2013年10月31日木曜日

仕事に対する腰の軽さ

部屋の整頓の程度、きれいさは人それぞれであろう。

部屋は常にものが散らかっていない状態でホコリが落ちていない状態にしなければ落ち着かない人もいれば、足の踏み場もないくらい物が乱雑に床に散らばっていても片付けない人もいる。

この違いは、部屋の汚さに対する反応閾値の違いで説明できる。

少しの部屋の乱雑さに敏感な人はそれにすぐに反応するが、そうでない人ではまだまだきれいじゃん、となりそこで掃除を始めることはない。かなり状態が悪化して初めてそろそろ掃除でもしようか、ということになる(忙しいかそうでないか、掃除が好きか嫌いか、他のファクターもあるが)。

ミツバチやアリもそれに関しては同じで、反応に対する腰の軽さ重さに個体ごとに差がある。

それにより、少ししか餌が落ちていないときにそれを運ぼうとするものもいれば休んでいるものもいる。

たくさん餌が落ちていて初めて重い腰を上げるやつがいる。

しかし、反応閾値の高いものほど仕事をしないで休んでいる時間が長いとすると、結局のところ、その個体は集団からみて、結局のところ無駄飯食らいだ。

しかし、そういう一見無駄食らいにみえる個体の存在が重要だということが研究により明らかになってきた。

もし全員が同じ反応閾値をもっていたら、少ない刺激(エサ)に全員で取り組もうとして結局は人手ばかり多くて仕事が少ない状態になる。

その逆でたくさんエサが発見されても、臨時パートを雇うわけにもいかない。

すると、仕事が少ないときには休むものがいるというのは、自然の流れ。

ある程度、たくさんの仕事があるときに備えて人員を確保していれば、そうなるのは必定。

つまり、一見、怠け癖があるようにみえる個体を集団に養っていることも集団全体としてば可なり、ということだ。

一休み、一休み、いつでも休みたい(笑)
一休さん



2013年10月30日水曜日

働かないアリの気持ち

昨日のつづき、『働かないアリに意義がある』より。

人間社会なら、大きな組織では階層的管理システムのおかげですみやかな情報伝達、意思決定がなされ、緊急事態にも対処できる。

しかし人間のような、複雑な脳、社会構造を持たないアリやハチが、巣をつくったり、餌を集めたり、育児をこなしたり、どのように適切な分業社会を形成いるのかはこれまで大きな謎だった。

必要な仕事に必要な個体数がどのように配置されているのか。

人間では、部下からの情報がきてそれを上司が適切に判断する。

上司のいないアリではそれを個々の働きアリの総体で対処する。

ではどのように??

それを説明するのが「反応閾値(いきち)」。

ミツバチの巣の内部温度が上がりすぎると幼虫が死んでしまうため、そのときミツバチは羽を振るわせて風を起こして温度を下げようとする。

しかし、横で羽ばたきしているハチがいるその横で、ボォーとしているハチがいる。

そのハチは「他のひとがやってくれるからわたしは休んでいよっと」

と思っているのではないく、

「まだ、羽ばたきしてあげるほどの温度じゃないっしょ」

と思っているのだ。



ヒトでも、暑さに敏感な人もいれば鈍感な人もいる。

しかし、その鈍感なミツバチもさらに巣の温度が上がってくると、そろそろ羽ばたきしよっか、となり羽ばたきを始める。

ある刺激(この場合は温度)に対しての、生物個体の反応の良さ悪さが「反応閾値」。

閾値が低いというのは、刺激に対して敏感に反応する、ということ。

ここで疑問が生じる。

ミツバチの個体が全員、刺激に敏感な方がよい方がよくはないだろうか?
(つづく)

「この味は! 暑がりだな、オマエ!!」
ジョジョ

2013年10月29日火曜日

働かない働きアリの存在意義は?

今回から、話題を変えて数回、長谷川英祐『働かないアリに意義がある』からとりあげる。

この著者は北大の先生で実際にアリの生態を研究していて、本書で自分の研究成果についても言及している。



この本は、決して「のらりくらりするオレのような生き方があってもいいんだ」と怠け癖のある人に対して心理的免罪符を与えるような書ではない。

しかし、マスコミはサラリーマンに姿を重ねて紹介するために、上記のタイトルだけ一人歩きして誤解してしまっている。

http://www.excite.co.jp/News/bit/E1297055278343.html

アリとヒトはそもそも社会性生物でありながら、その社会システムは異なるし、アリの社会でたとえそうであっても、それをすぐにヒト社会に当て嵌めてはいけない。

これは著者も何度も繰り返している。

何が大きく異なるかというと、アリやハチのような社会性昆虫には社長、中間管理職、部下、という階層的管理システムがなく、それでも非常に効率よく仕事がこなされているところ。

その仕組みを解説したのが本書なのだ。

ただ、アリの社会から学べることはある。

明日から詳しく紹介していく。

まどマギ新編
アニメの存在価値… もちろんアリマス!(・∀・)ノ

2013年10月28日月曜日

二分法の男女観の危険性

このところしばらく、男女の違いについて書いてきた。

ステレオタイプの「男はこうだ」、「女はこうだ」という紋切り型の二分法の方が読み手に伝わりやすいために、そのように書くことが多かった。

しかし、紋切り型の二分法にとらわれて、自分の振る舞い方が縛られたらマイナスである。

男の中にも女性的な考え方が得意な人も、女性の中にも男性的な考え方をする人もいて、各自、自分のその特性を大事にして欲しいし、そのような人に対して、周囲の人もそれをその人の「個性」としてみて欲しい。

特に、性同一性障害で悩む人にとってはことは深刻である。


最後に理路整然と考えるのが得意な男性脳、情緒的にものごとを把握する女性脳、その例外と思われる例を一つ。

それは、結婚に関して。

男性に比べて女性の方が、年収を含めて相手に対してのチェックリストが多く、その積み上げで男性を選んでいる。



これは、女性の方が、「量より質」の戦略でしっかり異性を選ぶ傾向から由来することであり、女性はしっかり相手を査定して決める。

一方の男性は、異性の見てくれにウエイトが占められるのは確かとしても、女性と違ってポイント積み上げ型ではないために、どこか一つ大きな決め手があればそれで納得する。

男性がカメラやパソコンを選ぶように女性を「スペック」で選ぶようでも、女性としてはいたたまれないだろうけど(笑)

明日からは心機一転、違う話題を始めます。

アニメも二分法で語るのはどうかと思う笑
タイバニ


2013年10月27日日曜日

こわい漢字(92)飢饉になると

昨日のつづき

巫祝の長である王は天候不順で穀物が育たず飢饉になると、焼き殺された。

それが「饉」と言う字。


そして、人が穀物の実りの少なさに巫祝長を焼き殺している漢字が「僅」(わずか)。



飢饉にならないように、一生懸命に働くことを「勤」と言った。

旁は「力」は「耒」(鋤、すき)。


火あぶりにならないように、命がけではたらかなきゃ(笑)

はたらく魔王さま!

2013年10月26日土曜日

こわい漢字(91)王は艱難辛苦す

古代中国殷では、巫祝長である王は日照りが続いたり天候不純で凶作になると、王の不徳が責められ責任を取らされる形で焼き殺された。

それを表す漢字が「嘆」だった。

今回取り上げる、「艱難辛苦」という熟語で使われる「艱」(くるしい、なやむ)も、同類の漢字。

「艱」の「艮」は「目」の下に後ろ向きに逃げる人を組み合わせた字。

この目は巫女による邪眼で、人を睨んで侵入者を退けている形である。


これを巫祝を焼き殺している漢字を組み合わせたてできているのが、「艱」。


つまり、この漢字は邪眼で人を前に進めず悩むこと、さらに、焼き殺されている巫祝の苦しい状態を重ねて、苦しい状態を表している。

まどマギ初日を見に行く状態

2013年10月25日金曜日

なぜ女性の話はなかなか結論に辿り着かないのか?

ビジネスシーンで、部下は上司から簡潔に仕事の報告を求められる。

当然、その際、簡潔に伝えるべき「結論」を手短に伝える必要がある。

自分が話している最中に、「それで、結局、どうなんたんだい?」と上司に言われるようではダメなのである。

「話が見える」、「話が見えない」とよく言うが、相手が望んでいることを簡潔に伝えられるかどうかは、ビジネス、仕事の場ではとても大事。

男性脳が理性的に出来上がっているならば、男性は自分の頭の中が整理されている筈だから、それを言葉にして相手に伝える、その際にもまずは結論を言い、それに至る経緯は補足的に付け加えればよいことなのだ。

しかるに、情緒的に会話する習性がある女性は、理路整然に話すことを普段訓練していない(リケジョ、理学部女子は大丈夫でしょうけど)。

すると、同僚、上司からみて女性社員の報告はまだるっこしく聞こえてしまう。

根気づよく最後まで聞かないと結論が出てこない。

そもそも会社自体が男の原理で成り立ている(それで良いとは言っていない)。

つまり、男社会の会社で女性が働く時には、男性的な思考方法で行動することが女性に求められてしまうことが多い(女子の発想力、女子力を会社の力にする会社がふえてきたといえども、ビジネスの場で簡潔に話す能力が必要なのは論をまたない)。

ガールズトークとは違うわけでして (^-^;

女性も上司に答える際には「まず結論から言おう!悪いのはおまえだ!」的にビシッと指をさすとよい(笑)

まず結論から言おう! 
明日はまどマギ初日だ!(・∀・)ノ

2013年10月24日木曜日

女性がよしぎゅーに行かない理由

女性が連れ立って吉野家やすき家に入っているのをみかけたことは…、記憶をたぐってもない。

なぜ、女性は、うまい、安い、早い、の三拍子そろっている牛丼屋に連れ立って食べに行かないのだろうか?



それは、勿論、雰囲気も何もあったもんじゃないから、だ。

カメラじゃないが、男性は、店の評価をする際に、比較評価表が頭の中に自然と存在して、うまさ、やすさ、はやさ、店の雰囲気、etc...と、その中でどの項目をより重視するかという、優先順位というものは自ずからある。

① 安さ(特に男性はおなかに溜まれば良いという考えが強い)> ②うまさ > ③ 店の雰囲気

とすると、店が少々汚かろうが、雑然としてようが、安くてうまければよかろうなのだァァァ!!



ちなみに、自分のランキングでは、すき家>吉野家>なか卯です (^-^)

しかし、スペックよりイメージ重視の女性であっては、男性の「エネルギーを補給しに行く」という外食の仕方は決してしない。

そこは、楽しくお食事できる場所でなければならない。トイレもきれいじゃなくてはならない。

牛丼屋は早い回転率が売りだが、食べて即出る、などという食べ方は女性は外食で決してしない(殺伐としている学食ならいざ知らず)。

楽しくしゃべりながら味わうことこそ、食事なのだ。

さらには、外食は「ハレ」の場である。

そういう「ハレ」の場には、交遊を確認しあうことが大事なのである。

まぁ、男性だって、初デートに吉野家に彼女を連れてくヤツはいないと思うけど笑


今日は、キン肉マンで締めるだろう、と思ったあなた、当たりです(絵はないけど)。


2013年10月23日水曜日

スペック重視の男性

男女別のマーケティングのつづき。

理屈っぽい男性脳、感情を大事にする女性脳。

その違いが購買にも現れる。

http://karaage.hatenadiary.jp/entry/20120208/1328721645

この細かい表はカメラのスペック(性能)比較表である。

男性はこういうメカが好きであるが、メカ選びにスペックを比較せずして何としょう。

自分が購入する時、自分に納得させる必要がある。

これとこれが優れていたから、これを購入したのだ、という自分に対しての説明責任が男子には必要なのだ。その際には、データ、数値が重要なのだ。

『日経トレンディー』という男性向け雑誌も評価表が重視されている。

一方、女性はイメージ優先でモノを購入する。

洋服売り場でも、女性服売り場では、マネキンはコーディネートを重視した陳列になっている。

洋服売り場なのに、マネキンは靴をはいて帽子をかぶっている。

それは、それを身につけた自分、を女性にイメージしてもらいたいからである。



もちろん、男性服売り場でもそうなっている場合もあるが、男性は、コストパフォーマンス(値段対機能)が重要なのである。

機能重視の男性とイメージ重視の女性の違いを的確につかむことがマーケティングにも重要なのである。

それが、なぜ、女性が吉野家に牛丼を食べに行かないかにも端的に現れている。
(明日につづく)

機能だけなら∀ガンダムなのだが
デザインも重要でしょ(笑)

2013年10月22日火曜日

男を狙い撃ちする限定商品

織田隼人『女性はなぜ買い物に時間がかかるのか?』(PHP研究所)より。

男女の違いを反映して、買い物の行動は男女で異なる。

売る側はそれを熟知してマーケティングしている。

そういう業界の裏側が垣間見える。


レアもの、限定商品、男物に多い。

男は、狩猟時代から大物狙いが大好きである。

以前のブログで紹介したように、男は肉を送って女性の気を引いた。

そのために、大物狙いをしたのである。

もしくはとても貴重な珍しい美味しい動物を狙った。

それが現在にも残っていて、男性は高価な買い物や数量限定のレアものを買う時に非常に興奮する。

それは異性に贈り物をするというではなく、自分のためとしても。

それを知っていて、男性向けのその手の業界、特にアニメ業界、ゲーム業界ではレアもの商法が跋扈しているのである。

入手させる過程にもコツがある。

努力しなければ手に入れないように困難にすると、男は却って執念を燃やして入手しようとする。

男の購買意欲を高めるためにわざとそのようにしている。

男はメーカーの術中にハマっているのである。

女だってレアもの好きじゃないの?(笑)
シュタゲ、椎名まゆりとメタルウーパー

2013年10月21日月曜日

パールハーバー攻撃の約270日後

動物にはメスの排卵が周期的に決まっているもの、交尾により誘発されるものがある。

ご存知の通り、人の場合は前者である。

イヌは前者、ネコは後者。

そのため、ネコには月経がない。ほぼ確実に受精が行われ、卵子は無駄にならない。

交尾によって誘発される方式の方が、卵子が無駄にならないし、月経で体力を消耗することもなく、優れた方式だと素人考えにはそう思えるが、多分、デメリットもあるのであろう(この考察に関してはいずれまた)。

脱線したが、人の場合、しかしそれでは説明できない現象が報告されている。

例1. ほとんど家に帰れない船乗りさんにもちゃんと子供がいる。

例2. 第一次世界大戦、第二次世界大戦の時、1、2日の休暇しか与えられなかった兵士の奥さんが出産ラッシュになった。

この例2では、通常の排卵期にない時期の女性までもが妊娠した。

つまり、明らかに、これらの女性は性交が引き金になって排卵が誘発した。

これは、ヒトでも「交尾誘発型排卵」があるということを示している。

例3. パールハーバー攻撃(1941年12月7日)の約270日後に出産ラッシュになった。

例4. ニューヨークの大停電の夜(1965年11月9日)の約270日後に出産ラッシュになった。

これらの事例もそれを支持している。

例1−4は全て、男女ともに尋常ではない心理的に興奮状態にある。

ここから導かれる推論は、女性は非常な興奮状態下では性交により排卵が誘発されることが起こりうるということである。

本来、妊娠する筈のない日に性交して妊娠してしまうことがある。

その理由は、人間にも性交(交尾)誘発型排卵が起こっているというのが真実のようだ。

空の境界 本来、もっと人気が出ていい件

2013年10月20日日曜日

こわい漢字(90)嘆く

王様は権力をもっている。

王様はいいなぁ、と思うかもしれないが、王様だって結構大変だ。

古代中国殷では、王は巫祝長(ふしゅくちゅう)、聖職者としての長である。

王は神との交信(占い)で国政を運営した。

王は国を代表して神に対して願いをするが、その願いが叶えられなかった時、どうなるか…

お祈りが叶えられない場合、その巫祝、巫女は焼き殺された。

王も同様に焚殺された。

それを表すのが「嘆」。

「嘆」のつくりは、「甲骨文におけるサイ」(サイ、祝詞を入れる箱)を頭においた巫祝が手を縛られて下から火で炙り焼かれている形である。


さらに「嘆」のへんにもさらに「甲骨文におけるサイ」を付け加えている。

王様も命がけで全力でやる商売なのだ。

アニメをみるのは命がけでないから楽しい

2013年10月19日土曜日

こわい漢字(89)越、威

斧を手に持っている人が「父」だった。

今回も鉞、戉(まさかり)。

その形からの象形文字である。



その「戉」を使った漢字。

それが「越」。

戉には呪力がある。

その呪力を身につけて遠方に赴く(「走」)ことを「越」(こえてゆく)といった。




もうひとつ、

「威」は「戉」と「女」を組み合わせている。

廟(みたまや、御霊屋)で祖先の霊を祀る女性が戉の霊力で、清められる姿である。




そこから、おごそか、という意味になった。

おどす、威喝する、という意味が後世になってできた。

まゆしー、こわい
威嚇されました
シュタゲ

2013年10月18日金曜日

「パラサイト仮説」、寄生虫とオスらしさ

ニワトリの原種と考えられているセキショクヤケイ(赤色野鶏)。

中国南部からタイ、マレーシアにかけて棲息している。


このセキショクヤケイの飾り羽や鶏冠(とさか)はメスにアピールする大きな武器である。

これらは第二次性徴で発達する。

つまり、睾丸が大きく男性ホルモンをたくさんつくるオスほど、立派な鶏冠と飾り羽をもっている。

そのセキショクヤケイを解剖した結果、ほとんどのオスは寄生虫(特に回虫)にやられていた。

その結果、多くの寄生虫にたかられていたセキショクヤケイほど、睾丸が萎縮して小さかった。

つまり、

免疫力が高い → 寄生虫に強い → 睾丸が大きく発達する → りっぱな鶏冠になる

この逆をたどれば、りっぱな鶏冠をもっているオスを選べば、それは免疫力の強いオス、良い遺伝子をもつオスということになる。

メスは立派な鶏冠をもっているオスを見かけで選べば、ちゃんと実質も伴っていることになる。

これが「パラサイト仮説」である。

「パラサイト仮説」、見かけと実質。


これは人間界でも成り立つのか?

ヒトの場合、睾丸が大きく(男性ホルモンが多く)筋肉質の人が、病原菌に強いという話はついぞ聞いたことがない。それなら、西洋人や黒人の方が日本人よりよほど病気に強くなくてはならない。

病気が今より蔓延していた昔でも、筋肉質の人の方が病気に強かったという記述はない。

人間の場合、どうやら男性の免疫力の高さを知る外見の指標は確かなものはなく、近くにいて、こいつは風邪を引きにくい体質か、とか長期間観察するしかない?、のか…

医療の発達する昔は、幼いうちに流行り病でなくなるものが、男の子の方が女子よりも多かった(男子の方が免疫力が相対的に弱いから)。

そこをくぐり抜けた子供のお祝いが七五三の起源。

http://ja.wikipedia.org/wiki/七五三#cite_note-1

その関門を免疫力の弱い子供は通り抜けられなかった。

現在は免疫力の弱い子供でも大人になれる。

しかし、そこをパスしても女性からの厳しいセレクトは残っている…

ライダーの免疫力は?
Fate/Zero












2013年10月17日木曜日

バッジの大きさは強さの印!

イエスズメのつづき

Passer domesticusのオス

イエスズメは胸の黒いバッジが大きいほど、よくメスにモテる。

メスはこのバッジの大きさでオスを選り好みしている。

不思議なことに、このバッジが大きいオスはよりよい縄張りを手に入れる。

解剖して調べたところ、オスの睾丸の大きさがバッジの大きさと相関があった。

睾丸(鳥の睾丸は体の内部にある)の大きさは、男性ホルモンの量を規定している。

つまり、男性ホルモンが多いために、その第二次性徴であるバッジが大きくなり、男らしいからライバルよりも強くいい縄張りも手に入れることができる。

つまり、男らしい良いオスを見分けるためにバッジの大きさは良い指標(看板)となるのだ。

クジャクでの研究はないが、おそらく睾丸(男性ホルモン量)と飾り羽の目の数には相関があると思われる。

缶バッジじゃダメ?(笑)
エヴァ、アスカ

2013年10月16日水曜日

免疫力が決め手!

通常の動物はメスがオスを選ぶ。

その時のメスの判断基準は種によって様々なれど、その共通の根底にあるのがどうも「免疫力」であることが分かってきた。

いくら、筋骨隆々であって、ハンサムであっても、病気になりやすかったら、彼の遺伝子を自分の子供に受け入れることにメスは二の足を踏むであろう。

死にやすかったら、その他にどんないい遺伝子をもっていてもNGである。

特に病原菌に強い、免疫力が強い、ということは重要である。

この世の中は病原菌で満ちている。

ではオスがもつ免疫力の強さはどのように判断したらよいのであろうか。

その好例がスズメで研究された。

スズメと言っても日本によくいるスズメではなく、ヨーロッパに棲む「イエスズメ」である。

最近は、シベリア経由でイエスズメが日本にもやってきたので、そのうち日本でもメジャーになるだろう。

左イエスズメ、右スズメ(頬に黒いパッチがある)

このイエスズメのオス、胸に黒いバッジをつけている。

この黒いバッジが大きなオスほどメスにモテる。

単なる模様であるところのバッジの大きなオスを選ぶことの実質メリットは何なのか?
(つづく)

アニメを見ても実質メリットは…いやある(筈)

2013年10月15日火曜日

クジャク(♀)の驚異のカウント能力!(・∀・)ノ

クジャクのオスが綺麗な飾り羽をもっているのは、メスが綺麗な飾り羽をもっているオスを交尾相手に長年選び続けてきたからである。

と、性淘汰の例としてよく引用される。

この目玉模様に、メスもクラクラする?

しかし、クジャクのメスがどのような判断基準でオスの飾り羽「美しさ」を判断しているのかは知られていなかった。

イギリスの研究者が、自然公園内で放し飼いされているクジャクを観察してそれを研究した。

クジャクは直径3mくらいの空間を求愛用の縄張りとして使い、そこで羽を広げてメスに向けてディスプレーする。

様々なオスが思い思いの場所でディスプレーする「ステージ」をメスはあちこち見て回り、気に入ったオスと交尾する。完全にメスがオスを選ぶ社会である。

クジャクのメスにも、即決型もいれば逡巡型もいる。

しかし、どのタイプのメスにも必ずモテたオスがいた。

一夫多妻のクジャクにあっては、メスは必ず子供を残せるが、オスに生まれると当たり外れが大きい。

仮にそれをオスA〜Hとすると、B, D, E, Hがモテ男だった。

あるメスはF, A, B, Bと見て、Bを選んだ。

別のメスはA, F, D, D, Eと見て、Eを選んだ。

また別のメスはF, F, A, F, D, G, E, E, E, E, E, E, E, Eと見て、Eを選んだ。

また別のメスはF, D, E, E, D, F, D, C, E, G, D, E, Eと見て、Eを選んだ。

さて、メスが何を基準に選んでいたのか?

A 147個
B 161個 
C 155個
D 152個
E 157個
F 141個
G 141個
H 153個

これはクジャクの飾り羽の目玉の数である。

クジャクは140〜160ほどの飾り羽の目玉をもつ。

なんとクジャクのメスは正確に目玉の数の多いオスを選んでいた。

例えば、Cの155個とEの157個を見分けて、Eを選んでいる!

なんという能力!! (・∀・)ノ

このように世知辛く選ばれて、オスはきれいになっていく。

人間でいえば、慎重1 cmの違いを見分けて女性が背の高い男性を選んでいけば(それも一夫多妻的に)、たちまち人間は大男化するだろう的な(笑)


女子がアニメを語る能力で男子を審査してくれれば、
日本のアニメはもっと隆盛を極めるのに笑


2013年10月14日月曜日

優れた鳥類のオスメス産み分け技術の理由

セイシェルヨシキリは驚異の産み分け能力をもつ。

哺乳類では、オスメスを決める性染色体はXとYであり、この「XY型」の性別決定法では、

オス X Y
メス X X

となり、オスがつくる精子にXとYができる(メスがつくる卵子はXのみ)。

その結果、X精子が受精するとXXとなりメス、Y精子が受精するとXYとなりオスとなる。

ところが鳥類の場合には、

オス ZZ
メス ZW

という「ZW型」の性決定様式をもつ。

その場合には、メスがつくる卵子にZ型卵子(受精後オスになる)、W型卵子(受精後メスになる)がある。

こちらのシステムの方が、メスによるオスメス産み分けに好都合であることは容易に想像できる。

自分で、排卵する卵子をコントロール可能であるから。

ちなみに、全ての鳥類、爬虫類・両生類・魚類の一部、および昆虫類鱗翅目がZW型の性決定機構を持つ。

つまり、脊椎動物のプロトタイプは、メスのオスメスの産み分けに好都合なZW型であったのだ。

それでは、なぜ哺乳類はXY型の性決定様式に変更したのであろうか?

その理由は、過去のブログを参考にして欲しい。

http://ushitaka7.blogspot.jp/2012/05/sry.html

プロトタイプ・ザク

2013年10月13日日曜日

こわい漢字(88)父と斧

大きなまさかり(鉞)を表す「王」。

小さな鉞を表す「士」。

それと繋がりがある字が「父」。

「父」は「|」に「又」が組み合わさってできている。

この「|」は斧の刃で、「又」は右手を表している。

つまり、斧を手にもっている人が「父」。

この斧は権力の象徴であり、指揮権の象徴である。

そこから家で権力を持ち、指揮する者として「父」の意味となった。


そして「斧」はまさしく、父が持つ、おの(斤)のこと。



手に斧を持って指揮を行うんじゃ、父が怖いのは当然か(笑)


父はこわい!(笑)
壮大な親子喧嘩、コードギアス

2013年10月12日土曜日

こわい漢字(87)詰問す!

神聖な力をもつ鉞を表す「士」。

それを神への祝詞を入れる器である「甲骨文におけるサイ」(サイ)、の上に置いてさらに霊力を高めた形が「吉」だった。

その派生型である「詰」。

言偏(ごんべん)は以前紹介したように、「甲骨文におけるサイ」の上に取っ手のついた大きな針(辛)を置いた形。

約束を守らないと、針千本のーます、じゃないがこの「辛」で入れ墨をするぞ、ということを神前で誓いを立てる形が「言」。

http://ushitaka7.blogspot.jp/2013/03/32.html

その誓いによって、いのりごと、「吉」が実現するように問いつめていくことが「詰」。



また、「吉」は鉞で「甲骨文におけるサイ」の封じて呪能を守る字形であり、「つめこむ」の意味を元々もっていた。

その後、「つめこむ」の意味は「詰」に渡された。

勢いだけでみせるキルラキル
秋アニメ予定詰め込み過ぎの件ww