2013年10月10日木曜日

セイシェルヨシキリの驚異の産み分け術!

昨日のおさらい。


自分の縄張りに餌が多い場合には、ヘルパーがいる方が親にとっては子育てを手伝ってもらえるので助かるが、縄張り中の餌にあまりない場合にはヘルパーは却って邪魔になる。

もし、動物が産み分けできるなら、餌の多い縄張りではヘルパーになる方の性の雛を産み、少ない縄張りではヘルパーにならない方の性の雛を産むだろう、と予想される。

これが、驚異の産み分けを行えるセイシェルヨシキリで調査された。

セイシェルヨシキリでは、ヘルパーになるのはメス(娘)。

脚環をつけたseychelles warbler

まだヘルパーのいない鳥の夫婦で調べた結果、

                   メスの割合
餌の多い縄張りに産まれたヒナ     87.5%
餌の中くらいの縄張りに産まれたヒナ  48.1%
餌の少ない縄張りに産まれたヒナ    22.8%

お見事!! (・∀・)ノ という他ないような予想通りの結果になった(ヤラセか?笑)。

驚くにはまだ早い!

もし餌の多い縄張りであろうとも、すでにヘルパーが十分にいる場合には、「もうヘルパーさんは間に合ってます!」的になり、ヘルパーになりやすいメスを産むより巣を出て行ってくれるオスを今度は産もうということになる。

ということで、今度はヘルパーが二羽いる巣の夫婦におけるヒナに関しても調べられた。

その結果、今度は、餌の多い縄張りであっても、ヒナのメスの割合は15.4%と激減していた。

つまり、セイシェルヨシキリの夫婦は、まず縄張りの餌によって子供の性別を決め、さらにそれに加えて、ヘルパーの数によって産み分けをしている、と考えられる。

この仮説が人為的な実験で検証された。
(明日につづく)

遠坂家もご両親が存命なら、次は男の子が産まれた筈
Fate

0 件のコメント:

コメントを投稿