2013年6月17日月曜日

女性の言語能力も性淘汰で磨かれた

クジャクの羽はメスにアピールすることできれいになった。

このように、性淘汰は通常、オスに大きな装飾形質を発達させる。

女性に対するアピールすることで、ヒトの言語が進化したのであれば(ヒトの言語が装飾形質として進化したのであれば)、男性の方がずっと高い言語能力を備えている筈である。

しかし、現実はその逆で、男性よりも女性の方が言語能力が優れているようにみえる。
(平均的に女性の方が男性よりも多くの単語を理解している)

これは一見矛盾しているようにみえるが、そう難問ではない。

クジャクの場合、オスはきれいな飾り羽をもっているが、その美くしさを判断するのはメスである。

つまり、メスは高度な美の判断能力をもっていなければならない。



ヒトの場合でも、男性が巧みに言語をもって女性にアピールする一方、女性はその言語の巧みさを判断する能力をもっていなければならない。

もしこのロジックが正しければ、男性の方が求愛の時に自分の持っている語彙の中からいろいろな単語(あまり使われないレアな単語も含めて)を駆使するのに対して、女性の方が多くの単語を知っている割にはレアな単語は使わないことが予測される。

残念ながらそれを裏付ける調査は行われていないようだ。

発信する際の言語能力と受容する際の言語能力を区別して評価することが難しいからだ。

絵の場合、かく能力とみる(鑑賞する)能力が必ずしも一致していないことは明らか。

恐らく言語の場合にも、発信する能力と受容する能力に差異がありそうだ。


男性の方が文筆家が多いのに対して、女性の方が読書量が多いというのもこの証左かも。


漫画家、読書量の男女比はどうなんだろう
ハガレンの荒川宏も…

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