2013年12月2日月曜日

寿命は有性生殖とのトレードオフ?

大腸菌などのバクテリア(原核生物)には寿命がないと考えられている。

一方、人間を含め、真核生物には個体の寿命がある。

この理由を有性生殖の獲得とのトレードオフの結果との考えがある。

真核生物の寿命とは「受精から死に至るまでの個体の継続期間」と定義される。

受精がないバクテリアでは細胞が産まれてから死ぬまでの継続期間としようか。

寿命をもつというデメリットを我慢しても、有性生殖を選んだ真核生物のメリットとは何であったのか?

そのメリットは2つあると考えられる。

(1)発生時計を巻き戻す(若返り)。

どんな年取った両親から産まれても赤ちゃんの年は若い。

(2)ゲノムの多様性を獲得する。

さまざまな形質な子供が産まれる。

真核生物の中には、自家受精、オートガミー(自家生殖)を行う生物はままいる。

その場合には、(2)は放棄していることになるが、基本は(2)が基本だと思われる。

新しい個体がどのようにして(どのようなしくみで)若返るのか、まだよく分かっていない興味深い生物学的問題である。

アニメも多様性が重要!(・∀・)ノ
秘密結社鷹の爪

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