2014年1月23日木曜日

ロマノフ王朝滅亡の謎(2)

昨日のつづき。

子供3人の骨から抽出されたDNAと、残りの大人の骨6人分から抽出されたDNAを比べた結果、まず子供3人が兄弟であること、大人6人の中にその両親が含まれていることがわかった。

つまり両親とその3人の子供の骨が含まれることが分かった。

あとは、その両親がロシア皇帝と皇后であるということを証明すればよい。

それにまたもやミトコンドリアDNAが使われた。

ミトコンドリアは母系遺伝するために、ミトコンドリアDNAも母系遺伝する。

ミトコンドリアは卵子にはたくさん存在するが、精子からはミトコンドリアはほとんど持ち込まれないためだ。

そのため、ミトコンドリアDNAを調べて分かるのは母系のつながりだけだ。

ということで、皇帝と皇后の母系の親族のミトコンドリアDNAが調べられた。

皇帝の祖母にあたるデンマーク女王の子孫が生存していた。

皇后の方は、姉妹の子孫が現在のイギリスのエリザベス女王の夫フィリップ殿下につながっていた。



みなさん、さすがお血筋がおよろしいことで(^ ^;

そして、現存する関係者から血液サンプルが提供され、それが遺骨からのDNAを比較された。

その結果、DNA配列は一致した。

つまり、遺骨は皇帝一家のものであろうと結論された。

しかし、まだ子供2人の遺骨が見つからなかった。

どこかで生きているのではないか、と考えられた。

その後、自分こそ、その生き残りだというもの名乗り出るペテン師が続出した。
(明日につづく)

ペテン師、貝木泥舟
物語

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