2012年7月2日月曜日

鼻から牛乳

日本人に取っては鼻声というのは風邪を引いた時くらいだが、つまり息は鼻に通常は抜けない。
何故か?

それは軟口蓋(なんこうがい)があるから。

軟口蓋って何? ですよね、普通。
下図を参照。

咽の奥から出る声が鼻に抜けないのは軟口蓋が閉じているから。

鼻に抜ける鼻濁音ではフランス語が有名であるが、日本語の主語を表す「が」も標準語的には鼻濁音的に発音する(気付かないだけで)。

つまりヒトは軟口蓋を意識的に上げ下げできる。





え? 動物みんなできるでしょ? って、それができない。

霊長類でできるのはヒトのみ。おさるさんは軟口蓋を閉じられない。

他に意識的に軟口蓋が上げ下げできるのは水棲哺乳類のみ。

それはなぜか?

軟口蓋が閉じることにより、鼻から入った水が肺にまで入るのを防ぐことができるからだ。

我々が普通にプールで泳げるのも軟口蓋があったからなのか!

このように、ここでもヒトは水棲哺乳類に特徴的な性質を持っている。

このように状況証拠積上ってくるとアクア説正しいかも、と思ってしまう。



小学生のとき、牛乳を飲んでいたら友達に笑わされて吐かされた経験のある人。
その時、口を閉じてがまんしたために、圧力が逃げ場を失って、軟口蓋があいて口から鼻に牛乳が抜けて鼻から牛乳が出てしまった筈だ。

(続きます)



(日本の人魚は怖い)

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