2013年7月25日木曜日

共有地の悲劇と掟破り

純粋な利他的行動を行う生物種では滅びることは明白である。

しかし、だからと言って、各個体が明白な利己的な行動をとればその生物集団ごと危機にさらされることがある。

そのよく知られている例が「共有地の悲劇」。

複数の酪農家が牧草地を共有している場合、自分の家畜に牧草をたくさん食べさせようと自分のことだけしか考えなければ、牧草は食べ尽くされて早晩、荒れ地になってしまう。

共有地をうまく使うために、例えば、農家が日替わりで使うとかいう掟が必要となる。

漁師間の取り決めの禁漁期間もその手の掟の一つ。

掟、ルールというのは、守られる必要がある。

我々は、そのルールを破るような行為、掟破りにはきわめて敏感にできている。

特に他人がルールを破ることによって自分が直接的に不利益を被るケースにおいてはかなり敏感になる。

例えば、赤信号で渡る人を見つけたときに感じる不快感より、列車を待つ列に割り込んできた人に対する憤りの方が強いのはそのせいである。



掟破りには罰せられなければ掟が維持できない。

テスト前にはアニメを我慢するのが掟(・∀・)ノ
空の境界

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