「安」は「宀」に「女」。
「宀」は祖先の霊をまつる祖廟(そびょう)。
この女性は、他家から嫁いできた新妻。
古代中国殷では、人間は祖先の霊によって守護されると考えられてきた。
現在の日本でもその名残はあるが。
他家から嫁いできた嫁も当然、自分の家の祖先の霊魂に守られていた。
しかし、それが全く異なる氏族の霊魂に祀る他家に嫁ぐということは、それ以後はその家の祖霊にチェンジすることを意味する。
もし、それがうまくいかないとその家の祖霊からどんなこわい仕打ちを受けるか分かったものではない。
快くその家の祖霊に迎え入れてもらうために、祖廟で儀式をおこなった。
それを表しているのが「安」。
そのために、ここでも清めのお酒をふりかけている雫が「安」の古字にも残っている。
これによって、以後、その家のものとして祖霊に守ってもらい安寧に暮らすことができた。
それで「やすらか」の意味となる。
日本語の「値段が安い」というのは宛て字で、元々の漢字にはその意味はない。
リヴァイに任せておけばひとまず安心
進撃の巨人
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