2013年9月30日月曜日

魚のオスはイクメン!

魚の中にも子育てをするものがある。
そして、子育てにも、三種類ある。






不思議なことに、子育てをする魚類はほぼ例外なく、オスが子育てをする、という特殊性をもつ。

タツノオトシゴのオスの子育ても有名。

オスが育児用の袋(育児囊)をおなかにもって卵が孵って稚魚になっても守り続ける。
メスはオスの育児囊に産卵する。


魚はなぜオスが子育てをするのか?

この理由はというと…

陸上脊椎動物は卵を乾燥から守るため、ある程度卵に殻等をもつ。そのために、先に受精させてから卵を完成させて生まなければならない。

そのために、陸上生物はメスの胎内にオスが精子を入れるという「体内受精」を行う。

メスが卵を生む時にはオスはすでにその場にはいない。

そのため、子供を育てるならばそれはメスの役割になる。

一方、魚類のような水棲動物の場合には、卵に乾燥用の殻をもたせる必要がないから、卵の表面は柔らかく、精子を受け入れることもできる。

そのため、メスがまず卵を産んでそこにオスが精子をかけるというのが一般的。

すると、産卵された場所に後に残されるのは今度はオスということになる。

メスは卵だけうんでその場をさっさと立ち去ることができる。

加えて、もしオスが精子だけかけてその場を立ち去れば、後からきた別のオスが精子をかけていくこともあり得る。

つまり、オスはその卵がちゃんと受精し終わるまで卵を見守る必要があり、その場から立ち去ることができないのだ。

そのため、もし面倒をみなければならないとすると、オスがその卵の面倒をみるしかなくなる。

生物が陸上に進出したために、女性が子育てをすることになったという、一席。

お後がよろしいようで。

水陸両用のスゴックどちらが子育てをするのか?

2013年9月29日日曜日

こわい漢字(84)皇

昨日のつづきで「王」つながりの字。

「皇」は、王(大きな鉞)の上に玉飾りがついている形。

玉飾りは王位を示すシンボル。

その玉の光が上方に放射されている様を表している。

これは、王の威厳を示しており、「王」と同様に君主を意味する。



さらには、輝くという意味を表す。

その後、輝くという意味をもつ、火(ひへん)の「煌」(かがやく)という字がつくられた。現在では、煌々とかがやく、というように使われている。

今回は、全くこわくない漢字の話でした(^ ^;

案外怖くなく、いいやつかもしれない
進撃の巨人



2013年9月28日土曜日

こわい漢字(83)匡、ただす

「王」つながりの漢字のつづき、「匡」。

「ただす」と呼んで、よく男性の名前に使われる。

友達にもいた。

なぜ、「匚」(はこがまえ)に「王」で「ただす」なのか?

元々の字を見ると王(大きな鉞)の上に足を置いている。



それは「匚」、つまり囲われた場所、秘匿された場所、で行われた。

つまり、王の権威の象徴であるまさかりの上に足を乗せて、霊力をつける儀式を隠れて行うこと。

その儀式によって、悪を征伐、ただすことを意味した。

ガンダム seed
悪と正義は一義的ではない件

2013年9月27日金曜日

なぜ人類は美形ぞろいにならないか?

クジャクのオスの飾り羽がきれいなように、もしある生物の異性の好みが性淘汰を促すならば、そのように生物は徐々に変わっていく。

人間が結婚相手として異性を選ぶ際に、顔の好みで選び続けていたら、男も女も美形ぞろいになる筈。

しかし、現実は…

なぜそうならないのか?

という質問を以前、学生から受けた。

竹内久美子の理屈ではこうだ(『そんなバカな!』より)。

お母さんが美形であるとする。

すると生まれてくる子(ここでは男の子を思い描く)は、その美しい慣れ親しんだお母さんがデフォルト(初期設定)になる。

すると、どうしても女性に対しての審美眼が厳しくなって結婚がままならない。

加えて、美形のお母さんをえらんだ父の「面食い遺伝子」をもつ。

つまり、お母さんが美形であるということ、父の「面食い遺伝子」が息子の繁殖を妨げている。

せっかくある程度息子に受け継がれた美形遺伝子がかえって広がりにくい。


ここまでの竹内久美子の理屈にはかなり無理がある。

(1)母が美形遺伝子を娘に渡したら、娘もより苦労なく結婚して子供をつくることができるだろう。

(2)母が美形遺伝子を息子に渡した場合にも、息子が美形なら苦労なく結婚して子供をつくることができるだろう。もし「面食い遺伝子」をもっていたとしても、自分も美形なら、相手を選ぶ際にデメリットになるとは思われない。


ここで、クジャクと人類を比べて議論する際、もっとも忘れてはならないのは、クジャクは一夫多妻制だし、人類は一夫一妻制

鳥類の研究で明らかになっているように、一夫一妻制の動物の性淘汰による進化はあまり進まない。なぜならば、全てのオスとメスが遺伝子を残すことが原理的には可能だから。

つまり、人類がいわゆる美形ぞろいにならないのは、人類の一夫一妻制がじゃましているから、と結論してよい。

こう考えると、一夫一妻制は、性淘汰を弱めることで、その動物種の多様性を狭めにくいと言える。

いろいろな顔(それ以外の形質)があってこその、人類の多様性である。

あまりピンポイントの形質で異性を選ぶのは生物としてはどうかと思う。

特に、人間は他の動物と違って、高度に将来を予測することができる。

顔立ちよりは、相手の性格とか、相手の価値観とか、相手の年収とか、考慮しなくてはいけないファクターは多い。

クジャクは一回交尾したら、オスメスは「ハイ、サヨウナラ」だが、人間の夫婦はそうはいかない。生物種としては、破格に長い時間、連れ添わねばならない。


美形揃いの女子アニメは一夫多妻制の世界ということか笑
カーニヴァル



2013年9月26日木曜日

遺伝子が「神」を生んだ

人類がこれほどまでに繁栄できたのは、言語を介しての文化の伝承が可能になったからである。

文化は人類に、遺伝子がもたらす「表現型」を大いに拡大した。

いかにライオンが強かろうが、人類は文化により伝承された武器を持ち対抗すればライオンだとて恐るるに足らず、である。

人類が発明した最も偉大な文化(概念)の一つが「神」である。

通常、遺伝子は遺伝子を共有する親類を助けよ、と命ずることはあっても、赤の他人を積極的に助けよ、とは命じない。

*例外としては、吸血コウモリの赤の他人との相互扶助関係による生存率を高め合うような現象が知られている。

それを克服したのが「神」。

神は言う、「隣人を愛せよ」と。

つまり、神を信奉している部族では、血のつながっていない人間が混在する部族が一丸となって団結できる。

そして、他の部族との戦闘になったときに、死んだら神の国に行ける!、と信じていれば、戦闘で果敢に戦う事ができる勇猛な戦士となる。

つまり、神を信じている部族の方が神を持たない部族より強い。

その結果、神を信じている部族が地球上にはびこることになる(負けたものもその神を信ずるように服従させられる)。

かくて、強固な神を信じる人類集団が地球上にメジャーになった、というのが真相だ。

神は絶対である。

死なないし、絶対的に正しい。

「狂信的」という言葉を聞くが、狂信的な人間を生み出す宗教が力を持つのは道理なのだ。

人類が世界最強の生物になったのは、人間の遺伝子が「神」という幻想をつくりだすことができたから。

神、万歳!(笑)

人類が負けるとすれば、無宗教のウイルスだけであろう(笑)

この世に神と呼ばれる存在は確かに存在するが


神を殺したくなる気持ちも分かる
ロンギヌスの槍、神殺しの槍

2013年9月25日水曜日

人類の知能は将来低下する?

今回取り上げるテーマはナイーブな内容を含んでいる。

昔は女が14, 15ともなれば嫁に行ったようだ。

童謡「赤とんぼ」の歌詞にも

十五で姐(ねえ)やは嫁に行き

とある。

http://d.hatena.ne.jp/ogura-osamu/20120325/1332657728

しかし現在は、女子も高校、大学(短大)に進学し、当時より晩婚になっている。

高学歴な女子ほど晩婚になる。

子供の数は、何才で結婚して第一子を何才で生むかに関わってくる。

つまり、高学歴な夫婦ほど子供の数は少なくなる。

一方、知能はある程度遺伝する。

知能の高い人は高学歴者になる。

つまり、

知能が高い人 → 高学歴になる → 晩婚になる → 子供(知能が高い)の数が少なくなる

さらに、高学歴女子は子供より仕事を優先する傾向が強い。

つまり、現代国家はどこもこれが本当なら、相対的にどんどん国民の知能が低くなることになる。

シンガポール政府はこれに対して、以前、露骨に優性政策まがいのことをやろうとして反発を買った。

この説を20年以上前に聞いたが、これが現実にそうなりつつあるのかは、不明。

この理屈では、母親の年齢が主にネックになっている。

なので、いくら子供を生みつつ育てられる環境を整備したとて、母親が晩婚化したら子供の数は自ずから少なくならざるを得ない。

女子に教育と教養が必要なのは論を待たない。

しかし、女子が35才になると高齢出産と分類される現在にあって、高学歴の女子の晩婚化に歯止めをかけられるのかは、こと、知能云々ではなく、人類の将来に関わってくる大問題なのである。

仕事とアニメの両立は可能
IS二期

2013年9月23日月曜日

なぜ両親は上の子に厳しいのか?

今日も竹内久美子の『そんなバカな!』から。

親は子供同士が喧嘩すると通常、上の子を叱る。

「お姉ちゃんなんだから、がまんしなさい」とか。

それだけでなく、親は何かにつけて、上の子に厳しく、下の子には甘い。

自分も長男だが「かなり」厳しく育てられた。

しかし、末っ子は自分の時とは比べ物にならないくらい甘々だった。

これに関して、自分はこれまで次のように解釈していた。

(1)上の子を育てる時には親が若く、血気盛んなので勢い厳しく子供を躾けようとする。しかし、末っ子を育てる時には年をとって元気度が減少したから、しつけも甘くなる(叱るにもエネルギーが要る)。

(2)子を育てるのも試行錯誤。どうしても最初の子供はしっかり育てたいと思うが、末の子は慣れてきて、少々緩くても大丈夫だと気づく。

しかし、動物行動学では次のように説明される。

親が上の子供に厳しく当たるのは、子供に嫌われて自立を促すため。

下に子供が生まれた場合、そちらに手間を割きたい親としては、上の子の面倒をみる時間がいきおい減る。上の子には自分でなんとかして欲しい。

末っ子の場合には、やっと親はその子に専念することができるため、無理に厳しく振る舞って嫌われる必要もない(一人っ子も同じ)。

つまり、下の子が生まれると親は上の子供に厳しくなる。

勿論、上の子に嫌われたいと自覚がある訳ではない。これは、自分は男だから女の子を好きになろうと自覚して行動している訳ではないのと同様に、盲目的に遺伝子に命令されて本人が気づいていないだけ。

ニホンザルでも、子供が離乳期にさしかかると、子供に対して急に冷たい態度、厳しい態度をとって、子供の離乳を促す。

一方、上の子は下の子に親をとられた気持ちになる。

その際の上の子の戦略としては、「赤ちゃんがえり」で手のかかる振りをして甘えてみたり、それでもダメで親に認められようと「いい子ちゃん」のしっかり者になろうとがんばったり、けなげに親の愛の獲得に励む。

こうして、兄弟の長幼で異なる性格が形成されることになる。

真偽のほどは定かでないが、兄弟の心理学のサイトも一読あれ。

http://page.freett.com/caprice/kyoudai.html

日本がアニメーターに厳しいのは自立を促しているから?
なんとかしてやってほしい

2013年9月22日日曜日

こわい漢字(82)狂う

昨日の「往」のつづき。

王の象徴である鉞(まさかり)の上に足を置いて、霊力を授かった。

その力で元気が出た。

日の光がさかんで、旺盛なことを表す「旺」はさかんな様を表す。



しかし、逆にその霊力が強すぎると精神がおかしくなってしまう。

動物のように「くるって」しまう。

そのような状態を「けものへん」をつけて表したのが「狂」。



どちらの漢字も「往」の旁の「主」の「王」の上のチョンは「止」で、足を乗せていることを示している。

使徒による精神攻撃でも「狂う」


2013年9月21日土曜日

こわい漢字(81) 往く。どこへ?

先日の「王」のつづき

「王」は王の力、霊力のシンボルである鉞(まさかり)の刃の部分を表している。

この「王」を使ってつくられた字として、今回は「往」。

旁は「王」の上に「之」を乗せた字形。

「之」は「止」に同じで、足跡の形で、行くことを表す。

偏の「彳」(テキ)は十字路の片側を表している。



ちなみに十字路を表しているのが「行」で、十字路のもう片側が「亍」(チョク)。

つまり、「往」は、王の命令で遠方に赴く任務を負った者が、旅の途中で事故に遭わないように、王の力の源である鉞の上に足を置いて、霊力を授かって、旅に赴く、ことを表している。

そこから「ゆく」と意味となった。


昔は今よりもずっと、旅は危険なものであった。


城郭の外は危険がいっぱい

2013年9月20日金曜日

人類が戦闘民族なのは弱いから


ゲーム理論で有名な「タカ派とハト派理論」。

http://ushitaka7.blogspot.jp/2013/04/blog-post_7485.html

同種の敵と出会った際にトコトンどちらかが降参するまで戦うという戦法を「タカ派戦略」、逃げるが勝ちとその場を逃げる戦法を「ハト派戦略」と呼んでいる。

しかし、実はこのネーミングは雰囲気だけでつけられた正しくない名称だ。

動物界では、殺傷能力の高い動物ほど実際の争いを行わず、殺傷能力の低い動物ほど争いがエスカレートという一見矛盾した行動を示す。

オオカミは儀式的な威嚇はし合うが実際には攻撃はし合わない。

これは自分と敵が真剣に戦い合えば、お互いにかなり傷つき合うことが分かっている。

そのため、儀式的な威嚇にとどまる。

一方、ニワトリは激しいつつき合いをする。


それは彼らが大した殺傷能力をもっていないからだ(つつかれたら怪我するけど)。

闘鶏はこのニワトリの性質を利用としてもの。

弱い犬ほどよく吠える、というが、弱い犬ほど戦いたがる、てな感じか。

同様に、人類同士(特に男)が喧嘩や争いをするのは、大昔は大した殺傷能力をもっていなかったからということになる。

引っ掻き合っても、あまり死ぬ事はなかったろう。

しかし、二本足で立ち上がり手が自由になると、石を投げつけたり、石で殴ったり、尖った石器をつくったり、それで相手に致命傷を与えることができるようになった。

そうなった後も、人類が平和主義にはなれなったのは、あまりにも人類の知能、文化の発達が急激だったからだろう。

弱い猿が急に強くなると、いろいろなことが困る (´・ω・`)

急展開すぎて困ったギアス2期
アキト劇場公開中!

2013年9月19日木曜日

キツネさん、キツネさん理論

今日も竹内久美子の『そんなバカな!』から。

クジャクのオスの羽がなぜ美しいかを逆転の発想で説明した「ハンディキャップ理論」を提唱したのがイスラエルのアモツ・ザハヴィ。


他にも彼の提唱した有名な仮説に「キツネさん、キツネさん理論」がある。



鳥のヒナがピーピー鳴いているのを、普通なら「お母さん、お母さん、おなかがすいたよ、エサを早くちょーだい」と鳴いていると聞くだろう。




しかし、ザハヴィは真相はこうだと言う。

「キツネさん、キツネさん、ここに柔らかくておいしい鳥のヒナがいるよ、食べにおいでよ」

もちろん、これは親に対する脅しである。

「ぼくにエサを早く持ってこないと、鳴き続けてキツネを呼ぶよ。ぼくが食べられてしまってもいいの?」と。

そうなると、親鳥はヒナを黙らされるために、せっせとエサを運ばなくてはならない。

親鳥にとって、自分の遺伝子をもつヒナをキツネに食べられることは絶対にさけたい。

しかし、ヒナにとってもこれは背水の陣の作戦である。

本当に自分がたべられたら、元も子もない。

もしこの理論が正しければ、キツネが本当に近くにいると分かったらヒナは鳴き止むはずである。

実際にそうかどうかはともかく、面白い仮説である。

子供による親への脅しは人間でも頻繁に見られる。

道ばたでひっくり返って泣き叫ぶ子供の行動も一種の脅し。

竹内久美子は、小児喘息も親から自分に注意を引くための一種の脅しではないかとうがった見方をしている。

しかし自分も疲弊するだろう、本当にそう?

知略を尽くした戦いは面白いけど
デスノ

2013年9月18日水曜日

嫁いびり遺伝子と芸能人の離婚

おそらく、何万年前から繰り返して行われてきたであろう、姑の嫁いびり。

なぜ、大事な自分の息子の嫁であり、自分の孫の母をいじめるのであろうか?

利己的な遺伝子、ここでは「嫁いびり遺伝子」の視点でこれを眺めればこの理由は明白である。

昨日の繰り返しになるが、

自分の子孫の遺伝子に多様性をもたらすために有性生殖がある。

手軽に多様性をもたらすなら、交尾する相手をその都度変えることが一番確実である。

しかし、それに真っ向、反するのが一夫一妻制である。

一夫一妻制をとる動物はわずか数%セント。さらに、その中で一生を通じて同じ相手と番う動物はさらに少ない。オシドリも毎シーズン違うパートナーと番う(じゃ、オシドリ夫婦ってどんな夫婦?笑)。

人類は子供の成長に時間がかかるために、オシドリのように毎年毎年パートナーを変えるわけにはいかない。

子はかすがい、というが、子供の成長の遅さが、男女のパートナーチェンジを阻んでいる。

子供にとっては、両親のペアが安易に交代しない方が勿論よい。

シンデレラのように、継子(ままこ)いじめを受けてしまうから。

しかし、そこで登場するのが姑(しゅうとめ)。

姑の「嫁いびり遺伝子」は、自分の遺伝子をもった息子が子供をたくさん、それも多様性をもった子供を残して欲しいと願っている。

そのためには、息子の嫁をいじめて追い出して、次に新たな嫁がきてくれたらしめたもの(子供は嫁が連れて行ってもいいし、息子が引き取ってもよい。どちらにせよ遺伝子は残る。あわよくば、連れて行ってもらえると子育ての面倒を彼女に押し付けられるのでベター)。

その結果、新しく嫁を迎え入れて晴れて息子は多様性に富んだ孫をもたらしてくれる。

というのが、竹内久美子の理論(『そんなバカな!』より)。

ある程度同意もできるが、次のような疑問が生じる。

(1)そんな恐ろしい姑がいる家に、次に嫁がまた嫁いでくるだろうか?

   嫁がこなければ、次の子のできる機会をむざむざ捨てることにもなる。

(2)嫁がおらずに子供が残れば子育ての大変さが残る。

(3)なぜ息子が先頭切って嫁をいじめないのか。

   自分の母親に頼らずとも、妻に難癖をつけて離婚すればよい。

(4)なぜ舅は嫁をいじめないのか?

(5)なぜ同様に婿いじめがないのか?

これら、私の全ての疑問に明確に答えられない限り、上記の理論は片手落ちと言わざるを得ない。

それはともあれ、自ら離婚を繰り返す人間は、多様性をもたらしたいという「離婚遺伝子」の願望に忠実ということだけは確かだ(笑)

芸能人があれだけ結婚、離婚を繰り返すのも、彼らは人間が子孫に多様性をもたらしたいという遺伝子に忠実に行動できるからだ。

離婚をするのは大きな賭けだ。通常、次に結婚できる保証はない。

しかし、その保証(見込み)がある人間は離婚しやすいことが予想される。

逆に、離婚したら再婚しにくいと考える人間ほど離婚しないと予想される。

売り手市場の芸能人が離婚しやすいのは、再婚の見込みが高いからに他ならない。

アメリカ人の離婚率の高さに関しても同じ事が言える。

離婚、再婚が当たり前なら、あまり躊躇なく離婚できる。

両親の離婚が子供に与える影響を「離婚遺伝子」は考えないのか??

両親の離婚は時に子供に怪異を呼ぶので
猫物語

2013年9月17日火曜日

女性本人にも排卵日が分からない理由(2)

きのうのつづき

今回は、別の仮説を試みに提出したい。

人類は動物でもまれな一夫一妻制をとる(動物の95%は一夫多妻か、乱婚)。

それは赤ちゃんを育てるのにオスの手伝いを必要とするから。

しかし、子孫の多様性のためにせっかく有性生殖をしている生物にとって、番える相手が一人のみというのは、まことに都合が悪い。

つがう相手を変えて、子供の遺伝子型に多様性をもたらしたい、というのが本音。

それは男にとっても女にとっても。

そうは言うものの、男にとっては、自分の妻が他の男性と交接して身籠ってそれと気づかずに自分の子供として養育させられるのは絶対に困る。

しかし、ヒトのオスは昼間は狩りに出向かねばならない。

もし女性の排卵日が明らかだと、男性はその日は妻の元にいてガッチリとガードするだろう。

多様性をもたらしたい女性にとっては、それは困る。

もし排卵日が分からなければ、男性は毎日狩りにいかないわけにはいかず、妻の元を離れでかけるため、隙が生じる。その隙に妻は浮気ができる。

つまり、排卵日が不明だと、女性の浮気にとって有利になり子孫に多様性もできてめでたしめでたし、という話。


でも、浮気をしている相手は男性だから、男性にとっても子孫の多様性ができていいでしょ?

と思うかもしれないが、浮気相手の男性が特定の男性に偏っていたとしたら(モテ男に集中していたら)、全ての男性にとってのいい話ではない…

その話は後日 (・∀・)ノ

この世の中(アニメの中?)、めでたしめでたし、が少なすぎる件
Another

2013年9月16日月曜日

人類では排卵日が女性本人にも分からない理由(1)

以前、ブログで一度この問題、「排卵の隠蔽」問題を取り上げた。

http://ushitaka7.blogspot.jp/2013/01/blog-post_21.html


今回は、それに対する別の仮説を紹介する。

人間は、他の動物に比べて出産が非常におおごとであり(鼻の穴からスイカを出すような痛さ)、時には母親が出産時に命を落とすこともある(最悪、母子ともに)。

その理由は、人間の胎児の頭が大きくなったにも関わらず二足歩行になったため、女性の骨盤の穴をこれ以上広げられなかった。

内臓が穴からずり落ちてきてしまう危険性が高まってしまうから。

詳しくは以前のブログを参照。

http://ushitaka7.blogspot.jp/2013/05/blog-post_31.html


そう、女性にとって、出産はそれこそ自分の命をかけた大事業。

それを無理強いされるのはとても辛い。

未開部族では女性は、夫や姑から自分が望む以上に出産を強要されていることが報告されている。

おそらく、人類の女性は昔からそのようだったと想像される。

男性に妻の排卵日が分かると、そこを狙って男が交尾を迫ってくる。

そうさせないためには、女性本人にも排卵日が分からないように隠蔽するのがよい。

他の動物でメスばかりでなくオスにも排卵日が分かるのは、限られた発情期に効率よく交尾して受精して妊娠することにある。

一方、人類はいつでも発情することができるようになったこともあり、逆に望まない妊娠をセーブする必要に迫られた。

女性本人にも排卵日が分からないように隠蔽されたのは、そのせいだ、というのが今回の仮説。

この仮説が正しければ、排卵が隠蔽されてあまり子を産まない女性の方が、隠蔽されずに子をたくさん産まされた女性より、最終的には自分の遺伝子を残せたことになる。

子を産まされ続けて死んだら、すでに生まれていた子供を養育することもできない。

この説は検証可能な仮説であると思える(誰か調査して)。

明日は別の仮説を紹介する。
(つづく)

日本の至宝アニメ
アニメ好きは隠匿すべきことじゃないww

2013年9月15日日曜日

こわい漢字(80)王

『白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい』が好評だったので、小山鉄郎氏が続編として上梓したのが『白川静さんに学ぶ 漢字は怖い』。


今回は本書から。

日本の至宝、白川静氏は、本場中国でも間違って解釈されてきていた漢字の成り立ちを解明した。

その最たるものが「口(甲骨文におけるサイ)」(サイ)の発見である。



これは「くち」を表すものと考えられていたが(後漢の『説文解字』の時にはすでに)、神に捧げる祝詞を入れる器であることを白川は示した。

それにより、理解される漢字の一つが「器」、正字は「器」。

これは「犬」の周りを「口」が4つ取り囲んでいる。

これを「くち」と考える限り、この字の成り立ちは分からない。


「器」は「甲骨文におけるサイ」4つの間に生け贄の犬が置かれた形なのだ。






漢字は古代中国殷(紀元前17世紀頃 - 紀元前1046年)でその原型が作られたが、後漢(25年 - 220年)の頃にはその成り立ちが不明になっていたからこそ、『説文解字』がつくられた。

勿論、間違った解釈も混ざってしまった。

白川は、漢字の大本である甲骨文字、金文にさかのぼって漢字の変遷を調べた。


今回紹介する「王」もその由来が『説文解字』では間違えて解釈されていた。

曰く、天地人(横の三本の線)の三才を貫いて(縦の一本の線が)まとめ治めるものと。

しかし、甲骨文字での「王」をみればそれが違う事は分かる。

「王」は王が持つ大きな鉞(まさかり)の刃の部分を表している。



玉座の前におかれた鉞は王の強い霊力、権力の象徴である。

強い力で民を統治する者が「王」なのだ。

ヒートホーク(まさかり)
ザク、ザコキャラの王

2013年9月14日土曜日

こわい漢字(79)慎ましさ、とは?

今回は、石原慎太郎の「慎」。

彼は、名前に反発したのか、慎ましさ、からもっとも遠そうにみえるが(笑)

それはさておき、今回は「慎」、正字は「愼」。

以前紹介したように、

「真」(「眞」)は行き倒れた死者を意味していた。

「眞」に「心」で「愼」。



つまり、死者に対して、心を込めて祈ることが「愼」の原義。

顚倒(転倒)の「顚」は死者が行き倒れる、が原義。

「頁」は人の顔を横から見た形。

つまり、横死者を拝しているのが「顚」。



「真」がつく字はみな「死」と密接に関係している。

行き倒れガンダムにも「慎」しんでおくやみを


2013年9月13日金曜日

白を好む理由

カネボウが美白効果のあるロドデノールを含んだ美白化粧品の回収を進めている。

ロドデノール


美白が行き過ぎて、白班を生じてしまっているからだ。

問題はカネボウがこの危険性を知りながら、今年になるまで回収を行わなかったために、白班を生じた10000人を超える患者が出てしまったことだ。

ロドデノールはメラニンの生合成に必要なチロシナーゼを阻害する物質として同定された。

http://www.kanebo-cosmetics.co.jp/company/pdf/20101221-01.pdf

あまりにも薬理作用が強すぎて、メラニンが作られないばかりか、色素細胞を殺してしまう。そうなると不可逆的にその部位は白抜きになってしまう。


一体、なぜ女性は美白を好むのであろうか。

色の白いは七難隠す、と昔から言われているように、白い肌に黒い髪が日本女性の美の基準とされた。

同じ白黒でも、黒い肌に白い髪ではぞっとしない。

肌の白さ、は実質的にはメリットはないと思われる。

例えば、白い肌の方が紫外線で皮膚がんになりやすい。

そもそも、メラニンは紫外線防御に必要だからこそつくられる。

白い肌はいわばメラニンが作れないまずい性質を私はもっています、と宣言しているようなもの。

生物としてはまずい。

しかし、これは性淘汰の「ハンディキャップ理論」で説明できる。

クジャクの羽が美しいオスは捕食者に目立つのにも関わらず、それをきれいに保ったまま生き抜いているという事は、「僕はいかに目立とうとも敵から逃げ果せるだけの体力と健康を有していますよ」とメスにアピールしている事になる。

同様に、

肌が白い女性は紫外線で皮膚がんになりやすいにも関わらず、そうならずに生き抜いているということは、「わたしは肌が白くてもがんになりにくいということは、がんになりにくいすばらしい体質なのよ」とオスにアピールしていることになる。

さらに、白い肌は老班が目立ちやすい。

それにもかかわらず、きれいな白い肌をしているという事は、「若々しさ」、「健康」をアピールしていることにもなる。

つまり、女性の白い肌は十二分に、その女性の若さ、健康、がんになりにくさ、をアピールするための信用できる看板になりえそうだ。

男性はそれを信用して女性を選べば良い。

雪女が一番、モテ女になりそうだ、この理論で言えば(笑)

ロザバン、白雪みぞれ

2013年9月12日木曜日

同性愛者の男子が産まれやすい条件

やおい好きの女子でも、同性愛者の息子を産みたいという女性はどれほどいるのだろうか。

今回、そんな女子のために文章を書くわけではない笑

授業でやったように、

同性愛者の男性は女性脳を持って生まれてしまったため、脳が勝手に自分を女性と誤認して男性を好きになってしまう(女性の同性愛者に関しても同様な理屈になろう)。

脳の性別が決まるのは胎児期。

胎児の時期、男性の場合はSRY遺伝子のスイッチが入って男性へルート変更する(そうならなければ、女性脳になる)。

その結果、自分で男性ホルモン(アンドロゲン)をつくるようになり、体も心(脳)も男性化する。

しかし、その器である母胎が胎児に対して全く影響を及ぼさない筈がない。

ネズミを使って、それを調べる実験が行われた。

妊娠14日から21日までの一週間、毎日三回、プラスチックのせまいケースに45分間閉じ込めてストレスを与えるという実験。

そのストレスを受けた母ネズミから産まれた仔ネズミのうち、オスのネズミがなんと大きくなってからメスとして振る舞ったのだ。つまり、同性愛ネズミになってしまう個体がふえた。一方、同性愛者のメスはふえなかった。

つまり、男の子を妊娠中の母胎で脳が男性化する時期に過度のストレスが加わると、胎児の体の方は男性化するものの、脳が男性化できなくて同性愛者になってしまう危険性があるということを示している。

人間の場合、男の子の脳が男性化するのは妊娠8〜24週目頃。

人を使って実験するわけにはいかないが、それを支持する調査結果はある。

1934〜1953年にドイツで生まれた男子のうち、42〜47年にかけて同性愛者が際立って多かった。その時期、ドイツ全土は戦場となり、戦争が終わっても混乱が続き母胎に強いストレスがかかった。

おそらくは、母胎が胎児に働きかけて胎児のアンドロゲンの分泌を抑えたものと思われている。

これには適応的な意味があると思われる。

時々の争いはその種族が生き残るためには必要であったであろう。

しかし、戦いの長期化はマイナスである。

そのような時には、戦を好む男性脳をもつ個体を集団内から減少させることで長期的にみれば平和に振り子を戻すのに役立ったはずである(仮説だが)。

昔から、多くの戦争、争いごとが人類の間に繰り返されてきた。

その度に、多くの妊婦から生まれた「男子」が女性脳になり同性愛者になった可能性がある。

みなさん、妊娠している女性に極度のストレスを与えないで下さい!!

次世代の男子が迷惑します!! (>_<)

ストレス解消にアニメを(・∀・)ノ
亡国のアキト14日封切


2013年9月11日水曜日

なぜ人類の女性は常に発情しているのか?

今回も竹内久美子の『男と女の進化論』から。

この本は発刊からすでに20年近く過ぎているので、進化学の内容として古いものになっているのが残念だが、その当時の学説が知れて面白い。

さて、犬でも猫でも発情期があり、いや、ほとんどの哺乳類には発情期がある。

哺乳類でメスに決まった発情期がない(つまり、いつも発情している)のは人間だけという。

この特殊性に関して、彼女の展開する論理は以下のようなもの。

近縁種のチンパンジーでは、発情期間が長く、発情期間のメスはオスから食料を分けてもらえる代わりに交尾を許すことが観察されている。

つまり、人間の女性が常に発情するようになったのは、昔、男に体を任せる代わりに男から食料をわけてもらえる慣習があり、そのため、発情期間の長いメスがより子供を残しやすくその子孫がふえたのではないか。


はい、先生質問です!
では、なぜ全ての哺乳類のメスでそうならないのですか?

人間だけなぜそんな特殊性を身につけたのですか?


と自分なら突っ込む。

質問を変えよう。

なぜある特定の時期だけに哺乳類の発情期が存在しているか?

ヒグマのメスは穴の中で冬眠中に出産する。

そして春になり、雪解けの季節となりたくさんの食べ物にありつけるようになる頃に、親子共々穴から出てきて子育てをする。

つまり、子育てをするのに適した季節(餌が豊富にある季節)がまずあって、そこから逆算されて発情期が設定されているのだ。

いくら、発情しているとオスから食料を分けてもらいやすいからと言って、エサがない時期に発情してオスに体を許しても見返りはない。

さらに、もし餌が少ない時期に子供を出産することにでもなれば一家全滅だ(子供はおっぱいで育つとしてもお母さんの食料は必要)。

つまり、人類の女性が一年中発情できるようになったのは、おそらく、どの季節に子供が生まれてもその子供を育てるだけの食料を人類が調達できるようになったためなのだ。

つまり、食料調達が前提であり必要条件なのだ。

ある時点で人類は年間を通して、まんべんなくある程度豊富な食料を調達することが可能になったと思われる。

サルのような樹上生活者ではそうはいかない。

木の実のなる時期は決まっているから。

おそらく、人類がハンターになり肉食を始めたことがきっかけであろう。

いつでも子育てできる状況が整えば、発情期間の長いメスの方がより多くの子供を残せる。

しかして、女性は常に発情しっ放しとなった。

この仮説を検証するには、肉食、草食問わず、一年中餌が豊富にある野生生物と餌の偏りが大きい野生生物での発情期間を比べれば良い(誰かやって)。

加えて「昔、男に体を任せる代わりに男から食料をわけてもらえる慣習があり、そのため、発情期間の長いメスがより子供を残しやすくその子孫がふえたのではないか」云々には賛同できない。

チンパンジーは乱婚制であり、人間は一夫一妻制である。

人間の場合、夫と妻が常にお金(食料)を仲立ちにして男女が交接しているか、といえば違う。

一夫一妻制は、そのような危うい契約で成り立っているのではない。

竹内久美子の本は「面白ければよかろうなのだ」的なところがあり、諸処、論理的に甘いところがある。

突っ込みながら読むのが好きな人にはよい本か(笑)

突っ込みどころ満載なマンガ、アニメであっても
面白ければよかろうなのだァァァァッ!!
ジョジョ、カーズ

2013年9月10日火曜日

なぜ女性は男性に甘えるのか?

全ての女性が、というわけではないが、女性は男性に甘えたがる。
(彼女に甘える男子がいないとは言わないが)

逆に言えば、男性は女性の甘えた仕草に弱い。

これはなぜか?

竹内久美子考えるのが以下の説。

甘える、のは通常幼児。

つまり、女性が甘えるのは「幼さ」の擬態。

では、なぜ女性は自分を幼くみせようとするのであろうか。

以前にも書いたように、男性は若い女性が好きだ。

それは将来にわたり子供をたくさん生んでくれるから。

だから、幼くみえる女性にはめっぽう弱い。

外国人からみると日本(東アジア人)の男女は幼くみえるというが、要は幼児体型だから。

幼生進化(ネオテニー)
http://ushitaka7.blogspot.jp/2012/06/blog-post_06.html

体つきだけではなく、精神的にも幼い大学生が多い。

擬態しすぎ(笑)

男性は、女性の甘えが隠し持つ「私は幼いの」というメッセージに抗することはできない。

そういう女性が進化の過程で多くの子供を残してきた結果、甘え上手の女性の遺伝子が残っている。

「アイドルを自分の応援で育てる」というAKBの戦略もこのラインに乗っているものだ。

一方、幼い男性はどうだろう?

女性は概して年上の男性に、それも甲斐性のある男性に魅力を感じる。

つまり、男性は雄々しさ、頼もしさを女性にアピールすることになる。

しかし、のび太のようなダメ男を好きな女性が一定数いるのも事実。

このような女性の母性本能に訴える戦略(?)をとる男子がいてもよい。

「アイドルを自分の応援で育てる」というAKBバージョンの男性ユニットがあってよい。


女性が全員しずかちゃんだったら、男性も楽なのに

口べたな理系クンはなぜ絶滅しないのか?

今回は竹内久美子の『男と女の進化論』から


女性を口説くのが上手な男性は、シャイで女性に声をかけられない男性に比べて、確実に子孫を残しやすかったと考えられる(浮気も含めて)。

分かりやすくするために、前者を「文系クン」、後者を「理系クン」と呼ぶ。

自分も理系畑を歩いてきたし(学部は物理学科だったが男女比は9:1)、特に高校時代は男子校で(未開の地グンマーは公立の男子校、女子校がふつう)、しゃべる能力だけではなく女子としゃべる機会まで奪われる。

未開の地グンマー
http://matome.naver.jp/odai/2133724113192734101

http://www.youtube.com/watch?v=vYz1-3GM3v4





さて、グンマーから話を理系クンに戻すと

理系クンはこの逆境をどのように凌いで今日まで生き延びてきたのか?

まず理系というと、理屈っぽくて、うんぬんということに必ずなるが、理系脳こそ、男性脳の典型と言ってよい。

物事の「しくみ」に興味を持ち、メカに強い。

物事にのめり込みやすく、自分の世界に閉じこもりやすい。

男性脳が発達しているため、総じて女性脳が得意とする共感能力が相対的に低いため、こと、対女性に限らず、対人関係を築きにくい(こういう議論をすると、なぜ、一人の人間が男性脳、女性脳の双方発達させられないのだろうか、謎)。

典型的な例は、アスペルガー症候群に近いシャーロック・ホームズ、福山演じる「ガリレオ」の湯川学。


アスペルガー症候群患者は、ある分野については驚異的なまでの集中力と知識を持つ反面、空気を読むなどの行為を苦手とする、といった特徴を持つ。




竹内久美子はいろいろと説を出している。

曰く

1. 女性も口がうまい文系クンには注意するため(すぐ別の女性に乗り換える危険性が高い)、口べたではあるが堅実で安心感のある理系クンに一定のニーズがある。

2. 武器開発に重要な理系人間は戦争時に重宝されて、前線に送り込まれることがなく、戦争が起こる度に文系クンの割合が減って調整が進んだ。

3. 理系の能力は重宝されて、自分は結婚できなかったとしても自分の遺伝子を共有している一族の社会的地位が上がり、自分の遺伝子を間接的に残せた。

4. 「お見合い」のシステムが理系クンにも一定のチャンスを与え続けてきた。

2の仮説は太平洋戦争時を踏まえてだが、これが何万年も本当に続いてきたのか疑わしい。

1に関しても、結婚相手はそうかもしれないが浮気となると口のうまいヤツの方がチャンスが多い。

つまり、理系クンの方が文系クンより、口先のテクニックとはべつのところで確実に優位なところがあり、理系クンの方が結婚相手としてはいい、と女性に思われていなければ理系クンが安定的に生き残っている説明がつかない。4の仮説もその点弱い

そこで私論であり試論であるが、

実は、理系クンは女性に選ばれやすいアドバンテージを持っている!

それが年収。



理系クンの方が年収が多く、これは結婚を考える女性に対して大きなアドバンテージ。

昔、給料がなかった場合にも、武器や罠に常に工夫していた理系クンの獲物は文系クンの獲物より多かったろう。

稼ぎが多ければ結婚に有利だし、その後の子供の養育も容易。

竹内の3の仮説は間接的な効果を指摘したものだが、直接的な効果、だったのだ、理系が強いという事は。

今回は、口が上手だが稼ぎの少ない文系クン VS 口下手だが稼ぎの多い理系クン、という分かりやすい図式で考えたが、稼ぎが多くて口の上手な男子が一番モテるか?、というと話はまた別。

やっぱり、あまり口ばっかりうまい男性は逆に女性から警戒される。

信頼度が低いから。

メカに強い理系はロボ時代の花形
コードギアス

2013年9月8日日曜日

こわい漢字(78)鎮魂、レクイエム

昨日のつづき

「眞」は行き倒れて死んだ人を表している。

不慮の災難で死んだ人は恨みを抱いて死んだため、強い霊力をもつと考えられていたため、「眞」を含む漢字は、この行き倒れた人の怨霊を恐れ「鎮める」ことに関連している。

まずその「鎮」、正字は「鎭」。

行き倒れた人をちゃんと埋葬して「鎮魂」する行為が「鎭」。



霊だけではなく、後には「鎮定」のように軍事的な意味にも使われるようになった。

「充填(じゅうてん)材」の「填」(正字「塡」)。

「うずめる」、「みたす」と読むが、「死者」を「土」にうずめて怨念を鎮めるため埋葬した。


コードギアス、ゼロレクイエム
ルルへの鎮魂歌