2013年10月8日火曜日

弟妹には我が子の半分の価値がある!

十分に大きくなった子供は通常はその家族から離れて自分で繁殖を始める。

しかし動物の中には、家にしばらくとどまり、新しく産まれてくる弟や妹の面倒を見る、つまり親の子育ての手伝いをするものもいる。

動物によって、息子が手伝う場合と娘が手伝う場合とがある。

親から見れば、ヘルプしてくれるのは大歓迎だろうが、ヘルプする側からしてみればどんなメリットが生物学的にあるのであろうか?

もしある動物が縄張りをもっているとする。

もし縄張りの空きがない場合には、親元から離れてもメリットはないどころかたちどころに食べることにも事欠くこと。

周囲に縄張りがない時には無闇に親離れしない方がよい。

しかも、ただ親元に居候するだけでなく、弟や妹の面倒をみることで子育てを手伝うことで、その弟妹の生存率が増すならば、これは自分にとっても都合がよい。

なぜならば、弟妹は自分と遺伝子を共有しているからである。

もちろん、その共有度は我が子よりは少ない。

我が子は自分との遺伝子共有度(血縁度)は1/2(50%)である。

弟妹の場合は、1/4(25%)である。

血縁度 = 0.5の(親等数)乗

例、祖父母(2親等)の血縁度は 0.5の二乗なので0.25。

で計算される。

当然、自分で子供を産める場合には自分が産んだ方が血縁度の高い個体を育てられるが、遺伝子的に見れば、弟妹も我が子の半分の価値はある。

つまり、自分の子供を1人産み育てるのと、兄弟を2人育てるのでは同じ価値がある!(^o^)/

遺伝子は、もし一人で生きていけないのなら家にとどまって弟妹の面倒をみてあげなさいと耳元で囁くのである。

人類が母系社会であった昔は娘は親元にとどまり弟妹の面倒をよくみたであろう。

お姉ちゃんが弟妹をかわいがるのには理由があるのである。
(年の近い兄弟の場合にはお互いに競争関係にあるため、上記の理論は年の離れたお姉さんの場合)

大学にいくより家にとどまって○○をしていなさいと悪魔が囁く(笑)


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