2012年6月6日水曜日

モンゴロイドは人類進化の夢をみる

生物が進化するための原動力としてようせい進化がある。

                  銀河の妖精こと、シェリル嬢


「妖精進化」ならファンタジーなのだが「幼生進化」。
「ネオテニー」とも呼ばれる。

例えばホヤの幼生は魚型で遊泳するが、岩礁等に辿り着くとあのよく知られた固着性の生物に変化する。

                 (ホヤの幼生)


                  (ホヤの成体)


この幼生の体型で性成熟(卵や精子を作れるようになる)するようになったものが魚類の先祖になったと考えられている。


われら人間はお猿がネオテニーで進化したと考えられる説がある。

例えば、チンパンジーの幼児が人間に似ていることから唱えられている。

             大人のチンパンジー

                 子供のチンパンジー



そういう説があるという話しでまだ確定したわけではないので、その合目性も皆目不明である。
(人間がなぜ毛皮を脱ぎ捨てかに関してはまたいつか)


その中でも、我等モンゴロイド(黄色人種)は、コーカソイド(白色人種)に比べて、ネオテニーが一段と進んでいると言われている。


1. テルマエ・ロマエで有名になった「平たい顔」。彫りが少なく平板なのは子供の顔だ。
2. 体毛が少ない(中でも弥生系の関西人は)。
3. 男も女もメリハリのない体型。

よく西洋人が東洋人を子供と見間違えたり、年齢不詳に感じるのはまさしくこのような、子供の特徴をモンゴロイドが備えているからである。

このようにモンゴロイドは人類進化の最先端を走っている(苦笑)。


ではなぜ、モンゴロイドでネオテニーが加速しているのか? その合目性は?


自然淘汰でそうなったのか(例えば、西洋人は長らく狩りを行っていたのに対して、東洋人は農業を早くから始めたためマッチョでなくてもよくなったというようなことはない)、性淘汰でそうなったのか(例えば、西洋人の女性はマッチョ好き、男性はグラマラス好き、それに対して東洋人は男女とも幼児体型が好きというような話しは聞かない。ある程度このような傾向はあるようにも思うが。これについては次回)、納得のいくような仮説はまだない。


たまたま猿がネオテニー化したのが人間であるように、たまたま、さらにネオテニー化したのがモンゴロイドなのかもしれない。


一般論として、ネオテニーがどのような場合に起こるかということもまだよく分かっていない。
大人の体になる必要がなければ、幼児体型のまま性成熟することのメリットはある(変態、形が変形する方の変態です、にはエネルギーと時間が必要だから)。


でももしそうならば、西洋人もネオテニーが同様に進んでも良い筈だ。


これに関しては、またいつか面白い仮説を考えて提出したい。




*最近(2008年)脊索動物であるホヤとナメクジウオの遺伝子から、ナメクジウオの方がホヤよりも大元の生物であることが示唆された。つまり、ホヤ → ナメクジウオ → 脊椎動物(魚)、ではなくてホヤも魚と同様にナメクジウオから進化したことがわかった。


ということは、これまでに考えられてきたような、ホヤから幼生進化でナメクジウオや脊椎動物が進化したわけではないということのようだ。







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