部屋は常にものが散らかっていない状態でホコリが落ちていない状態にしなければ落ち着かない人もいれば、足の踏み場もないくらい物が乱雑に床に散らばっていても片付けない人もいる。
この違いは、部屋の汚さに対する反応閾値の違いで説明できる。
少しの部屋の乱雑さに敏感な人はそれにすぐに反応するが、そうでない人ではまだまだきれいじゃん、となりそこで掃除を始めることはない。かなり状態が悪化して初めてそろそろ掃除でもしようか、ということになる(忙しいかそうでないか、掃除が好きか嫌いか、他のファクターもあるが)。
ミツバチやアリもそれに関しては同じで、反応に対する腰の軽さ重さに個体ごとに差がある。
それにより、少ししか餌が落ちていないときにそれを運ぼうとするものもいれば休んでいるものもいる。
たくさん餌が落ちていて初めて重い腰を上げるやつがいる。
しかし、反応閾値の高いものほど仕事をしないで休んでいる時間が長いとすると、結局のところ、その個体は集団からみて、結局のところ無駄飯食らいだ。
しかし、そういう一見無駄食らいにみえる個体の存在が重要だということが研究により明らかになってきた。
もし全員が同じ反応閾値をもっていたら、少ない刺激(エサ)に全員で取り組もうとして結局は人手ばかり多くて仕事が少ない状態になる。
その逆でたくさんエサが発見されても、臨時パートを雇うわけにもいかない。
すると、仕事が少ないときには休むものがいるというのは、自然の流れ。
ある程度、たくさんの仕事があるときに備えて人員を確保していれば、そうなるのは必定。
つまり、一見、怠け癖があるようにみえる個体を集団に養っていることも集団全体としてば可なり、ということだ。
一休み、一休み、いつでも休みたい(笑)
一休さん