2012年11月11日日曜日

ヱヴァ前夜

ヱヴァンゲリヲンQの公開が次の土曜日ということもあり、嫌が上でも(一部ファンの間では)盛り上がっている昨今、

予告編では謎の新キャラ、新機体、ぞく盛り。




夏、前売り券を早朝から並んで買ったのも遙か昔のできごと。

ヱヴァファンは待たされるに慣れているとはいえども、ホントこの3年間は長かった。

待った甲斐があったぜ! と多分見終わった後に全国のファンが叫んでいると信じている。

一応、初回のために朝5時ころから並ぶつもりではあるが、SOS団の団員のT君は一番乗りを目指すべく前の日から並ぶらしい。

寒くなっている。

全国のヱヴァファンのみなさん、風邪を引かないように気をつけて下さいね (^-^)


2012年11月10日土曜日

スイスのバーティー

スイスの研究室で何回かパーティーがあった。

ウエルカムパーティー、フェアウエルパーティー、ドクター取得パーティーなどなど。

(ギアス、学園祭)
ギアス1期は楽しかったな笑

そこで驚いたのは、祝われる人自身がパーティーの準備をするという習慣。

送り出される人が自分で買い出しに行って飾り付けする。

みなさん大変お世話になりました!、的な考え方なのだろうが、びっくり!

これが全てのヨーロッパ諸国でのスタイルなのかは知らない。

所変わればなんとやらだ。

誕生日の時にはどうだったか、ちょっと記憶になくて残念(´・ω・`)


自分の誕生日に自分でせっせと用意した挙句、みんなにキャンセルされたら、、立直れない‥‥

ルルももういない‥‥‥


上がって下がる

アリクイは蟻を食べるのに特化した体に進化しため、蟻が絶滅したらアリクイも絶滅する。

たとえその時になって「あちゃー、失敗した!」と気付いても、セーブポイントまで戻りそこからリスタートできない。

時間を後戻りできないように、生物進化も決して後戻りできない。
すでにある手持ちのものを使って、やりくりするしかない。

生物はその時々の都合で、改築に改築を重ねてきた歴史を背負っている。


ヒトの体もそうだ。

4本足の哺乳類が二足歩行を選んだために、さまざまな困難に直面することになった。

例えば、重力により内臓が垂下がるのを防ぐために骨盤を大きな器にしたり、肝臓を横隔膜にしっかりと貼付けたりしなくてはならなくなった。

先祖から受け継いだからだのしくみをその場しのぎでやりくりするために、おかしなことになることも。

たとえば、男性の輸精管(下図の青い管)。

陰嚢の精巣から精子を運ぶ輸精管だが、図をみれば分かるように、かなり遠回りして尿道に合流している。なぜ、もっと近いルートをとっていないのであろうか。
と疑問が湧かないか?




この図では骨が描かれていないため、その理由が分かりにくいが、実は、輸精管は骨盤をくぐっているのだ。


魚の精巣は胸から尾にかけての位置にあるため、人間で言えばへそあたりにある感じか。

つまり、昔は輸精管は最短ルートを通っていたのだ。

しかし、その後の進化の過程でどんどん精巣は下降したのだが、いったんつくられた輸精管のルートは変更することができずに、現在では長い迂回路になってしまっている。

プラモのように一度分解して再度組立てられたらよいのだが、そうはいかない。


2009年はダーウィンの『種の起原』出版から150年を記念しての『ダーウィンの夢』(光文社、渡辺政隆)は好著。



(http://www.amazon.co.jp/ダーウィンの夢-光文社新書-渡辺-政隆/dp/4334035558/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1344081595&sr=8-1)

2012年11月9日金曜日

鉄と感染症(4)なぜ病気の遺伝子が存在する?

昨日の続き

このヘモクロマトーシスの原因遺伝子としてはHFE遺伝子が知られている。

血液中の鉄運搬タンパク質(トランスフェリン)は細胞膜上にある受容体と結合して細胞に鉄を受け渡す。

しかし血液中のHFEはこの受容体と結合しトランスフェリンが受容体に結合することを邪魔して鉄の過剰供給を防ぐ。

HFE遺伝子が変異すると細胞内への鉄の過剰蓄積が起こるというわけだ。
成人の体内鉄分は1〜3 gだが患者は20~40 gにも達する。

そして西欧人にこのヘモクロマトーシスが多い。

それは1347年にヨーロッパで大流行したペストが原因と考えられている。



1347年にヨーロッパにペスト(黒死病)が吹き荒れて人口の三分の一の2500万人が死んだ。

イタリアのメッシーナ港にやってきた一艘の船が病気を運んできたとされる。

生き延びたわずかな船員からその家族へと病気をうつすと三日後には家族揃って死んでしまった。

死者は打ち捨てられてその死人をネズミが食べて、そのネズミのノミを通じて、別の人に伝播した。


主にペスト菌に感染して死んだのは健康な成人男性だった。

子供、老人、女性は鉄分が不足だったために、ペスト菌に感染しても体内で増えられなかった。

ペスト菌は白血球の一種(マクロファージ)に感染して増殖する。

ヘモクロマトーシスの人は、幸いなことに肝臓等に鉄を多く蓄える一方で、そのあおりを受けてマクロファージでは鉄分が低下する。

ヘモクロマトーシスの人は、ペスト菌がマクロファージに感染しても鉄分が少なかったために菌が増殖しにくかったため死ににくかった。

このペスト菌による淘汰により、ヘモクロマトーシスの遺伝変異遺伝子をもつ人がより多く生き残り、比率が高まったと考えられている。

つまり、ヘモクロマトーシスは厄介な病気ではあるが、ある局面では有利な遺伝変異というわけだ。

禍福は糾える繩の如し。



2012年11月8日木曜日

鉄と感染症(3)鉄が多すぎても病気に

昨日の続き。

西欧人によくみられる病気(200人に一人)として、細胞中に鉄を取り込み過ぎる病気であるヘモクロマトーシスがある。

http://health.goo.ne.jp/medical/search/10I20400.html

なぜ、細胞内に鉄が多いとマズいのかと言うと、

細胞内に大量に取り込まれた鉄はタンパク質に結合せずに、遊離した状態で存在することになる。

この遊離状態の鉄がとても凶暴だ。 

遊離鉄は反応性の高い活性酸素を発生させ、これが細胞にダメージを与える。

(これはイメージです)

ヘモクロマトーシスは、月経や妊娠・出産などの出血で鉄が失われやすい女性には少なく、男性が5~10倍多いのが特徴。

肝硬変、糖尿病が主に問題となり、肝がんが患者の全死因の30%と最も高頻度で、次いで肝硬変が19%となっている。

対処療法として鉄の除去法には、瀉血(血液を大量に抜く方法)と鉄キレート薬投与の2つがある。

鉄があり過ぎても少な過ぎてもよくないのだ。

(今期アニメは豊作。多過ぎても悪くない)

このヘモクロマトーシスの原因遺伝子も知られているのであるが、これについては次号。





2012年11月6日火曜日

鉄と感染症(2)卵のばい菌対策

昨日、母乳には細菌の増殖を抑制するラクトフェリンというタンパク質が含まれているという話しをした。

ラクトフェリンが鉄をキレート(抱合して離さない)するために、鉄が大好きなばい菌は利用できる鉄がないために増殖が妨げられる。

バイキンマン型ザク
ドキンちゃん専用ザクには弱い。洗うと小さくなってしまう、らしい。


卵もばいきん大好きなタンパク質の塊。

そのうえ卵は呼吸しなくてはいけないので、例えばニワトリの卵の殻にはガスを交換する無数の小さい穴が開いている。

その穴を通って不可避的にバイ菌も内部に侵入してしまう。

ではどうやって細菌の繁殖を抑えているかというと、卵にも鉄をキレートするコナルブミンというタンパク質が卵白タンパク質の13%も存在する。

やられないように防衛力は保持しているというわけ。

多分恐竜の卵も同じだった筈

卵の効能を知っていたため、昔ヨーロッパのでは傷口を卵白を染ませた藁づとで縛って菌感染を防いだ。

鉄分を溜め込んでしまう病気があるのだが、上記の文脈からこれがどれほどおそろしいことかは理解できよう。(以下次号)

でも手加減しません



2012年11月5日月曜日

鉄と病原菌

慢性の結核患者はしばしば血液中の鉄分のレベルが低下する。

医者がそれが結核を悪化させているのではないかと鉄分を与えたところ、さらに患者の結核菌の感染が強まってしまった。

我々が鉄を栄養素として必要としているように、細菌も鉄を必要としている。

多くの病原菌は、鉄がリミットになっていて生体内での生育が抑制されている。

地球温暖化を防ぐために、海に鉄分を巻いて藻類を大繁殖させて光合成を活発に行わせてCO2を減少させようという計画も、鉄がリミットになって藻類が繁殖できないことをその根拠にしている。


(Fate/Unlimited Codes、リミッターを外して戦おうか笑)


結核患者の血液中の鉄分低下は菌の増殖を抑えるための、体の防御応答とも考えられる。
風邪を引くと熱が出て、それでウイルスの増殖を抑えようとするのと同様に。

母乳には細菌に感染しないように抗体が入っているのは有名だが、鉄をしっかり結合して離さない(キレートという)ラクトフェリンというタンパク質が20%も含まれていてそれも菌感染を防ぐのに貢献している。

片や、牛乳にはラクトフェリンはたったの2%しか含まれていないので、この点に関しても母乳で育った赤ちゃんの方が感染症にかかりにくいということになる。

母乳万歳!