車の部品が異常になって、車の走らなくなることはよくあることだ。
「早老病」と総称される病気もそう。
しかし、どうだろう、部品が異常になって、車の性能が上がることがあり得るだろうか?
しかし拘束具的なものがあれば、それが外れると性能が上がることはあり得る。
モデル生物であるセンチュウでも、異常になることで、寿命が延びる遺伝子がいくつかみつかった。
AGE-1, DAF-2, DAF-16とか。
詳しいこれらの遺伝子の働きは触れないが、細胞の成長を促すインシュリンのシグナルを伝えるものである。
つまり、生物に枷(かせ)を嵌めている遺伝子を取り除くと、生物は長寿になる。
ということは、通常の生物はある程度のところで死ぬようにできているが、それはある遺伝子が働くから、なのである。
ここから言えることは、死は能動的な計画されたものである、一定以上の長寿はその生物にとっては「異常事態」なのである。
この計算された限界を定められた死の意味とは?
(明日につづく)
壊れた日常
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