汗の意義としては体温調節がよく知られているところ。
恐竜全盛時に出現した哺乳類の先祖は小型のネズミ大のサイズだった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/エオマイア
そのくらいのサイズの動物は体温が上がりすぎた場合にも、汗をかかなくても、口からの喘ぎだけで体温を下げることができる。
小型の霊長類も全く汗をかかない。
暑いと犬もよく舌を垂らして喘ぐし、ゴリラやチンパンジーも呼吸数が増える。
しかし、人間は暑い時に喘ぐことで体温を下げない。
人間は体温を下げるのを汗だけに頼っている。
木蔭のない草原で草を食みつづけなければならないウマやウシは汗と喘ぎを併用する。
そして、その汗の量はヒトに比べればとても微量。
暑い場所に置かれてもだらだらと汗を滴らせることはない。
なぜなら、汗を流すことで貴重な水分が失われてしまうからである。
ヒトの場合暑いところで激しい活動をしていると一日に10〜15リットルも水分を失う。
水分が補給されないと、体内の水分の減少により熱中症、脳卒中、心臓発作の危険が高まる。
その割には一度たくさんの水を飲んで、飲みだめすることができない。
その結果、人はちびちび水を補給しなくてはならなくなる。
お酒ならたくさん飲める不思議。。
Fate/Zero
ペットボトルを持ち歩いて飲める現代ならいいが、水場が多くない場所では住みにくい。
到底、水の少ないサバンナでヒトが進化したとは考えられない。
人が湯水のように汗を流すのは、ヒトの祖先が汗を大量に流して水分とナトリウムが失われてもすぐに補給できる場所で進化したためと、エレイン・モーガンは考えている。
それは、まさしく水辺でヒトが進化した証拠であると。
ちなみにラクダは一度に体重の30%の水を飲みだめできる。
人でいえば、体重50 kgの人が一度に15リットルの水を飲む様なもの。
到底飲めない話しだ(笑)
『らくだ』、面白い落語です。
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