2013年11月15日金曜日

完全無欠のクローンのアリ集団

昨日の粘菌は周りにいたクローン細胞が集まって胞子体を形成する。

アリの集団でも、全くのクローンの集団が知られている。

キイロヒメアリ。


キイロヒメアリのワーカー(働きアリ)は遺伝的には女王のクローンであり卵巣を失っている。

つまり、ワーカーは自分では遺伝子を残せない体細胞のようなものである。

一方、女王は自分の遺伝子を残す生殖細胞のようなもの。

つまり、キイロヒメアリの場合には、コロニーが一つの生物個体のようなものなのである。

すると、生物個体の中で体細胞が反乱を起こさないように、コロニー内でもワーカーによる反乱は起きない。

このように、均一のクローン集団からなるコロニーにおいては、遺伝的な対立が起りにくく、フリーライダーは現れにくい。

クローン集団が優れているのであれば、ではなぜ群れをつくる全ての生物はこのようなクローン集団にならないのか?
(つづく)

とミサカはミサカは質問します。
レールガン

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