2013年9月23日月曜日

なぜ両親は上の子に厳しいのか?

今日も竹内久美子の『そんなバカな!』から。

親は子供同士が喧嘩すると通常、上の子を叱る。

「お姉ちゃんなんだから、がまんしなさい」とか。

それだけでなく、親は何かにつけて、上の子に厳しく、下の子には甘い。

自分も長男だが「かなり」厳しく育てられた。

しかし、末っ子は自分の時とは比べ物にならないくらい甘々だった。

これに関して、自分はこれまで次のように解釈していた。

(1)上の子を育てる時には親が若く、血気盛んなので勢い厳しく子供を躾けようとする。しかし、末っ子を育てる時には年をとって元気度が減少したから、しつけも甘くなる(叱るにもエネルギーが要る)。

(2)子を育てるのも試行錯誤。どうしても最初の子供はしっかり育てたいと思うが、末の子は慣れてきて、少々緩くても大丈夫だと気づく。

しかし、動物行動学では次のように説明される。

親が上の子供に厳しく当たるのは、子供に嫌われて自立を促すため。

下に子供が生まれた場合、そちらに手間を割きたい親としては、上の子の面倒をみる時間がいきおい減る。上の子には自分でなんとかして欲しい。

末っ子の場合には、やっと親はその子に専念することができるため、無理に厳しく振る舞って嫌われる必要もない(一人っ子も同じ)。

つまり、下の子が生まれると親は上の子供に厳しくなる。

勿論、上の子に嫌われたいと自覚がある訳ではない。これは、自分は男だから女の子を好きになろうと自覚して行動している訳ではないのと同様に、盲目的に遺伝子に命令されて本人が気づいていないだけ。

ニホンザルでも、子供が離乳期にさしかかると、子供に対して急に冷たい態度、厳しい態度をとって、子供の離乳を促す。

一方、上の子は下の子に親をとられた気持ちになる。

その際の上の子の戦略としては、「赤ちゃんがえり」で手のかかる振りをして甘えてみたり、それでもダメで親に認められようと「いい子ちゃん」のしっかり者になろうとがんばったり、けなげに親の愛の獲得に励む。

こうして、兄弟の長幼で異なる性格が形成されることになる。

真偽のほどは定かでないが、兄弟の心理学のサイトも一読あれ。

http://page.freett.com/caprice/kyoudai.html

日本がアニメーターに厳しいのは自立を促しているから?
なんとかしてやってほしい

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