美の判断能力をもっていなければならない。



ヒトの場合でも、男性が巧みに言語をもって女性にアピールする一方、女性はその言語の巧みさを判断する能力をもっていなければならない。

もしこのロジックが正しければ、男性の方が求愛の時に自分の持っている語彙の中からいろいろな単語(あまり使われないレアな単語も含めて)を駆使するのに対して、女性の方が多くの単語を知っている割にはレアな単語は使わないことが予測される。

残念ながらそれを裏付ける調査は行われていないようだ。

発信する際の言語能力と受容する際の言語能力を区別して評価することが難しいからだ。

絵の場合、かく能力とみる(鑑賞する)能力が必ずしも一致していないことは明らか。

恐らく言語の場合にも、発信する能力と受容する能力に差異がありそうだ。


男性の方が文筆家が多いのに対して、女性の方が読書量が多いというのもこの証左かも。


漫画家、読書量の男女比はどうなんだろう
ハガレンの荒川宏も…

2013年6月16日日曜日

こわい漢字(53)久、柩

引き続き「人」関連の漢字。

亡くなって横たわっている人を後から木で支えている形が「久」。


死んで永久の人(永遠の生を手に入れる)になることから、「久しい」の意味になった。


さらに、その「永久なる人」を木の箱に収めた形が「柩」。



このように、古代中国殷は、人の「死」から逆説的に「永久」、「永遠」の概念を見出した。

人は死んで永遠の生を手に入れる。

そう思い込まなければ親しい人の死を受容できなかったのであろう。

それにしても、お棺なら死人を入れるのなら四方を囲む「囗」(くにがまえ)の中に「久」を入れなければならないのに、なぜ一方があいている「匚」(はこがまえ)なのか?

魂(もしくはゾンビ笑)が抜け出られやすいようにとの思いやり?


ジョジョ
ジョースター家の永遠なる物語

2013年6月15日土曜日

こわい漢字(52)尸

「人」の字は人を横から見た形。


もし、この人の字がもう少し横に傾いたら、そう、それを表したのが「尸」。



これは、ご存知、「しかばね」と読む。これは人が横たわっている姿を現しており、この人というのは「死人(死体)」。これが「屍(しかばね)」の元の字。

「屍」は「尸」と「死」。

その「死」は「歹」(がつ)と「人」からなる。



「歹」旧字「歺」は死者の残骨の形(頭部から胸部にかけての骨)。

つまり人が残骨を拝する形が「死」。


古代中国殷にアニメがあれば、それに纏わる漢字が沢山できただろうに

2013年6月14日金曜日

語彙(4)相手の語彙数自動チェック!

語彙数が異性の知能を知るのには重要であることは分かった。

ではどのように相手の語彙サイズを把握するのであろうか?

英国で使われているWAIS-R知能テストでは、IQ80の成人は、「fabric(生地)」、「enormouse(莫大な)」、「conceal(隠す)」という単語は知っているが、「sentence(文章)」、「consume(消費する)」、「commerce(商売)」は知らないということが知られている。

一方、IQ90の成人は、普通、「sentence(文章)」、「consume(消費する)」、「commerce(商売)」は知っているものの、「designate(明らかにする)」、「ponder(熟考する)」、「reluctant(気が進まない)」は知らない。

つまり、英国で、相手が「consume(消費する)」は知っていても「reluctant(気が進まない)」を知らなかったら、その相手のIQはほぼ80〜90と推定できる。

つまり、我々はこれを無意識のうちに自動的に行っている。

鳥はオスしかさえずらないが、人間は女性も沢山の語彙を使う。

これは、鳥の場合にはメスが相手を選ぶ選択権を握っているのに対して、人間の場合には恋人の求愛と選択が交互に行われるからだと考えられる。

しかし、それにしても「なぜ、女性の方が男性よりも言語能力に優れているのか?」というまたこの問題に返ってきてしまう。
(次回につづく)

自動で絵が動くパラパラマンガ、それがアニメ





2013年6月13日木曜日

語彙(3)恋人同士の語彙数の比較

昨日のつづき。

人は頭がいい異性を選ぶ傾向があり、それにより人間は知能が進歩したと考えられる。
(他のサルや動物がなぜそうならなかったのかは自明ではないし、ヒトの場合なぜそれが恋人選びのポイントになったのかも自明ではない)

知性の指標として語彙数(難しい言葉を知っているかどうか)が目安になったため、異性にモテようとして人間はどんどん語彙数を増やしたと考えられる。

しかしもちろん、我々は異性がどれだけ語彙数を持っているかを意識して判断して訳ではないし(この人は52302の語彙をもっている!、とかカウンターを手にして数えているヤツはいない)、相手に殊更多い語彙数を求めているとは意識していない。

しかし、
「(この人、こんな言葉も知らないんだ)」とか

「(この人、こんな難しい言葉も知っててスゴイ!)」とか
感じることはあるだろうけどね。

「(この人、こんな難しい歌もうたえてスゴイ!)」とか?(ナイチンゲールなら)

怪物王女のエンディング
アリプロの曲は息継ぎができずに死ぬ


興味深いことに、恋人同士の語彙数は同程度であるというデータがある。

つまり、ここから言えることは、恋人は知らず知らずのうちに、自分と同程度の知能の恋人を選んでいて、それが恋人関係を長続きさせるのに重要であるという事実である。

一般論としては、男性は自分より高学歴の(知能が高そうな)女性に対しては恋人として選ぶには引け目を感じる。

女性においても、その辺の問題は微妙だろう。


戦後まで、女性が大学に行くことに関して親がいい顔をしなかったのもそのため。

高学歴な女性は結婚が難しくなるから(昔は男子でも大学に進む者は少なかった)。

確かに、そういう時代に大学卒の女性は結婚が難しくなったろう。
(結婚適齢期が今より低かったこともあり)



つまるところ、語彙、会話のレベルも含めて、釣り合いの取れているカップルが長続きするというお話。


誰か、カップルの持ち歌が同じかどうか研究して!(しつこい笑)

持ち歌の数で言えばシェリルの勝ち

2013年6月12日水曜日

語彙(2)鳥の囀りのレパートリー

鳥のオスの囀りが性淘汰で進化したことはよく知られている(と言っても説だけど)。

ナイチンゲールのオスは異なる1000のレパートリーの囀りをもつことで有名な鳥。

ナイチンゲール

ナイチンゲールの鳴声

http://www.youtube.com/watch?v=mw8hwxZJHsA

中国の王様を慰めたのもこの鳥(アンデルセン)。



ナイチンゲールではオスのさえずりのレパートリーの広さが、メスによる配偶者選択の基準となっており、多くの種類の歌を歌えるオスほど魅力的なオスということになる。

ヒトでいうとカラオケの持ち歌が多い男子ほどモテる、ということで合ってる?


レパートリーの多さは、その鳥の年齢(幼過ぎない)、学習能力、知能、等の適応度の正直な指標になっている。

これと同様なことがヒトでもあると考えられる。

ヒトでも知能IQと語彙数の間には相関があることが知られている。

人が頭がいい異性を選ぶ傾向をもつならば、語彙量は異性にとってよい指標になる。

もしそうなら、語彙数の多い異性が恋人として選ばれるという性淘汰により、人間はどんどん語彙数を増やした筈である。

マクロスF、シェリル、あたしの歌を聴けー!!
IQとカラオケの持ちネタの数との相関を誰か調べて、笑 (・∀・)ノ



2013年6月11日火曜日

語彙(1)なぜこんなに豊富な語彙数が必要か?

子供は「青い海」というのに、大人は「紺碧の海」とか言ったりする。

このように、「青」を表す「紺碧」、「紺青」、「群青」という様々な単語がある。

英語を母国語とする話者の語彙数は平均6万語と言われる。

日本語の場合も5万語というから、ほぼそれと同じ。

自分の語彙数を簡単に推定してくれるサイトがあるので調べてみよう(^o^)/

http://www.kecl.ntt.co.jp/icl/lirg/resources/goitokusei/goi-test.html


しかし、英語の場合、単語100語(I, you, do等)で会話中に使われる単語の60%がまかなわれ、単語4000語あれば、98%がまかなわれる。

それにもかかわらず、なぜ5, 6万も語彙を持っているのであろうか。

そのうちのほとんどは、会話に発せられる単語のうち100万語に一回使われる程度だという。

「紺青」という言葉を最後に使ったのはいつだったか覚えているだろうか。

こんな饒舌とも言える様な単語をもつ言語をなぜ人間は発達させたのであろうか?
(次回につづく)

西尾維新くらい饒舌に単語を操れたら楽しかろう(笑)

2013年6月10日月曜日

女子のうわさ話は毛づくろい (・∀・)ノ

これまでは、なぜ言語が発達したかを、男の視点から進化学的に検証した。

しかし繰返しになるが、もしそうだとしても現在、女子の方が相対的によく喋るし言語能力も高そうだ(多分、絶対、笑)。

女子の方がなぜ言語能力が高いかを説明できる仮説はないのか!?

まず男性と女性における会話の内訳を調べた研究結果を見てもらいたい。

    社会における自分の話
男性  65%
女性  42%

このように、男性の方が自分の話題(つまり自慢話)が多い。

それに加えて、文化、政治、学術的な話題が多い。

それも女性がその場にいる時にこれらの傾向が助長される。

これは、男性が社会的地位を誇示するために言語が発達したとする仮説にあう。

このように、男性においての言語活動は自己宣伝が大きなパーセンテージを占める。

ただし、自慢話が多い男は嫌われるのも確かだから、ほどほどに(笑)
(さりげなく自慢を会話にちりばめる人、先生の中にもいます。全然、さりげなくありませんから、笑)


一方、女性の会話は特徴は話者同士の共感を高めるために用いられることが多い。

女性が共感を大事にすることはよく知られている。

会話はそのためのツールになっているというのが「うわさ話=毛づくろい」説である。

毛づくろいとは、猿が互いの蚤を取り合う、あの行為である。

毛づくろいは、それを介して親密さを確認する行為である。

女性はうわさ話を含めた会話で、相互の親密さを確認しているというのである。



そう考えると、うわさ話はあんなにも多くの共感の誇示に満ちているのが分かる。

つまり、うわさ話は男性にとっては「性淘汰」に重要だが、女性にとっては「社会淘汰」に重要であることがわかる。

女性が男性に比べてなぜ共感を相互に確認したがるのかは自明ではない。

貞本エヴァプロジェクト完
売切店続出で、来月発売の8月号にも最終話が採録されるという、噂