ヘビ、ゴキブリ、クモ、毛虫。
しょっぱなから、気持ちの悪いものを列挙して申し訳ないが、特に女性にこれらの虫をこわがる人が多い。
男性にとっても、これらは決して愛すべき小動物ではなく、女性と同様に恐怖心こそなくても、敵愾心を燃やしてやっつけてやりたくなる存在。
ではなぜ、これらの小動物を怖がるように(もしくはその裏返しで憎むべき存在に)なっているのか?
ユダヤ教では、それをアダムとイヴの伝説に求めている。
ヘビがイヴをそそのかして知恵の実(林檎)を食べさせ、その結果、二人はエデンから追放される。
生物学的にその恐怖心の合目性を説明しようとするならば、彼らが人間にとって害虫であるからであろう。
ヘビやクモにかまれたらその毒が体にまわる。
毛虫もそう。
ゴキブリは病原菌を媒介する。
つまり、こいつらが身の回りにいるような環境は人間にとって好ましいとは言えない。
生物は生得的に(生まれついて)、何かを怖がるようにできている。
怖がることで生存率をあげるのに役立っている。
スズメなどの小さい鳥は、生まれつき猛禽類が羽を拡げている形の影を怖がる。
ハヤブサ
女の子がゴキブリを怖がるのもこれと同じと考えられる。
高いところを怖がる高所恐怖症(アクロフォビア)もそう。
つまり、怖いものをしっかり怖がることの方が生物としては大事なのだ。
これからも、ゴキブリが出てきたらちゃんと怖がって、できれば殺しましょう!
蟲蔵で修行中の桜ちゃん
がんばれ、雁夜おじさん
Fate/Zero
こんにちは。いつも楽しく読ませていただいています。少し疑問に思ったので質問です。
返信削除赤ちゃんでも高いところを怖がるのはわかるのですが、ゴキブリなどの虫に関しては後天的なもののような気がするのですが違うんでしょうか。生活していくうちに、周りの人が怖がっているのを見て、これは恐怖対象なんだと学習していくように思います。赤ちゃんにゴキブリやヘビを見せても怖がらない気がするのですが……。それでも、やはり生理的に「気持ち悪い」と感じてしまうというのは、元来生物が持っている先天的なものに基づくのでしょうか。