汗は水分とともに塩分(ナトリウム分)も喪失させる。
内陸部では土壌に含まれている塩分は極わずかである。
植物にもわずかにしか含まれない。
そのため、動物は体中の塩分が不足すると岩塩を含む岩を舐めに来たりする。
人間にとっても塩は古来非常に貴重な物資だった。
汗を流す動物であっても汗のナトリウム濃度は低い。
ナトリウムを捨ててしまわないように、汗を出す前にナトリウムを再吸収するしくみがある。
しかし、人にはそれがない。
人間の場合、発汗をマックスに行うと3時間で危険水域まで塩分が失われる。
そして体内の塩分が不足すると、衰弱、痙攣が起こる。
それなのに、塩分が失われて危険が迫ってもそれに気付くこともできずに汗の出を止めるシステムも持たない。
なんたるお粗末なヒトの発汗システム。
ヒトは塩分が失われてもそれをすぐに補える環境(塩分が豊富な)に住んでいたと考えざるを得ない。
それもヒトが海辺で進化したことを示唆する。
青春、それは失って気付くもの
坂道のアポロン
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