2013年12月29日日曜日

こわい漢字(110)毎

昨日の「妻」と同様な成り立ちでできた漢字が「毎」、正字は「每」。

まず「母」はよく知られているように、乳房をもった女性の姿を象ったもの。


この「母」の上にあるのが、「妻」の時と同じく簪。



祭事には、婦人は簪を挿して身だしなみを整えて、いそいそとそれを行った。

元々は、「毎」は「いそしむ」という意味であった。

現在の「毎度」のような「つねに」という意味は、字の音を借りた仮借(かしゃく)の用法からできたもの。

そのため、「いそしむ」に相当する漢字は後世には「敏」が使われるようになった。

旁の「攵」は元々は「又」であり、手の形を表している。



いそいそと祭事にいそしむのを「敏捷」という。

この「捷」の旁も「妻」に似ているが、「女」の部分が「足」になっていて、こちらもこまめに婦人が立ち振る舞う姿である。


亡国のアキト

まどマギ

今年も、いろいろと、いろいろと、いそしむ年であった。

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