2013年12月27日金曜日

ハゲの生物学的意義の考察

今回も、竹内久美子『シンメトリーな男』からだが、シンメトリーの話題からハゲの話。

ハゲの話題はこのブログでも何度となく採上げた。

その仕組みはほぼ解明されていて、男性ホルモンが毛母細胞の働きを抑える。

つまり、男らしい男ほどハゲになる宿命なのだ。

しかし、せめてそこになんらかの合目性があるのではないかと生物学者は頭を悩ませてきた。

意味もなく、男性ホルモンがハゲさせる筈はなかろうと(もしくは、祖先にとって合目性があった筈)。

ハゲが、より生きやすいといういわゆる「自然淘汰」、もしくはより異性にモテるという「性淘汰」のどちらかにメリットがありさえすればいい。

つまり、組み合わせとしての可能性としては以下の4つ。

(1)かつて、自然淘汰に有利であった。
(2)現在、自然淘汰に有利である。
(3)かつて、性淘汰に有利であった。
(4)現在、性淘汰に有利である。

日本女性で調査したところ、ハゲがより魅力的にみえるということはないことが改めて示された(ハゲ好きは1. 5%)。

つまり、(4)の可能性は低い。

また(3)の可能性を積極的に支持する材料は今のところない。

そこで、竹内は逆転の発想で、ハゲは女性に嫌われることにこそ意味があるという説を提唱した。
(明日につづく)

嫌われてこそなんぼ、ムスカ、ww

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