2013年11月29日金曜日

長寿は異常

ある遺伝子の異常によって寿命の短くなる病気はいくつも知られている。

車の部品が異常になって、車の走らなくなることはよくあることだ。

「早老病」と総称される病気もそう。

しかし、どうだろう、部品が異常になって、車の性能が上がることがあり得るだろうか?

しかし拘束具的なものがあれば、それが外れると性能が上がることはあり得る。

モデル生物であるセンチュウでも、異常になることで、寿命が延びる遺伝子がいくつかみつかった。

AGE-1, DAF-2, DAF-16とか。

詳しいこれらの遺伝子の働きは触れないが、細胞の成長を促すインシュリンのシグナルを伝えるものである。

つまり、生物に枷(かせ)を嵌めている遺伝子を取り除くと、生物は長寿になる。

ということは、通常の生物はある程度のところで死ぬようにできているが、それはある遺伝子が働くから、なのである。

ここから言えることは、死は能動的な計画されたものである、一定以上の長寿はその生物にとっては「異常事態」なのである。

この計算された限界を定められた死の意味とは?
(明日につづく)

壊れた日常
Another

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