2013年10月14日月曜日

優れた鳥類のオスメス産み分け技術の理由

セイシェルヨシキリは驚異の産み分け能力をもつ。

哺乳類では、オスメスを決める性染色体はXとYであり、この「XY型」の性別決定法では、

オス X Y
メス X X

となり、オスがつくる精子にXとYができる(メスがつくる卵子はXのみ)。

その結果、X精子が受精するとXXとなりメス、Y精子が受精するとXYとなりオスとなる。

ところが鳥類の場合には、

オス ZZ
メス ZW

という「ZW型」の性決定様式をもつ。

その場合には、メスがつくる卵子にZ型卵子(受精後オスになる)、W型卵子(受精後メスになる)がある。

こちらのシステムの方が、メスによるオスメス産み分けに好都合であることは容易に想像できる。

自分で、排卵する卵子をコントロール可能であるから。

ちなみに、全ての鳥類、爬虫類・両生類・魚類の一部、および昆虫類鱗翅目がZW型の性決定機構を持つ。

つまり、脊椎動物のプロトタイプは、メスのオスメスの産み分けに好都合なZW型であったのだ。

それでは、なぜ哺乳類はXY型の性決定様式に変更したのであろうか?

その理由は、過去のブログを参考にして欲しい。

http://ushitaka7.blogspot.jp/2012/05/sry.html

プロトタイプ・ザク

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