2012年12月18日火曜日

赤ちゃんへの脂肪のプレゼントと生理停止

玉のような赤ちゃん。

という形容は皮下脂肪ぷくぷくの赤ちゃんに相応しい。

たま


以前のブログに書いたようにヒトは、特に女性は脂肪が多い。

モーガンはそれは水中生活に適応して体温保持のため、皮下脂肪を発達させたと考えている。

それは赤ちゃんにも顕著である。

平均して赤ちゃんは16%の体脂肪をもつのに対して、ヒヒの赤ちゃんのそれは3%しかない。

脂肪が多いと赤ちゃんのその後の生存率が高くなる。

そのため、お母さんはせっせと赤ちゃんに脂肪をプレゼントするわけだ。

しかしそのために、母体の負担はかなりのものになる。

赤ちゃんに栄養をどんどん吸い取られるから。

妊娠時、授乳時には女性の血中脂肪は50%以上も上昇する。

食事が足りない時でも、女性は自分の体を削ってまでも赤ちゃんに投資する。

しかしもし母体がひどい栄養失調にある場合には、そうなると母子ともに危険な状態に陥る(お母さんが死んでは元も子もない)。

それを避けるため、女性には安全装置がある。

そう、体脂肪率が一定以下に下がると妊娠できなくなる仕組みがある。

女性の平均体脂肪率は27%だが、22%以下になると生理がとまってしまう。

過度な食事制限をすると生理が止まってしまうのはそのせいだ。

食事を削ってまでの過度の趣味への投資は。。

2012年12月17日月曜日

熱帯地方での子供の死因と塩


ヒトは水分が失われると喉が渇いて水が飲みたくなる。

そのように、水分が不足したことを感知するシステムを持つ。

さらに水分が満たされればそこで水を飲むのを止める。

人間以外の哺乳類では塩分に関してもそれと同様なシステムをもつ。

塩分が不足するとそれを感知して、岩塩を舐めに遠くまで行ったり、土を掘り起こしてそれを食べたりする。ゴリラやチンパンジーも土を掘り食べることが知られている。

そして、必要な塩分が補給されればそれ以上摂取することはない。

それがヒトの場合にはそうではない。

塩分が不足してもそれと気付かず、またその逆に必要以上に塩分を摂り過ぎることも起こる。

これはとても不思議なことだ。

人が塩分摂取に困らない場所(そう海辺)で生活していたと考えなければ説明がつかない。

そして摂り過ぎた時には過剰量の塩分を体の外に排出していたのだろう。


熱帯地方の発展途上国では今でも数百万人という子供達が命を落としている。

その多くは下痢による脱水症状で命を落とすのであるが、その際に水に塩と砂糖を加えただけの飲み物を飲ませるだけで死者が半減するという。

つまり、そのような死者のほとんどは下痢により塩分を失うことによって落命している。

しかし死ぬ間際になっても塩分が足りないということに気付かないというのは生物としてとても困ったことだ。

逆に先進国では、特に日本人は、塩分の摂り過ぎで高血圧により引き起こされる成人病に悩まされている。

塩味は美味しいのだけれども。。

『千と千尋の神隠し』ハクの塩むすび


ヒトが水辺で進化したつけがこのような形で人類を苦しめているのか!


使徒襲来のさなかに





2012年12月16日日曜日

こわい漢字(7)犬の末路

昨日の続き。

犬が人と一緒に王墓に埋められて「伏」の字になった。

今回の犬の運命は・・・

「然」は「月」(にくづき)、「犬」と「灬(火)」(れっか)からなる。

「月」と「灬」で肉を火で焼いていることを表している。

犬の肉を焼いてそのにおいを天の神に届ける呪術的な行為を表している。




肉がもえることから「もえる」ことになった。

「然」は「燃」の元字である。

その後、「然」が別の意味となったため、「火」がさらに加えられて「燃」になった。

犬も埋められたり、焼かれたりと、大事にされていてもこの末路では。。


CØDE:BREAKER、「燃え」アニメ(笑)

2012年12月15日土曜日

こわい漢字(6)「犬」

今回も『白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい』(共同通信社、小山鉄郎)より。
漢字の好きな人にはオススメです。


新潮文庫から廉価版も出ている

漢字が成立した古代中国殷では「犬」は生贄に捧げられる貴いものであった。

嗅覚が鋭い犬は邪霊が近づくのをいち早く察知して、吠えてそれを追い払うという呪術的な能力を兼ね備えていると考えられていたようである。

そのため、犬にまつわる漢字には生贄に関連したものが多い。


それを示す好例が「伏」。

なぜ、「人」と「犬」で「ふせる」の意味になるのか?

その当時、王が死ぬと地中の悪霊から墓を守るために武人と犬が埋葬された。

土に埋めることから、かくす、ふせるの意味になった。


始皇帝の兵馬俑が有名だが、生きた人間を埋めてしまうのが可哀想だという訳ではなく、恐らくは不死の軍団により守られたいという願望があったのであろう。

日本での古墳に埋められた埴輪は生贄の代わりと考えられている。


刀語、刀を集めて行く間に二人の距離は埋まってゆく






2012年12月14日金曜日

一度に15リットルも水を飲めるか!?

ヒトほど汗をたくさんかく陸棲の哺乳類はいない。

汗の意義としては体温調節がよく知られているところ。

恐竜全盛時に出現した哺乳類の先祖は小型のネズミ大のサイズだった。

http://ja.wikipedia.org/wiki/エオマイア

そのくらいのサイズの動物は体温が上がりすぎた場合にも、汗をかかなくても、口からの喘ぎだけで体温を下げることができる。

小型の霊長類も全く汗をかかない。

暑いと犬もよく舌を垂らして喘ぐし、ゴリラやチンパンジーも呼吸数が増える。

しかし、人間は暑い時に喘ぐことで体温を下げない。

人間は体温を下げるのを汗だけに頼っている。

木蔭のない草原で草を食みつづけなければならないウマやウシは汗と喘ぎを併用する。

そして、その汗の量はヒトに比べればとても微量。
暑い場所に置かれてもだらだらと汗を滴らせることはない。

なぜなら、汗を流すことで貴重な水分が失われてしまうからである。

ヒトの場合暑いところで激しい活動をしていると一日に10〜15リットルも水分を失う。

水分が補給されないと、体内の水分の減少により熱中症、脳卒中、心臓発作の危険が高まる。

その割には一度たくさんの水を飲んで、飲みだめすることができない。
その結果、人はちびちび水を補給しなくてはならなくなる。


お酒ならたくさん飲める不思議。。
Fate/Zero


ペットボトルを持ち歩いて飲める現代ならいいが、水場が多くない場所では住みにくい。

到底、水の少ないサバンナでヒトが進化したとは考えられない。

人が湯水のように汗を流すのは、ヒトの祖先が汗を大量に流して水分とナトリウムが失われてもすぐに補給できる場所で進化したためと、エレイン・モーガンは考えている。

それは、まさしく水辺でヒトが進化した証拠であると。


ちなみにラクダは一度に体重の30%の水を飲みだめできる。
人でいえば、体重50 kgの人が一度に15リットルの水を飲む様なもの。
到底飲めない話しだ(笑)


『らくだ』、面白い落語です。



汗と塩分


汗は水分とともに塩分(ナトリウム分)も喪失させる。

内陸部では土壌に含まれている塩分は極わずかである。

植物にもわずかにしか含まれない。

そのため、動物は体中の塩分が不足すると岩塩を含む岩を舐めに来たりする。



人間にとっても塩は古来非常に貴重な物資だった。

汗を流す動物であっても汗のナトリウム濃度は低い。
ナトリウムを捨ててしまわないように、汗を出す前にナトリウムを再吸収するしくみがある。

しかし、人にはそれがない。


人間の場合、発汗をマックスに行うと3時間で危険水域まで塩分が失われる。

そして体内の塩分が不足すると、衰弱、痙攣が起こる。

それなのに、塩分が失われて危険が迫ってもそれに気付くこともできずに汗の出を止めるシステムも持たない。

なんたるお粗末なヒトの発汗システム。

ヒトは塩分が失われてもそれをすぐに補える環境(塩分が豊富な)に住んでいたと考えざるを得ない。

それもヒトが海辺で進化したことを示唆する。

青春、それは失って気付くもの
坂道のアポロン







2012年12月12日水曜日

手に汗握る

ひとはスリリングな場面に出くわすと手のひらに汗をかく。

これはわれわれが祖先から受け継いだ本能をまだ残しているためだ。

サルや類人猿は樹上生活をしており、枝から枝を渡り歩いている。

そこで枝を握り損ねたら落下して大怪我を負いかねない。



そのため手をすべらせないように、指紋と汗による湿り気により摩擦力を高めている。

お札を数える時に指をしめらせるのもそのため。

おサルさんも枝に飛び移る時に緊張する。その緊張が手に汗をださせるようになっている。

ヒトが緊張すると手に汗握るのもその名残(とっくに樹上生活をやめたのに体にそのしくみが残り続けている)。

ただし、ヒトの場合、過度の緊張により、手のひらから汗が出過ぎで手に握ったものが滑ってしまう。

そのために、投手は投球前にロジンバックで手の滑り止めに使う。
体操選手が鉄棒をする前にもロジンバックを使う。

過ぎたるは及ばざるがごとし、か。

手に汗握るアニメ