2013年12月22日日曜日

こわい漢字(108) 安(つづき)

きのうのつづき

「安」は他家に嫁いできた女性が、嫁ぎ先の祖廟で祖霊に快く迎え入れていただけるようにお祈りをしている姿だった。

その儀式「廟見の礼」は三ヶ月にわたり行われた。

どんなに気難しい祖霊なんだ(笑)


金文の「安」には女性の腰の当たりに短い線が付け加えられている。

座布団を引いている訳ではない。

これは霊衣(たまぎぬ)と呼ばれ、祖先の霊を宿らせるための衣で、「廟見の礼」に用いられた。

衣には霊が宿るとされた。

日本でも、新しい天皇が踐祚して初めての新嘗祭(大嘗祭)には、真床襲衾(まどこおぶすま)という、新天皇が祖霊を夜具に憑依させる秘儀が今でも行われる。

按摩(あんま)の「按」は「安」に「手」がついているが、これは新妻に手を添えてやさしく安堵させている(大丈夫、きっと祖霊に気に入られるから、と)形で、「おさえる」という意味になった。


この手は夫の手(姑の手だとなんか首をしめられそうで笑)。

アニメも基本三ヶ月

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