老化の仕組みを説明する仮説はいくつかある。
そのうちの最右翼は「活性酸素による老化」である。
生物は、しばしば車に例えられる。
車は使えば傷む。
人も生きていれば細胞が傷む、というもの。
その傷みの原因の主要因と目されているが「活性酸素」。
酸化力の強い活性化した酸素分子種のことで、小学校で習う過酸化水素(H2O2)も活性酸素の一種。
この活性酸素の出所の90%はミトコンドリアである。
ミトコンドリアの呼吸鎖で酸素が使われるが、そのうち数パーセントが活性酸素になってしまう。
つまり、生物が生きるために呼吸をすることにより、不可避的に細胞が傷む。
これが細胞の老化を引き起こし、個体の老化へとつながる。
そしてその先に細胞の死、ひいては個体への死が待っている。
生きることが死へのカウントダウンになっているという、なんとも皮肉なシステムなのである。
この「ミトコンドリア活性酸素性悪説」を検証するために、ミトコンドリアの中で発生する過酸化水素を消去するカタラーゼを強化したマウスをつくった。
そうしたら、そのマウスが長生きすることが明らかになり、この仮説が支持された。
(明日につづく)
息をもつかせぬアニメには、呼吸が止まり長生きする効果が(・∀・)ノ
キルラキル、絶賛放映中!!
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