アイスマンとは、1991年にイタリアとオーストリアの国境近くのアルプスで解けかけた氷の下から見つかったミイラ化した男性の死体である。
最初は遭難した人の遺体と思われていたが、一緒に見つかった持ち物から、この人間が相当に古い時代に住んでいたものと考えられた。
14Cを用いた放射性炭素年代測定により5300年ほど前に死んだことが分かった。
詳しい調査の結果、以下のことが判明した。
(1)瞳、髪の色は茶色、肌の色は白色、身長160cm、体重50kg、年齢47才前後。
(2)胃からはアイベックス(野生のヤギ)など数種類の動物の脂身やハーブが検出され、小麦に水を加えて加工した物も検出された。
(3)作りかけの弓矢や精錬された銅製の斧を所持していた。
アイスマンの斧
(4)靴は丈夫な熊の毛皮、革のゲートルを着用していた。草を編んで作った服の上に革を縦縞模様に継ぎ接いで作った外套を纏っていた。熊の毛皮で作られたフードを被っていた。
(5)左肩に矢尻が見つかり、動脈損傷による失血死であった。右眼窩に骨にまで至る裂傷が認められ、更に後頭部に即死に至る量の脳内出血の痕跡があり、これは彼を殺害した者が彼に止めを刺すべく、矢を受けて倒れた彼の後頭部を石などの鈍器で殴ったと推測できる。
アイスマンは失意のうちに殺されたようだが、殺人までに至る要因までは残念ながら不明だ。
DNAの遺伝学的調査により、現在のサルデーニャ島やコルシカ島の住民に近いことがわかった。
このDNAを調べるのに、昨日紹介したDNAを増幅するPCRが使われた。
さらに使われたのは核のDNAではなく、ミトコンドリアのDNAだった。
なぜならば、ミトコンドリアDNAはコピー数が多く、増幅して解析するのに適しているからだ。
誰が彼女を殺したのか???
ダンガンロンパ
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