アリの集団でも、全くのクローンの集団が知られている。
キイロヒメアリ。
キイロヒメアリのワーカー(働きアリ)は遺伝的には女王のクローンであり卵巣を失っている。
つまり、ワーカーは自分では遺伝子を残せない体細胞のようなものである。
一方、女王は自分の遺伝子を残す生殖細胞のようなもの。
つまり、キイロヒメアリの場合には、コロニーが一つの生物個体のようなものなのである。
すると、生物個体の中で体細胞が反乱を起こさないように、コロニー内でもワーカーによる反乱は起きない。
このように、均一のクローン集団からなるコロニーにおいては、遺伝的な対立が起りにくく、フリーライダーは現れにくい。
クローン集団が優れているのであれば、ではなぜ群れをつくる全ての生物はこのようなクローン集団にならないのか?
(つづく)
とミサカはミサカは質問します。
レールガン
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