2012年5月21日月曜日

男はよわいよ

人では婚期での男女比が約1対1になるようになっている(正確にはなっていた)。

昔は(と言っても人類、哺乳類の辿ってきた歴史からしたらつい最近のこと)男の子は幼少期に女の子に比べて死にやすかったため、より多めに男子が出産される傾向がある。
(出生時の男女比は104:100)

戦後、医療の発達で男の子が死ななくなったため、その比が大人になっても維持されることになり、現在では、婚期では男が余り気味になるという不幸(男の)が現出している。

死んでも困るし、死ななくて結婚できなくても困る(男は損だ)。


今回は、なぜ男の子は病気等にかかり死にやすいか、という話し。

2005年、X染色体(またX染色体です、笑)のゲノム解析が完了し、どのような遺伝子がX染色体に乗っているのかがおよそ分かった(勿論働きの分かっていないものはたくさんある)。

その中で、免疫に関係する遺伝子が数多く見つかった。

男性はXを一本しかもたないため、X上にある遺伝子欠損による障害、いわゆる伴性遺伝を起こす。
それに対して、女性はXXと二本もつため、片方が遺伝子欠損であっても、もう片方のX染色体上の遺伝子が正常であればそれで補われるため、障害が表に出ない。

男性は生まれつき、Xを一つしかもたないため免疫力が弱いようなのだ。
そのため、風邪に始まって感染症全般において男性の方が感染しやすい。

免疫力が強ければ生涯を通じて病気で死ぬ事も少ない。
女性が長生きなのもむべなるかな(日本では女性の平均寿命は男性より7才も長い)。


Xを一つしか持たない男性はこの他にもXにコードされている遺伝子が原因で様々な不都合に見廻れることになる。

残念な男の物語は続きます。


(参考図書)

性を決めるXとY―性染色体と「男と女のサイエンス」-ニュートンムック


X染色体ー男と女を決めるもの(青土社)

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