2013年7月5日金曜日

酵母のおしっこ

アルコールは本来、体にとっては有毒なものであるのにもかかわらず人はお酒を飲める。

それはアルコール(エタノール)を代謝する能力があるからだ。

酵母がつくるアルコールは本来、酵母にとっては産業廃棄物で体外に捨てているおしっこのようなもの。

人間はその酵母のおしっこをありがたがって飲んでいる。

酵母もアルコールは体に有害なため排出しており、酵母自身も自分の出したアルコールが培地に溜まり過ぎると細胞が増えられなくなる。

醸造酒のアルコール度数が10数%程度なのはそのため。

自分のおしっこが周りにあふれて窒息してしまう様なもの。

高濃度のアルコールは細胞膜を溶かし、タンパク質を変性させる。
アルコール度数の高いウイスキーのような蒸留酒を飲むと咽喉が焼ける様な痛さがあるのは細胞がやられている証拠。

到底、そんな環境で生きられる生物はない。

動物も、もし大量のアルコールが体外から取込まれると慌ててそれを除去しようとする。

主に肝臓でアルコールは代謝される。

アルコール →(アルコール脱水素酵素)→ アセトアルデヒド →(アセトアルデヒド脱水素酵素)→ 酢酸 → 炭酸、水 (脂肪合成)



上記のように、アルコールはアセトアルデヒドに代謝されるが、アセトアルデヒドも毒性の高い物質なので、さらにその後、酢酸に代謝され、その酢酸は炭酸と水に分解されたり、脂肪として蓄積される。

沢山お酒を飲む人が脂肪肝になるのはそのためだ。


10数%とは言え大量のアルコールが自然界で体内に取込まれることはないのに、なぜそれに備えて解毒経路が備わっているのか?

神様は、人がお酒を飲む事を見越して酵素を用意してくれたんじゃね、とのんべえは考える(笑)

英霊はのみっぷりもりっぱw
Fate/Zero

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