コロニーにおける仕事量の多寡が日常的に変動する状態化に
社会性昆虫のハチ、アリにあって、ワーカー(働きアリ、働きハチ)の中に、常に率先して仕事をするもの、常に怠ける傾向のあるもの、というグラジエント(勾配)があると実際にはどんなことが起きるであろうか。
人間でも働きすぎると過労で倒れる。
下手をすると「過労死」となる。
昆虫も同じである。
野菜のハウス栽培で、花を受粉させるのにミツバチが使われる。
しかし、ミツバチのコロニーはハウス内で早晩絶滅するという。
ハウス内でミツバチはあまりにもたくさんの花があるために、本能に従って蜜を集め続ける結果、過労死で死んでしまうから。
自然界ではもちろん、こういう場面は少なかろう。
しかし、職務に忠実すぎる虫ほど過労で命を削ることは間違いなかろう。
では、働き過ぎの虫が死んでしまうと、そのコロニーはどうなるのであろうか?
その質問に答えるような実験がなされた。
まず、アリのコロニーを観察し、よく働くアリと働かないアリを選り分けた。
「よく働くアリ」だけの集団と、「働かないアリ」だけの集団に分けて観察すると、「よく働くアリ」の集団なのにもかかわらず、その中に働かないアリが出現した。逆に「働かないアリ」集団内によく働くアリが出現した。
これは一体、どういうことなのであろうか?
(つづく)
アニメーターの低賃金、仕事の苛烈さは半端ないという
こわすな大人の夢!
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