2013年5月17日金曜日

マンモス狩りと信頼関係

ネアンデルタール人はマンモス狩りをしなかった。

なぜなら大型動物の狩りには非常に危険が伴うから。
近寄って槍を突き刺そうとするものなら、反撃されて踏みつけられかねない。

大人数で取り囲むにしろそれは同じ。

マンモスを見つけても怖がって遠巻きにして誰も近づこうとしない。

できるだけ他人にやらせようとする。

それでは信頼関係が生まれない。


人類もかつてはそうだった。

我々ホモ・サピエンスの祖先もマンモス狩りを行うようになったのは高々3万年前であると考えられる。

その時期、マンモス狩りが可能になるある発明がなされた。

それが投槍器(アトルアトル)。

槍をひっかけて遠くまで槍をとばせる。

http://www.youtube.com/watch?v=-VlOpwsj09c

投槍器は氷河期のほぼ全大陸で大型動物の狩猟に使用されていたが、獲物である大型動物の減少とそれにともなう農耕、牧畜への移行、さらにのちになって現れた弓矢や投石器によって淘汰され、多くの地域で投槍器は忘れ去られ使われなくなった。


しかし現在でも、アマゾンに住む部族では使われている。


これによって人類は、危険ではない遠方からマンモスを仕留めることができるようになった。

これによって、男はお互いを信頼しあって共同作業ができるようになった。

仕留めることができれば、一度に大量の肉が手に入る。

それはその集団の共有財産となる。

武器の発明により人類の互恵主義が発達したというのも皮肉だが、いかにも人間的というべきか(苦笑)

武器がありゃーいいてえもんじゃない笑
Fate/Zero、アーチャー




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