2013年11月9日土曜日

こわい漢字(95)端正

巫祝が剃髪して結髪している姿が「而」。

その字の上に髪飾りをつけている若い巫女を表している字が「端」の旁。



「端」はそれに「立」をつけた。

「立」はある場所に立つ人の形。ここではある場所に端然として座っている巫女の形。


また古代中国殷では、儀式の司会者であった巫祝の位置は左型の端にあったので、「はし」という意味ができ、そこから数え始めるので、「はじめ、いとぐち」(端緒とか)の意味にもなった。

敵役の方がかっこいい、という最初の画期的なアニメ
ガンダム、端正なシャア

かっこいい敵役

http://anime.ocn.ne.jp/feature/101013.html


2013年11月8日金曜日

目立ってやるぜ!!

今日は働きアリの話を休んで、Natureの今週号からの話題を。

若い男の中に奇抜な格好するものはいつの世にもいる。

かぶきものもそう。

(傾奇者・歌舞伎者)
戦国時代末期から江戸時代初期にかけての江戸や京都などの都市部に現れた異風を好み、派手な身なりをして、常識を逸脱した行動に走る者たち。マンガでは前田慶次が有名。

http://ja.wikipedia.org/wiki/かぶき者


人の眼を引いて目立ちたいのだろうが、なぜ目立ちたいのかというと、自己アピール、「今、オレはここに生きている!みんなオレをみろ!」ということに集約されようか。

じゃ、その目立つことで生存に有利になるか?

例えば、お金がたくさん稼げるようになる、とか。

しかしそれだけで、モデルとして生きていけるかというとそんな甘くはない。

そうではなく、男に目立つ服装をさせる心理は、性淘汰にあるのではないかと考えられている。

つまり、目立つことにより女性の眼を引き、それにより生殖活動が有利になるのではないか、ということだ。

その仮説が今回、グッピーを用いて調べられた。

グッピーは、個体個体で異なる模様をしている。



そこで、他と異なる体の模様をしている(目立つ)オスが本当にモテるのかが調べられた。

進化生物学: 野生グッピー個体群で見られる希少な雄の配偶優位性
Mating advantage for rare males in wild guppy populations    pp108 - 110

この論文は、見た目の珍しいオスがモテるということを明らかにした。

(以下、論文要旨の抜粋)
遺伝的多様性を維持する過程の解明は進化生物学の積年の難問であり、病気に対する抵抗性、環境変化への応答、および個体群の存続を予測する上でも重要である。グッピーでは雄の体色パターンが多様かつ遺伝性であり、これはほぼ間違いなく既知の形態的多型の中で最も顕著な例の1つである。今回我々は、希少な体色パターンの雄の繁殖適応度がより高いことを明らかにした。ありふれた体色パターンの雄と比較して、希少な体色パターンの雄では獲得した配偶相手の数も残した仔の数もより多く、過去に報告されているとおり生存率も高かった。

仮説が裏付けられた。


すると、次に新たな疑問が生じる。

もし目立つことでメスにモテるならば、人の場合には服装を変えることで簡単に目立つことができるので、男は全員個性的なファッションに走ってもいい筈。

そうなっていたいということは、人の場合(日本の場合?)、目立つことによるデメリットが何かしらあるのだろう(周囲から敬遠されるとか)。

グロさが目立つ

2013年11月7日木曜日

弟はいらない!

働きアリや働きバチ(全てメス)はメスであるにもかかわらず、自分では卵を産まない。

自分の母親である女王が生む卵を大事に育て上げる。

その卵から生まれるのはそのほとんどがメスの働きアリや働きバチ(話がくどくなるのでアリに話をしぼる)。

つまり、働きアリ(ワーカー)は母親が産む妹を育てているのだ。

なぜ、ワーカーは自分で卵を産まずに、妹が増えるのを助けるのであろうか。

働きアリは自分では子供を実質産めないのだが、そういうしくみの話をしているのではなく、なぜ、そんなへんちくりんなしくみが進化の過程で発達してきたか、だ。

実はアリ(ハチも)では、ちょっと変わった遺伝子の伝わり方をする。

アリもハチも、メスは二倍体(2N)だが、オスは一倍体(1N)なのだ。

*人間は二倍体で、お父さんとお母さんから遺伝子のセットを1つずつもらうために、2セット、遺伝子を持っている。これを二倍体の生物という。一倍体の生物というのは、遺伝子のセットを1つしかもっていない生物。一倍体で生きられるのは特殊な生物だけ。

つまり受精卵はメスになり、未受精卵がそのまま発生するとオスになる。

この代わった性決定がとんでもない影響をもたらす。

以前のブログを参照
http://ushitaka7.blogspot.jp/2012/10/blog-post.html

その結果、自分が産んだ子供はメスにせよオスにせよ、自分の遺伝子の半分しか有していない(血縁度0.5)なのに対して、女王が産んだ妹は自分と0.75の遺伝子を共有している(1Nの父親の遺伝子を全て受け継ぐので父からくる遺伝子は妹と全く同じであるため)。

つまり、ワーカーにとっては自分で卵を産むより妹を増やす方がお得なのである。

一方、女王が産んだオス(つまり弟)は自分と0.25の遺伝子しか共有していない(父の遺伝子を全く持っていない上に、母親からの遺伝子の半分しか共通性がないから)。

つまり、弟が産まれるくらいなら自分の子供を育てた方がましである。

話をまとめると、ワーカーにとってのメリットは次のようになる。

妹を育てる>自分で子供を産み育てる>弟を育てる

しかし、女王にとっては息子も娘も同様に自分の遺伝子を半分もっているし、どちらも産みたい。

もし女王がコロニーを完全にコントロールしているのなら、息子の比率は半分になるはずだが、実際はほとんどが娘だらけだ。

調べてみると、オスになる卵を女王が産んでもワーカーがその幼虫を殺していることがわかった。

つまり、コロニーの主導権は女王にあるのではなく、ワーカーにあることが判明した。

女王は家畜のようにメスの卵を産まされ続けているのだ。

遺伝子はこのように、ワーカーに弟殺しを実行させる。この殺伐とした現実 (>_<)

殺伐とした現実からアニメに逃げても、そこまた殺伐とした風景が広がる
まどマギ、きゅうべえ

2013年11月6日水曜日

パレートの法則

昨日の話題に、関連したつづき。

アリは、集団のうちよく働く2割が食べ物の8割を集めてくる。

このように、「全体の2割が全体の8割のほにゃらら」というのを総じてパレートの法則という。

パレートさんが見つけたのは以下の経験則

【パレートの法則】
社会全体の2割程度の高額所得者が所得総額の約8割を占めている。

http://www.icit.jp/life-informatics/etc/pareto.html

http://ja.wikipedia.org/wiki/パレートの法則

しかし、これがいろいろな局面でその後見つかった。

・上位20%の営業マンが、売上げ全体の80%をあげる。
・20%の売れ筋商品が、総売上の80%を稼ぎ出す。
・20%の上得意客が、総売上の80%をもたらしている。
・サイト訪問者の上位20%が、アクセス総数の80%を占めている。
・納税者の上位20%が、税金総額の80%を負担している。
・故障の80%は、全部品のうち20%に原因がある。

パレートの法則は 「投入、原因、努力のわずかな部分が、産出、結果、報酬の大部分をもたらす」 ことを示している。不均衡の法則と言われることもある。

問題解決では、すべての原因を潰そうとせず、上位20%の 原因を潰せば、問題の80%が解決することを示している。

20%の研究者が80%の論文を出している。

とパレートの法則が成り立たつのか、誰か調べて欲しい(いや、調べて欲しくない、笑)。

アニメコンテンツの20%が80%を稼ぎだす
的な笑

2013年11月5日火曜日

3:4:3の法則

先日のつづき

アリのコロニーを観察し、よく働くアリと働かないアリを選り分けた。

「よく働くアリ」だけの集団と、「働かないアリ」だけの集団に分けて観察すると、「よく働くアリ」の集団なのにもかかわらず、その中に働かないアリが出現した。

逆に「働かないアリ」集団内によく働くアリが出現した。

この原因は、「よく働くアリ」集団、「働かないアリ」集団の中にも「反応閾値」の違いがあったと考えられる。

「働かないアリ」だけになると、誰も餌を集めてこないものだから、仕方ない、オレが働くかと、重い腰をあげて働くものと考えられる。

しかし、その中にあってもやっぱり働かないツワモノがいる。

同様に「よく働くアリ」だけになると、みんなやってくれるならオレは休んどこう、と、なる。

つまり、自然界では、よく働くアリ(ハチ)が過労死や事故や病気で死んでも、次に反応閾値が高い個体がちゃんとその穴を埋めてくれる。

これはアリばかりではない、我々人間の集団でもよく知られる経験的現象である。

どんなにすばらしい会社でも全員がすばらしい業績を上げているわけではない。

「3:4:3の法則」
ある集団内にはよく働く者は3割、普通が4割、働かない者が3割いる。「よく働く」は「モチベーションが高い」、「業績がよい」と言い換えてもよい。

では、集団からダメ集団の3割を除いたら、この会社の業績はよくなるのかというと、またその集団からダメ集団が3割生じてしまう。

オレよりダメなやつもいるというのが心の支えになっていたのに、そのダメ集団が一挙に馘を切られて自分がドンケツになれば、急に心が折れてやる気が失せてしまい業績が低下する(´・ω・`)もしくは、一人くらい怠けるやつがいてもいいじゃね、となるか。

逆に、できるやつばかりいる集団のドンケツで働くのはモチベーションが上がらないが、できるヤツがいなくなれば、トップをとるのも夢じゃない、となり俄然やる気も出る!(・∀・)ノ もしくは、あいつの穴はオレが埋めるしかないか、と渋々でもやる気を出す。


ダメなヤツと陰口を叩かれているあなた!

あなたは、ちゃんと他の人の心の支え、集団の役に立っています(^-^)

アニメの質も3:4:3くらいか、
いやそれより低いかw

2013年11月4日月曜日

虫にだってある、過労死!

先日のつづき。

コロニーにおける仕事量の多寡が日常的に変動する状態化に

社会性昆虫のハチ、アリにあって、ワーカー(働きアリ、働きハチ)の中に、常に率先して仕事をするもの、常に怠ける傾向のあるもの、というグラジエント(勾配)があると実際にはどんなことが起きるであろうか。

人間でも働きすぎると過労で倒れる。

下手をすると「過労死」となる。

昆虫も同じである。

野菜のハウス栽培で、花を受粉させるのにミツバチが使われる。

しかし、ミツバチのコロニーはハウス内で早晩絶滅するという。

ハウス内でミツバチはあまりにもたくさんの花があるために、本能に従って蜜を集め続ける結果、過労死で死んでしまうから。

自然界ではもちろん、こういう場面は少なかろう。

しかし、職務に忠実すぎる虫ほど過労で命を削ることは間違いなかろう。

では、働き過ぎの虫が死んでしまうと、そのコロニーはどうなるのであろうか?

その質問に答えるような実験がなされた。

まず、アリのコロニーを観察し、よく働くアリと働かないアリを選り分けた。

「よく働くアリ」だけの集団と、「働かないアリ」だけの集団に分けて観察すると、「よく働くアリ」の集団なのにもかかわらず、その中に働かないアリが出現した。逆に「働かないアリ」集団内によく働くアリが出現した。

これは一体、どういうことなのであろうか?
(つづく)

アニメーターの低賃金、仕事の苛烈さは半端ないという
こわすな大人の夢!

2013年11月3日日曜日

こわい漢字(94)濡れる

昨日のつづき

「而」は剃髪して結髪した巫祝を表していた。

雨乞いをして、その結果運良く雨が降ってきたら、ぬれて、大地がうるおう。

それを表したのが「濡」。


そして、巫祝に雨乞いをさせることから生まれた字が「耐」。

「寸」は手の形で、使役させていることを示している。


巫祝はその使役に「耐えて」雨乞いをした。

濡れる