男は脳の中心にあるアーモンド型の扁桃体で、女は外側の大脳皮質の前頭葉で感情を処理している。
扁桃体は好き、嫌い、快、不快、怒り、悲しみなどの感情を処理し記憶する場所で、特にネガティブな感情に反応する。扁桃体は感情と情報をセットして蓄え、犬に噛まれたことを記憶し犬をこわがる、という感情を次に呼び起こすのに役立っている。
これは生物の学習にとって大事なことであるが、行き過ぎるとトラウマになってしまう。
この扁桃体での感情の好悪というのは言葉にしにくいもので、何となく嫌い、とかなってしまう。
男でも女でも子供の時は扁桃体で感情を捉えているが、女性は長じると不快な感情を捉える場所が大脳皮質へと移動する。
大脳皮質は高度な理性を司っているところでもあるので、ここにの感情は言葉に置き換えられて、それが言葉で分析されることになる。
女性が辛いことがあると、何時間でもその窮状を言葉にして他者に伝えようとするというのは女性が大脳皮質で悩みを蓄えていることと関係があるのではないかと考えられている。
そして、扁桃体がどちらかと言えば短期記憶を蓄えておく場所なのに対して、大脳皮質は長期記憶を蓄えておける。
そのため女性の場合には、怒りが長期記憶として蓄えられ、「あのとき、あんなに頼んだのに何もしてくれなかった」とか「あのとき、あんなことをされた」とか、鮮明にそれを引き出してくることができるのだ(敵ながら恐るべし)。
男にとっては何年も、何十年も前のことなのに、女性にとってはつい昨日のことと同じであるのだ。
女性の方が負の記憶を蓄えておく能力が高いことの生物学的合目性に関しては、女性が防衛本能が高く慎重で保守的であることと無縁ではないだろう。
小学生や中学生の女子から見て、なぜ同世代の男は子供子供したアホに見えるのか?
大航海時代に大海原に漕ぎ出したのは、野郎どもだった。
男が向う見ずな性格でなかったら、ヨーロッパ人がアメリカ大陸を見つけるのはずっと遅れていたことだろう。
男性脳はある程度、楽天的で、危険を承知で冒険するような能天気な構造になっている。
慎重すぎて怖れてばかりいてはテリトリーを広げられない。
うちで飼っていた猫もメスは居残ったが、オスはどこかに旅立って行ってしまった。
そのようなものなのだろう。
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