2014年1月20日月曜日

イヴの娘たち

ずっとこのかた、竹内久美子の本が続いたため食傷気味なので(彼女の本がつまらないと言っているのではない)、今回からがらりと趣向を変えてブライアン・サイクス著『イヴの七人の娘たち』から話題を紹介する。


ブライアン・サイクスはイギリスのオックスフォード大学の人類遺伝学者。



彼は掘り出された古い人骨からDNAを抽出して、その配列から現人類との関係を調べている研究者である。

キャリー・マリス(http://ja.wikipedia.org/wiki/キャリー・マリス)は、DNAを試験内で増幅するPCR(ポリメラーゼ 連鎖反応)を1983年に開発した。

その功績で、1993年にノーベル化学賞を受賞した。

いまや、PCRなしには分子生物学は語れないくらいに、基本的なテクニックになっている。

古い遺跡から見つかった骨片からはもちろん極少量なDNAしかとれない。

このPCRの手法が開発されたおかげで、この少量のDNAをふやして解析することが可能となった。

ブライアン・サイクスは、この技術を使って、人類がいつ、どこで誕生してどのように分岐したのか、それをDNAの情報から明らかにした。

次回以降、それを紹介する。

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