2013年12月28日土曜日

こわい漢字(109)妻

「妻」も「女」が使われている。

「女」の上の部分は、女性が簪(かんざし)を手で押さえている姿の象形である。

つまり、女性が結婚の際につける簪を頭にかざしている姿が「妻」。



妻と対になる「夫」の方も、人を正面から見た形である「大」に付け加えられた横棒は笄(こうがい)。

中国では、男性が笄をつけて正装した。

つまり、もともとは「夫妻」とは結婚式の際に、髪飾りをつけて正装をした、花婿、花嫁の姿を象ったものである。

日本では、笄ももっぱら女性の髪飾りに用いられた。

江戸時代、花魁(おいらん)の髪飾り

これが花魁の正装なのは確かであるが。

簪を挿した日和号(びより号)
刀語

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