老化、寿命という表現型は非常に複雑のイベントの総体の結果であるので、その原因を一つに絞り込むことは難しく、恐らく原因は一つではなく、この結果だけで、ミトコンドリア活性酸素が寿命を規定していたと考えるのは早合点にすぎよう。
ただ、ミトコンドリアから生じる活性酸素が一因で「ネズミ」の寿命が短いことは確かなようだ。
しかし、人間でも同じとは限らない。
この実験結果は、ネズミでは活性酸素が短命の一因になっているというもの。
短命(2年)のネズミはもともと活性酸素消去酵素の活性が低い。
ここから、活性酸素消去酵素の活性が低いと寿命が短くなる、と言われる。
しかし、ここで反論したい。
寿命が短いから、活性酸素消去酵素の活性が低いのではないか、と。
一見、暴論のようにみえるかもしれないが、その理由を述べる。
家電製品の耐用年数。
家電製品、予めどのくらい使われるか、という目算があり作られている。
例えば、パソコンは日進月歩で発達しているため、4年も使えばもう新しいものに買い替えを考える。
そうなると、メーカーも何十年も故障なく使えるような製品をつくるより、ある程度早く寿命がきてもいいから、その分、安い部品を使って製品原価を安く上げたい、となる。
ネズミの場合も、そうなっている。
予め、2年の命、というものが設定されているために、手厚く、細胞が体が活性酸素から守られていないのだ。
つまり、寿命を2年と設定されているネズミにとって、寿命をそれ以上、勝手にのばされるのは、大きな迷惑なのだ。
長い進化の過程で動物の寿命は最適化されている筈。
エヴァ、耐久年数が長い件(笑)
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