2012年12月17日月曜日

熱帯地方での子供の死因と塩


ヒトは水分が失われると喉が渇いて水が飲みたくなる。

そのように、水分が不足したことを感知するシステムを持つ。

さらに水分が満たされればそこで水を飲むのを止める。

人間以外の哺乳類では塩分に関してもそれと同様なシステムをもつ。

塩分が不足するとそれを感知して、岩塩を舐めに遠くまで行ったり、土を掘り起こしてそれを食べたりする。ゴリラやチンパンジーも土を掘り食べることが知られている。

そして、必要な塩分が補給されればそれ以上摂取することはない。

それがヒトの場合にはそうではない。

塩分が不足してもそれと気付かず、またその逆に必要以上に塩分を摂り過ぎることも起こる。

これはとても不思議なことだ。

人が塩分摂取に困らない場所(そう海辺)で生活していたと考えなければ説明がつかない。

そして摂り過ぎた時には過剰量の塩分を体の外に排出していたのだろう。


熱帯地方の発展途上国では今でも数百万人という子供達が命を落としている。

その多くは下痢による脱水症状で命を落とすのであるが、その際に水に塩と砂糖を加えただけの飲み物を飲ませるだけで死者が半減するという。

つまり、そのような死者のほとんどは下痢により塩分を失うことによって落命している。

しかし死ぬ間際になっても塩分が足りないということに気付かないというのは生物としてとても困ったことだ。

逆に先進国では、特に日本人は、塩分の摂り過ぎで高血圧により引き起こされる成人病に悩まされている。

塩味は美味しいのだけれども。。

『千と千尋の神隠し』ハクの塩むすび


ヒトが水辺で進化したつけがこのような形で人類を苦しめているのか!


使徒襲来のさなかに





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