2013年12月20日金曜日

女性の体のシンメトリー

昨日のつづき。

男性は女性の体のどのパーツのシンメトリー度をみれば、その女性がよい遺伝子をもっているかわかるか、それが分かれば伴侶を選ぶのにとてもよい。

人類の場合には哺乳類としては例外的に、男性も女性を選ぶし、女性も男性を選ぶ。

通常は、オスはメスに選ばれるだけの一方方向。

その理由は、

人類は赤ちゃんが超未熟児状態で生まれ独り立ちするのに時間がかかる

男性(父)も長期間に渡り子育てを手伝わざるを得ない

一夫一妻の婚姻関係とならざるを得ない

男性も女性を選ぶ

という因果関係。

ツバメ話題の時に紹介したように、ツバメのメスはオスの尾羽のシンメトリーをどうもオスを選ぶ際の決め手にしている。

尾羽は第二次性徴時に発達する。

そう、第二次性徴時に発達する器官こそ、異性にアピールする格好の看板になる。

人類の場合にも第二次性徴時に、男の子は男らしく、女の子は女らしく変身を遂げる。

中でも女性の第二次性徴時に発達するところと言えば、そう、バスト、である。

実は人間の女性のバスト(おっぱい)は、生物学的にみれば異常な器官である。

我々が、象の鼻がやたら長かったり、キリンの首がやたら長かったり、他の動物に比べて極端に巨大化して異常だと感じるのと同様に、人類のメスのおっぱいはかなり異常。

こんなに乳房が発達している動物は他にいない(ホルスタインのように品種改良された牛はさておき、だ)。

それも大きいからと言って、ホルスタインのように乳をたくさん出せる訳ではない。

象の鼻が長いのはちゃんと個体の生存に以前寄与していたと考えられているし(象の祖先は水棲動物だったので鼻は当時シュノーケルのような働きを果たしていたのであろう)、キリンの首が長いのは高いところの葉を食べるため。

以前のブログで紹介したように、女性のおっぱいの大きさと乳の出の良さには相関はない。

乳房の9割は脂肪組織で、乳腺はたったの1割。

http://ushitaka7.blogspot.jp/2012/11/blog-post_26.html

そう、女性のおっぱいは、機能とは関係のない見かけ倒しの産物なのである。

男性の気を引くためのディスプレー用の器官なのである。

その女性の乳房に生物学者が着目して、そのシンメトリー度と遺伝子の良さとの関連が調べられた。
(つづく)
モノクマのシンメトリー度もハンパない
ダンガンロンパ

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