ブライアン・サイクスはイギリスのオックスフォード大学の人類遺伝学者。
彼は掘り出された古い人骨からDNAを抽出して、その配列から現人類との関係を調べている研究者である。
キャリー・マリス(http://ja.wikipedia.org/wiki/キャリー・マリス)は、DNAを試験内で増幅するPCR(ポリメラーゼ 連鎖反応)を1983年に開発した。
その功績で、1993年にノーベル化学賞を受賞した。
いまや、PCRなしには分子生物学は語れないくらいに、基本的なテクニックになっている。
古い遺跡から見つかった骨片からはもちろん極少量なDNAしかとれない。
このPCRの手法が開発されたおかげで、この少量のDNAをふやして解析することが可能となった。
ブライアン・サイクスは、この技術を使って、人類がいつ、どこで誕生してどのように分岐したのか、それをDNAの情報から明らかにした。
次回以降、それを紹介する。
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